【特別番外編】侍と吸血鬼と湯気の午後 (ハロウィン未満、カオス以上)
今回はハロウィンイベント!特別番外編になります♪
ティナの何気ない独り言がきっかけで、ハロウィンパーティを開くことになったティナ、カレン、リオナ。
それぞれの個性溢れるコスプレ衣装にご注目!♪
(朝。教室。窓の外には秋の光。紅葉が風に乗って舞う)
ティナ(ぼんやり)「今日は10月31日、か……ハロウィンの日、だな。」
カレン「ハロウィン?なにそれ?」
リオナ「聞いたことがございませんわ。」
ティナ「あー……わたしが引っ越してくる前にいた街の行事でね。
かぼちゃを飾ったり、仮装してお菓子を食べたりするんだ。」
カレン「へぇー!楽しそう!やろうよそれ!」
リオナ「賛成ですわ!皆で“仮装”するなんて素敵ですわ!」
ティナ「でも衣装とか持ってないしなぁ
(コスプレとか、ちょっとめんどくさいし、恥ずかしいし……)」
(廊下からグレイ登場)
グレイ「衣装でしたらお嬢様のクローゼットに何十着もございます。
ティナ様とカレン様もお好きな物をお選びいただけるかと。」
カレン「やった!じゃぁ放課後リオナの家に集合ね!」
ティナ「(……なんか断れない流れになってる……)」
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(放課後・ヴァレンシュタイン邸)
ティナ(クローゼットを見渡しながら)
「(このクローゼット……俺の部屋より広いんだけど。
リオナ、何着服持ってんの……?)」
カレン(マントを羽織りポーズ)
「じゃーん!“吸血鬼”ってやつ!」
ティナ「似合ってるな……悪役令嬢感あるよ。」
カレン「それ褒めてる!?けなしてる!?」
ティナ「わたしはどれにしようかなぁ、沢山あるからちょっと外で待ってて。」
(数分後、ティナがクローゼットから登場)
羽織袴に木刀、髪はきゅっと結い上げ、堂々と腕を組む。
ティナ「ふっ……どう?凛としてるでしょ?」
カレン「なにその格好!?なんかカッコいいんだけど!」
ティナ(どや顔)「ふふんっ♪」
「(フリフリよりこっち普段着にしたい……)」
カレン「で、それ何の服なの?」
ティナ「“武士”っていう、戦う人の服。」
カレン「ぶし……!?響きが強そう!」
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(二人が談笑していると、足音がゆっくり近づく……)
リオナ「お待たせしましたわ〜♪」
(全身白タイツ、頭にはティーポット型の被り物。ポットから湯気が立ちのぼっている)
ティナ&カレン「……」
ティナ「……リオナ、それ……何?」
リオナ「“気品あふれる紅茶の湯気”のコスプレですわ!」
ティナ「湯気!?」
カレン「“概念”をコスプレした!?!?」
ティナ「そのティーポット……湯気出てるけどほんとに紅茶入ってるわけじゃないよね!?」
リオナ「グレイが魔法で出してくださっているの♪」
ティナ「えっ!?グレイさんが!?」
グレイ(淡々と)「本格的に再現いたしました。」
ティナ「再現度のベクトルおかしいでしょ!!」
カレン「なんか、見てるとじんわり温かい!」
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(お菓子を囲み、賑やかなティータイム)
カレン(マントをひるがえしながら)
「ふふっ、ティナ、今夜は血をもらうよぉ〜!」
ティナ「やめろ!首筋に息かけんな!ゾクゾクするわ!!」
カレン「ちょっとノってよ〜!」
ティナ(木刀を抜き構えて)
「ならば、切腹でお迎えしよう……!」
(床に正座して木刀を構え真顔)
カレン「や、やめて!?リアルに怖いから!!」
リオナ(くすっと笑いながら)
「まあまあ、お二人とも。お茶をどうぞ。」
(リオナ、頭のティーポットから優雅に紅茶を注ぐ)
ティナ「……注げるんかい!!!」
カレン「てか飲めるのそれ!?」
リオナ(上品に一口)「ええ。風味も完璧ですわ。」
ティナ「飲めとるやんけ!!」
(三人、紅茶とお菓子を囲んで笑い声)
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(夜。ティナ帰宅)
ティナ「……文化祭より疲れた……」
(リビング。リリサが白衣で紅茶を飲んでいる)
ティナ「……なに、その白衣?」
リリサ「研究者のコスプレしてみたの。」
ティナ「いやそれコスプレじゃなくて本職!!」
リリサ「ふふ、似合うでしょ?」
ティナ「……うちの平常運転が一番ハロウィン感ある気がする……」
リリサ「研究とは、日常に潜む非日常なのよ。」
ティナ「うわ、名言風に言って誤魔化したな。」
(窓の外では秋風が吹き、紅葉がひらりと舞った)
次回【高貴なお嬢様VS狂気なオネエ様】
本編ではまだ夏休み前です♪夏休み編ももちろんあるのでお楽しみに!
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