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えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日  作者: ひなゆづ
夏休み 建国祭闘技大会編

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62/70

詩人、秒で散る


『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は

毎朝6時に更新中!☀️


通勤・通学、朝ごはんのお供に

ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪

今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨



(会場の歓声が続く中、司会の声が響く)


司会「続きまして!初戦第2試合!

麗しき詩人剣士――“薔薇のローゼフ”!!」


(登場口の扉がゆっくり開く。

中から現れたのは金髪ウェーブ、白い燕尾服に真紅のマント。

手には一輪のバラ。)


ローゼフ「愛しき観客たちよ……今日、私は戦いではなく――芸術を捧げよう。」


(観客「うわー出たー!!」「詩人だー!」)


ローゼフ「この剣はただの刃ではない……!

愛の旋律を奏でるリュートでもあるのだ……!」


(キラッと剣を構え、ウィンク。観客席の一部から悲鳴とため息)


ティナ(控え室の扉の前で)「……うわ、濃いの来たな……」


リリサ(背後で)「落ち着いて。詩を読むタイプは意外と打たれ弱いから。」


ティナ「アドバイスの内容おかしくない!?」


司会「対するは新星!ティナ・フローレンス選手!!」


(ティナが杖を持って登場。

観客の一部が「エルフだ!」「可愛い!」とざわつく。)


ティナ(小声)「ああああ緊張する……胃がきゅうってなってる……」


(対峙)


ローゼフ「おや……これはまた……清楚の極み……!

まるで朝露に濡れた百合の花……」


ティナ「……は?」


ローゼフ「このような美しき乙女を前にして、私が刃を向けるなど――

天地が許しても私の心が許さない!」


ティナ「……試合、始まってるんですけど。」


ローゼフ「否!私は貴女に詩を捧げたい!!」


(観客のどよめき)


ティナ「詩ぃ!?」


(ローゼフ、空を仰ぎながら)

ローゼフ「白き頬 風に揺れる黄金の髪

あぁ……我が心は貴女の瞳に射抜かれ――」


ティナ(ジト目で)「……もういいや。」


(ティナ、無言で杖を構え――)


ティナ「《物理》」


(ゴンッ!!)


(鈍い音が響く。ローゼフ、白目をむいてバラごと倒れる。)


(観客、一瞬沈黙――からの爆笑と拍手)


観客「はやっ!!」「秒殺!!」「詩人終わった!!」


司会「……え、えーっと!勝者、ティナ・フローレンス!!!」



---


(控え室)


ティナ「……わたし、何も悪くないよね?」


リリサ(腕組みしながら)「……杖はね、殴るものじゃないのよ。」


ティナ「……ごめんなさい。」


リオナ(くすっと笑いながら)「でも、見事な判断でしたわ。」


カレン「いや〜スカッとしたわ〜!」


サラ「詩人ってより詩的制裁だね☆」


ティナ「うまくねぇよ!」


次回【紅斧のサラ】


今日も『えるてん!』を読んでくれてありがとう♪


ティナ「学校とか仕事とか……正直めんどくさいよね!

でも“えるてん!”読んで、今日も笑顔で行こーっ!」


☀️毎朝6時更新!通勤・通学前のひとときに、ティナたちのまほうをどうぞ✨

ブクマ、評価をしてもらえると励みになります♪

それじゃ、いってらっしゃい!

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