潮風に笑え、少女たち(後編)
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(昼下がり。太陽が真上にのぼり、波がキラキラと輝いている)
サラ「よーっし!次はぁ〜〜水鉄砲大会いくぞぉぉぉ!!!」
カレン「おっけー!絶対負けない!」
リオナ「まぁっ!これが庶民の“ウォーターガンバトル”ですのね!」
ティナ「名前変わってるけどまぁそういうこと!」
(ティナ、両手に水鉄砲。やる気満々)
ティナ「行くぞみんなーーっ!」
サラ「かかってこい☆」
(カレン、しゃがみ撃ち。ティナ、走りながら反撃。リオナ、優雅に的外れな射撃)
リオナ「当たりませんわ〜っ!」
ティナ「狙いずれてるって!そっちサラ!」
(バシャバシャ!)
サラ「くらえ〜!ギャルの愛のしぶきッ☆」
(ティナの髪がびしょびしょ)
ティナ「しぶき多すぎィィ!!!」
---
(パラソルの下、リリサはレモネードを飲みながら読書中)
リリサ「ふふ……まったく、元気ねぇ……」
(その瞬間――)
サラ「リリサも混ぜたげるぅぅぅっ!!」
(びゅっ!直撃ッ!顔面に水鉄砲の一撃)
リリサ「…………」
(顔から滴る水。無言)
ティナ「あっ……やったな……」
リオナ「サラ様……それは……」
カレン「終わった……」
リリサ「――やったわね。」
(空気が一変。リリサが静かに立ち上がる。杖が風とともに手元に召喚される)
(すぐにリオナのもとへ駆け寄るグレイ)
グレイ「お嬢様、避難を。」
リオナ「ひ、ひぃっ!?避難ってなにごとですの!?」
ティナ(冷や汗)「あ、これ……ガチのやつだ……」
(リリサの足元に緑の魔法陣が展開)
風が唸る。砂が舞う。周囲の温度が下がる。
サラ「上等ぉ〜☆」
(両手に巨大水鉄砲を構え、ギャルテンション全開)
サラ「ギャル魂にかけて、退かねぇぇぇ!!」
ティナ「ノるなぁぁ!!」
---
(リリサの杖が光り、風の魔弾が生成される)
リリサ「――《テンペスト・ブレイカー》。」
(轟音。風弾が放たれ、浜辺をえぐる!)
ティナ「まっ、待ってリリサ!落ち着いてぇぇぇ!!!」
(止めに飛び込むティナ)
(直後、風弾命中)
ドゴォォォォォン!!!
ティナ「ぎゃあああああああ!!!」
(ティナ、空高く吹っ飛び、綺麗な放物線を描いて海にダイブ)
ザッパァァァァン!!!
カレン「ティナーーー!!!」
リオナ「ティナ様ぁぁぁ!!!」
グレイ(冷静)「……飛距離、見事です。」
サラ「っはは☆ マジ風圧やばぁ〜っ!!」
リリサ(腕を組んで)「反省したかしら?」
サラ「ごめんごめーん☆でも楽しかったし結果オーライ☆」
リリサ(ため息)「もう……ほんとに子供なんだから……」
(数分後、海からずぶ濡れのティナが戻ってくる)
ティナ「……あの、波にさらわれて……貝殻3つ拾った……」
カレン「生きてた!?」
リオナ「ティナ様、勇者ですわ……」
ティナ「死にかけたわ……」
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(太陽が傾き、全員が砂浜に腰を下ろす)
リリサ「……怪我はない?」
ティナ「うん、大丈夫……けど、次から顔面狙いは禁止な。」
サラ「反省してま〜す☆」
カレン「してねぇ!」
(波音と笑い声が交錯する)
ティナ「……でも、まぁ……楽しかったな。」
リリサ「ふふ、そうね。」
(風が優しく吹き抜け、夏の午後の光が二人を照らした)
次回【ティナ「温泉って癒しじゃないの!?」】
今日も『えるてん!』を読んでくれてありがとう♪
☀️なんと本日で――『えるてん!』連載1ヶ月!!
ここまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございます!
スタートから1ヶ月で3300PV突破✨
ティナたちの日常を楽しんでもらえて、とっても嬉しいです!
これからも笑いとまほうの毎日をお届けしていきます
“朝のえるてん”で、今日も笑顔でいってらっしゃい!☀️




