お嬢様、初登校ですの!
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(朝。湖畔の街の学校前。いつもの静かな通学風景に、突如として“ゴォン…”と重厚な馬車の音が響く。)
(通学生徒たちが一斉に振り向く)
生徒A「……なにあれ!?金の装飾ついてる馬車!?」
生徒B「王族でも来たのか!?」
(馬車が校門前で止まる)
御者が恭しくドアを開けると――
まず降りてきたのは、黒燕尾服に身を包んだグレイ。
背筋をピンと伸ばし、冷静に周囲を一瞥。
その後ろから、白銀のウェーブ髪を揺らしながら、リオナが上品にステップを踏んで降りてくる。
その瞬間――
生徒C「……お、お嬢様だ……!!」
生徒D「お城間違えて来たんじゃ……?」
(ざわめきが一気に広がる)
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(グレイ、周囲に向かって軽く一礼)
グレイ「お嬢様、足元にお気をつけください。」
リオナ「ありがとう、グレイ。……これが、“学校”という場所ですのね。」
(興味津々に周りを見渡す)
グレイ「ええ。ですが決して走られませぬよう。」
リオナ「承知いたしましたの。」
(見守る生徒たちは完全に唖然)
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(教室。先生が緊張した面持ちで立っている)
先生「えー……みんな静かにー! 今日は新しいお友達を紹介します!」
(教室が一気に静まる)
先生「ヴァレンシュタインさん、どうぞ。」
(扉がゆっくり開き、リオナが優雅に一歩ずつ入ってくる)
(教室がざわっ……)
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リオナ「ごきげんよう、皆さま。
わたくし、リオナ・ヴァレンシュタインと申しますの。
至らぬ点もあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたしますわ。」
(お辞儀も完璧。まるで舞踏会の一幕のよう。)
(クラスが再びざわめく)
男子A「……“ますわ”って言った……!」
女子B「なんかいい匂いする……!」
男子C「てか後ろの廊下に立ってる黒服の人だれ!?」
(グレイ、廊下の外で無言の待機。腕を組んで静かに見守っている。)
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(ティナ、目をまん丸にして)
ティナ「(リ、リオナ!?うそでしょ!?なんでここに!?)
(昨日“行けたらいいですわね”って言ってたけど本当に来たぁ!?
しかもフル装備で来ちゃってるー!!)」
(先生、動揺を抑えつつ)
先生「え、えーっと……ヴァレンシュタインさんは今日からこのクラスの仲間になります!
みんな、仲良くしてあげてくださいね!」
ティナ「(いや先生も戸惑ってるよ!廊下に執事立ってるもん!緊張感すごいもん!)」
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(リオナがティナを見つける)
リオナ「あっ……ティナ様!」
(ぱぁっと笑顔で駆け寄る)
ティナ「ちょ、リオナ!?“様”はやめてって言ったのにー!」
リオナ「ふふっ……でもティナ様はティナ様ですもの。」
(教室中の生徒たち、ティナを見る)
男子たち「ティナ……様……? ティナ様!? なんか急に格上感!!」
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(放課後。今日も半日授業。教室がわいわいと賑やか。
リオナの周りには興味津々のクラスメイトが集まっている。)
女子A「リオナちゃんって本当にお嬢様なの!?」
男子B「あの豪華な馬車、自分の家の!?」
リオナ「ええ、そうですの。あれで毎朝通学いたしますの。」
クラス全員「通勤リムジンかよ!!」
(ティナが苦笑いしながらリオナのところへ)
ティナ「リオナ、こっちおいで。ちょっと紹介したい子がいるんだ!」
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(ティナが手を引いて向かった先には、窓際で教科書やノートを鞄にしまっているカレン。)
ティナ「こっちはカレン・ホワイトロック。
わたしの一番の友達で運動神経バツグン! あと天然!」
カレン「天然は余計。」
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ティナ「で、こっちが――」
リオナ「はじめまして、リオナ・ヴァレンシュタインと申しますの。」
(丁寧にスカートをつまみ、上品にお辞儀)
カレン「(……わ、本物のお嬢様だ。雑誌でしか見たことないタイプ……)」
(思わず姿勢を正す)
カレン「よ、よろしく……リオナさん。」
リオナ「“さん”なんてご丁寧に。リオナで結構ですわ。カレン様!」
カレン「いや、“様”やめよ!逆に落ち着かない!」
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ティナ「あはは、リオナはちょっと丁寧すぎるんだよね。悪気はないの!」
リオナ「ごめんなさいですの……庶民の……いえ、一般的な挨拶の仕方がまだ少々わかりませんの。」
カレン「庶民言うたな!?今“庶民”って言ったな!?」
(ティナ吹き出す)
ティナ「あははは!カレン、ツッコミ早い!」
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(しばらくして)
リオナ「でも……カレン様、とても明るくて素敵ですわね。
まるで太陽のようでございますの。」
カレン「え、あ、ありがと……(照)
……ていうかティナ、この子めっちゃ素直じゃない?なんか眩しいんだけど。」
ティナ「わかる。マイナスイオン出てる。」
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(少しの沈黙、三人で笑い合う)
リオナ「……あら、笑い合うのって……こんなに楽しいのですね。」
ティナ「うん、これが“学校”のいいところだよ。」
カレン「リオナもすぐ慣れるよ。あたし達、友達でしょ!」
リオナ「友達……!まぁ……なんて素敵な響き……!」
(リオナ、目をうるませながら両手でティナとカレンの手を握る)
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ティナ「わっ、ちょ、ちょっとリオナ、近い近い!」
カレン「ははっ、でもいいじゃんティナ、友達増えたんだし。」
ティナ「うん……まぁ、そうだね!」
ティナ「じゃぁさ!今から三人で街をブラブラして帰らない?」
カレン「いいね!最近新しいカフェできたんだよ!」
リオナ「まぁ!“カフェ”というのがあの、甘味の殿堂ですのね!」
ティナ「言い方!でもそう、それ!」
(――三人の笑い声が昼下がりの教室に響く)
次回【お嬢様、街デビューですの!】
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