はじめてのお昼休み
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(昼休みのチャイムが鳴り響く教室)
先生「では午後の授業は午後一時からです。しっかり食べて休憩するように。」
(教室のあちこちで、机を寄せたりお弁当箱を開ける音)
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ティナ「よーし、お昼だ〜!……あ、リオナ!」
(静かに席を整えているリオナに声をかける)
ティナ「よかったら一緒に食べよ!」
リオナ「まぁ……! わたくしとご一緒してくださるのですの?」
ティナ「もちろん!ほら、カレンももう来るし!」
リオナ「嬉しいですわ……!わたくし、今日は“お弁当”を持ってまいりましたの!」
ティナ「おっ、ついに持ってきたんだ!楽しみだね!」
(リオナが照れくさそうに微笑む)
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カレン(登場しながら)「おっ、リオナも一緒?いいねいいね〜!」
ティナ「うん!せっかくだし三人で!」
リオナ「ふふっ……それでは、ご一緒させていただきますわね♪」
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(三人が机を寄せる。小さな輪ができて、穏やかな昼休みが始まる。)
ティナ「あ〜、お腹空いた〜!」
(机の上にお弁当箱を出す)
カレン「あ、それリリサさんの手作り?」
ティナ「うん!“栄養バランスは基本”って、朝から気合い入れてたからね。」
(ふたを開けると、色鮮やかな野菜のおかず、ふっくらした卵焼き、照り焼きチキン。香りがふわりと広がる)
カレン「……絶対おいしいやつ。」
ティナ「リリサの料理って、どれも魔法級にうまいんだよね。」
カレン「魔法使える人の料理とかチートじゃん。」
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(カレンも自分のランチを取り出す)
カレン「あたしはパンとリンゴだけ。簡単で済ませた!」
ティナ「らしいなぁカレン。なんか“エネルギー補給”って感じ。」
カレン「動ければそれでOK派!」
(二人笑いながら食べ始める)
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そこへ――
(リオナが優雅にお弁当箱を取り出す。蓋を開けた瞬間、
まばゆい光が教室を反射したように見えた)
ティナ「な、なにそれ!? お弁当っていうか宝箱じゃん!?」
(中には金箔のような包み、カットフルーツが薔薇の形に盛られ、
サンドイッチが宝石のように整列している)
リオナ「グレイが“お外でも品格を損なわぬように”と用意してくださったのですわ。」
カレン「(これ、王族の晩餐会……?)」
ティナ「(……たぶんこの弁当箱、俺の月収より高い。)」
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(廊下で控えていたグレイが教室に入る)
グレイ「お嬢様、温かいお紅茶もご一緒にいかがでしょう。」
(どこから出したのか、魔導コンロとティーセットを展開)
ティナ&カレン「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」
リオナ「まぁ!気が利きますわね、グレイ!」
グレイ「お昼の香りを損なわぬよう配慮いたしました。」
(湯気とともに上品な紅茶の香りが教室を満たす)
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(クラス全員が唖然)
男子A「……すげぇ……なんか貴族のドラマ撮影してる……」
女子B「ティーカップ持ってきてる時点で格が違う……」
ティナ「リ、リオナ……うちの学校、紅茶部とかないからね!?」
リオナ「まぁ、そうでしたの? わたくし、てっきり皆さまもお昼にお茶を……」
カレン「水筒で麦茶飲むのが標準です。」
リオナ「まぁ!麦を煮出すなんて素朴で素敵ですわね!」
ティナ「ポジティブの方向性が強すぎる……」
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(リオナは微笑みながらティーカップをティナとカレンに差し出す)
リオナ「お二人もどうぞ。お友達と分け合うお茶は格別ですわ。」
ティナ「……あ、ありがとう……!」
カレン(一口飲んで)「……なんか……めっちゃ落ち着く。」
ティナ「うん……口の中が貴族になった気がする……」
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(昼食も終盤。教室がわいわい賑やかになっている中――)
カレン「ところでさ、あの人……」
(廊下をチラッと見る)
ティナ「グレイさん?」
カレン「うん。さっきからずーっと立ってるけど……お昼どうしてるんだろ……?」
リオナ「ご心配なく。グレイもちゃんとお弁当を持ってきてますのよ。」
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(廊下)
グレイ、背筋をピンと伸ばしたまま、
無表情で栄養補給ゼリーをカチッと開封。
グレイ「……栄養、完全充填。」
(カチッとキャップを閉め、再び直立)
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(教室内)
ティナ「……あの人、完全に機械だよね。」
カレン「燃費いいにも程がある……」
リオナ「とても優秀ですのよ?」
ティナ「いや否定はしてないけどね!?」
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(窓の外では、夏の風が木々の葉をさらさらと揺らしていた。
陽射しは強いけれど、教室の中は笑い声で満ちていて、どこか涼やかだった。)
昼休みの時間は、あっという間に過ぎていく。
けれど――笑い合いながら食べたこのひとときが、
きっと今日いちばん“おいしい時間”だった。
(その傍らで、グレイは蝉の声に包まれながら、完璧な直立姿勢を保ち続けていたという。)
次回【侍と吸血鬼と湯気の午後 (ハロウィン未満、カオス以上)】
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