恐怖の魔王国遊園
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(昼前。馬車の窓から、鮮やかな旗と巨大な観覧車が見えてきた。
遠くからでもわかるほど賑やかで、笑い声が風に乗って響いてくる。)
カレン「うわぁ……ほんとに大きい!」
ティナ「人も多いね。あ、あれ入口かな?」
(ゲートには“魔王国遊園”の金の文字。魔物のマスコットが手を振っている。)
カレン「うわーっ、可愛いっ!あのスライム風船ほしい!」
ティナ「おっ、あとで買おっか。」
(二人はチケットを手渡して中へ。軽やかな音楽と甘い匂いが漂う。)
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ジェットコースター
(午後の太陽が傾きはじめる中、二人は絶叫マシンに乗り込む。)
カレン「ね、ねぇティナ……これ、落ちる系?」
ティナ「うん、たぶんめっちゃ落ちるやつ。」
カレン「……たぶん、ってなに!?」
(ぎゅっと安全バーを握るカレン。ティナは余裕の笑顔で手を振る。)
ティナ「いくよー!」
カレン「うそ待って心の準備が──きゃああああああ!!!」
(急降下。風と悲鳴が入り交じり、カレンの髪が風に舞う。
ティナは笑いながら手を挙げ、全身で風を受け止める。)
カレン「ひゃぁぁぁぁ!!……た、たのしいーー!!」
ティナ「でしょ?風すごいけど気持ちいいね!」
(終わったあと、カレンは少し足をふらつかせながらも笑顔だった。)
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コーヒーカップ
(次は少し穏やかなアトラクションへ。
コーヒーカップをぐるぐる回しながら、二人で笑い合う。)
ティナ「カレン、回しすぎー!」
カレン「へへっ、ティナの反応が面白いんだもん!」
(回転が止まる頃には二人とも笑い疲れて、ベンチで休憩。)
ティナ「やっぱ遊園地って楽しいね。」
カレン「うん……なんか、時間があっという間だね。」
(少し赤くなった頬。風が二人の髪を揺らす。)
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お化け屋敷 ―恐怖の魔窟ツアー―
(園内の一角。黒い屋根の古びた館。
入り口ではアンデッドの案内人が、乾いた声で呼び込みをしている。)
ティナ「お化け屋敷かぁ……」
(その一言にカレンの体がぴくっと反応する。)
カレン「(お、お化け屋敷!? 無理無理っ!無理だけど……!
……でもここで逃げたら、ティナに“怖がり”って思われちゃう……)」
カレン「い、行こっか?どうせ作り物だろうし!」
ティナ「おっ、強気じゃん。」
カレン(震え声)「も、もちろん……!」
(扉がギィィと音を立てて閉まる。
中は暗く、ひんやりとした空気が流れていた。)
ティナ「……結構本格的だね。」
カレン「……そ、そう?ぜ、全然平気だし……」
(その瞬間、壁がドンッと揺れ、天井からぶら下がるコウモリが一斉に羽ばたく。)
ティナ「うわっ!? ちょっ、カレン近い近い!」
カレン「ひぃぃっ!!やっぱ無理ぃ!!」
(足元から骨の手が伸び、骸骨の顔がぬっと覗き込む。)
スケルトン「ボォーン……」
ティナ「出たぁぁぁぁぁっ!?!?」
カレン「ギャーーーッ!!」
(二人、完全に抱き合う形でその場を飛び退く。)
カレン「ねぇねぇ動いてる動いてる!!」
ティナ「わかってるぅ!!近い!カレン顔近いっ!!」
(廊下を走る音。前方から赤いマントの吸血鬼が滑るように出てくる。)
吸血鬼「ようこそ……我が晩餐へ……♡」
(低い声で微笑みながら、手を差し伸べる)
ティナ「で、出たーっ!しゃべったーっ!!」
カレン「ひゃぁぁぁ!!ティナ助けてぇぇぇ!!」
ティナ「無理ぃぃぃ!!こっち来んなぁぁぁ!!!」
(二人で絶叫しながら出口に向かって全力疾走。
扉を勢いよく開け放って外へ飛び出す。)
(しばし、沈黙。)
カレン「……はぁっ……はぁっ……死ぬかと思った……」
ティナ「……やば……魔王国クオリティ……ガチすぎる……」
(地面にへたり込みながら見上げると、夕陽が赤く空を染めている。)
カレン「……でも、ティナの悲鳴、ちょっと可愛かった。」
ティナ「……聞かなかったことにして。」
カレン「ふふっ、無理。」
(二人、顔を見合わせて笑う。)
次回【夕焼け観覧車とサキュバス地獄!】
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