元男子ですから…
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(昼休みの教室。
ティナ、レオン、ユリの三人が机を寄せて盛り上がっている。)
ティナ「でさ!あのシーン!!まじで“うぉぉぉぉ!”って叫んだ!!」
ユリ「あのセリフな!鳥肌立ったよな!」
レオン「しかもあの敵キャラ、前作主人公の兄だったとか伏線エグすぎ!」
ティナ「そうそれ!!兄だったんかい!ってツッコんだもん!!」
(三人のテンションは最高潮)
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ユリ「ティナってさ、マンガめっちゃ詳しいんだな!」
ティナ「そりゃもう、前世──いや、昔から好きだったからな!」
(慌てて口を押える)
ユリ「前世?」
ティナ「え?いや、あの…“前の話ね、前の巻の話”!」
ユリ「あ、そっか!」
ティナ「(あっぶなー!)」
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レオン「あ、そうだティナ。俺あのマンガ最新刊買ったんだけど、明日持ってこようか?」
ティナ「えっ!いいの!?やったー!ありがとー!!」
(思わずティナ、レオンの両手をがっしり握る)
レオン「!!? あ、えっと、その……あ、あの……」
(顔が一気に真っ赤)
ユリ「(うおぉぉ……うらやましすぎるぅぅぅ!!)」
(男子二人の間に、妙な空気が流れる)
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(そんな様子を、教室の後方からじーっと見ている少女がひとり)
カレン「(……なにあの空気……ティナ、あんな顔で笑うんだ。)」
(ティナがレオンに笑いかけるたび、胸の奥がチクリとする)
カレン「(別にいいけど。いいけどさ……)」
(カレン、ペンをカチカチしながら窓の外を見る)
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ティナ(無邪気に)「あー!明日楽しみだなー!どんな展開なんだろ!」
レオン「ま、読んだら感想教えてよ!」
ユリ「お、おれも貸していい?」
ティナ「もちろん!」
(その笑顔が、カレンの視界の端でゆらりと光る)
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カレン(小声)「……まったく、男子みたいに単純。」
(でも、その声にはどこか拗ねたような響きがあった)
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(放課後。
オレンジ色の夕日が差す帰り道。
湖畔へと続く小道を、ティナとカレンが並んで歩いている。)
ティナ「いや〜今日の昼休み、めっちゃ盛り上がったな〜!
レオンとユリっていいやつだよなー!」
カレン「……そうだね。」
ティナ「あっ、それでさ!レオンが明日、マンガの最新刊貸してくれるんだ!
表紙だけでもうアツいんだよ〜!」
カレン「ふーん。よかったね。」
(少し間)
ティナ「……? なんか、元気ない?」
カレン「別に。」
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(ティナ、首をかしげながらカレンを覗き込む)
ティナ「寝不足?それともテスト前ブルー?」
カレン「ちがうってば。」
(そっけなく言うけど、目線は合わせない)
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ティナ「……? なんか変なカレン。」
カレン「……ティナのせい。」
ティナ「え?なんかした!?」
カレン「……してない。けど、なんかムカつく。」
ティナ「理不尽ーー!!」
(ティナが肩を落として大げさにため息をつくと、カレンが思わず吹き出す)
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カレン「ふふっ……あー、もう。ティナってほんと、バカだよね。」
ティナ「褒め言葉として受け取っとくわ!」
カレン「ポジティブすぎ。」
(二人、顔を見合わせて笑う)
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(その後、しばらく無言で歩く。
夕日が沈みかけ、湖面が金色に輝いている。)
カレン「(……なんでだろ。
ティナが誰かと楽しそうに話してるだけで、ちょっと胸がチクってする。)」
(隣を歩くティナは、鼻歌まじりでご機嫌)
カレン「(……バカ。ほんとに鈍感なんだから。)」
次回【ギャルオネエ、再び】
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