潮風に笑え、少女たち(前編)
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(青空と波のきらめき。夏の海辺に少女たちの笑い声が響く)
サラ「いくよカレン〜っ!!特訓開始ぃぃぃ!!」
カレン「うおおお!負けないぞサラさん!!」
(二人、波をかき分けてダッシュ! 競泳モード全開)
サラ「ギャルは見た目だけじゃないのよ〜☆ 泳ぎもノリも一流ぅ!」
カレン「待って!足つったぁぁぁ!!」
サラ「根性よ!筋肉で押し返せっ!!」
(遠くで二人の絶叫が交錯する)
---
ティナ「……あの二人、体力お化けだな……」
(浮き輪にのって波間にぷかぷか)
リオナ(隣で同じく浮かびながら)「ふふっ。見ているだけで元気が出ますわね。」
ティナ「リオナ、海は初めてなんだよね?」
リオナ「ええ。これほど広い水の世界……屋敷の噴水しか知らなかったので、まるで夢のようですわ。」
ティナ「そっか……」
(ティナ、空を見上げて微笑む)
ティナ「こうやって外に出てきてくれて、よかったよ。」
リオナ(そっとティナの横顔を見て)「……はい。外の世界って、こんなに楽しいんですのね。」
(小さく手ですくった海水をティナにかける)
ティナ「ひゃっ!? 冷たっ!」
リオナ「うふふっ、これがわたくし流の“感謝の気持ち”ですわ♪」
ティナ「感謝の攻撃やめろぉぉ!」
(二人、笑いながらバシャバシャ)
---
(少し離れた場所。ビーチパラソルの下ではリリサが麦わら帽子を被り、日陰で本を読んでいる)
(テーブルには冷たいレモネードとノート。風にページがめくられる)
グレイ(涼しい顔で近づきながら)「日差しが強いので、パラソルを少し角度調整いたしますね。」
リリサ「ありがとう。」
(リリサ、本を閉じて海辺を見つめる)
リリサ「……あの子たち、本当に楽しそうね。」
グレイ(穏やかに微笑んで)「ええ。お嬢様があんな笑顔をなさるのは久しぶりです。
屋敷では外を眺めてばかりでしたが……最近は毎日、“学校が楽しみですの”“ティナ様とカレン様がですね”とお話されるんです。」
リリサ「ふふっ、そう。よかった。」
(少し沈黙)
グレイ(軽く一礼)「……お嬢様に代わり、お礼申し上げます。
お嬢様に“外の世界の楽しさ”を教えてくださって、本当にありがとうございます。」
リリサ(柔らかく笑って)「そんなの、私じゃないわ。あの子たちの力よ。」
(視線の先では、ティナとリオナが笑いながら波に揺れている)
リリサ「――でも、あの笑顔を見られるなら、何よりね。」
グレイ(小さくうなずく)「同感です。」
---
(波打ち際に戻るサラとカレン)
サラ「ぷはーっ!泳ぎまくったぁ〜☆」
カレン「全身筋肉痛確定……でも達成感すごい……!」
ティナ「おかえりー!水、冷たかったでしょ?」
リオナ「日差しも強いですし、ちゃんと水分補給なさいませ?」
サラ「リオナちゃんマジ貴族ムーブ☆」
カレン「ってか、肌白すぎない?全然焼けてないよ?」
リオナ「うふふ、グレイが日焼け防止結界を張ってくださいましたの♪」
カレン「……チートだ。」
ティナ「便利な執事さんだなぁ……」
サラ「まぁいいじゃん☆ 今夜は温泉だし、焦げる前に癒そ♡」
(夏の日差しの下、波の音と笑い声が重なり、
リリサとグレイの視線の先で少女たちの夏が輝いていた――)
次回【静の怒り、リリサ覚醒!】
今日も『えるてん!』を読んでくれてありがとう♪
ティナ「学校とか仕事とか……正直めんどくさいよね!
でも“えるてん!”読んで、今日も笑顔で行こーっ!」
☀️毎朝6時更新!通勤・通学前のひとときに、ティナたちのまほうをどうぞ✨
ブクマ、評価をしてもらえると励みになります♪
それじゃ、いってらっしゃい!




