便利家電、ティナ
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
ティナ「よし……今日から本格的に魔法訓練だ!」
リリサ(家の窓から顔を出して)「危ないことしないでねー?」
ティナ「わかってるって!俺も立派な風魔導士になるんだ!」
(ティナ、そこらの木の枝を拾い上げ、ポーズを取る。)
ティナ「やっぱ魔法使いといえば杖!見た目大事!」
ティナ「(まぁただの枝だけど……雰囲気9割だからヨシ!)」
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(深呼吸し、枝を前に構える。)
ティナ「……魔力に集中……風を感じろ……」
ポンッ。
枝の先端に、白い小さな花が咲く。
ティナ「……え?」
(しばし凝視)
ティナ「うわぁっ!?花!?何で!?今風出そうとしたのに!?」
(しゃがみ込んで眺める)
ティナ「でも……なんか可愛い……。名前つけよっかな。咲子。」
(すぐ愛着が湧く)
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(もう一度集中)
ティナ「今度こそ風だ!ふんぬっ!」
……チョロチョロチョロ。
枝の先から細い水が出る。
ティナ「うわ、今度は水!?」
(花に向けて)
ティナ「あ、まぁせっかくだし……はい咲子、お水だよ〜。」
(花に水をかけながら)
ティナ「……俺、なにしてんだろ。」
---
(気を取り直して)
ティナ「風属性なんだから、風、出せ風!」
(魔力を込めると、そよ風がふわっと吹く)
ティナ「おっ、きたきた!おぉ〜、ちゃんと出たじゃん!」
(髪がふわっとなびく)
ティナ「ふふっ、見たかリリサ!俺、風の使い手だぞ!」
リリサ(窓辺で微笑み)「いい感じね〜。じゃあついでに洗濯物に風当ててちょうだい。」
ティナ「はいよー!」
(干されたシーツや服に向かって杖をかざす)
ティナ「フンヌッ!!」
(ふわぁ〜と気持ちよく風が流れる)
---
(数分後)
ティナ「(……なんか俺、ずっと風出してるけど……)」
(洗濯物がはためく)
ティナ「……これってさ……」
(洗濯物が完璧に乾く)
ティナ「……サーキュレーターじゃね?」
(しばらく沈黙)
(風を止める)
(干し終わったシーツがふんわり香る)
リリサ「ありがと〜!すごく早く乾いたわ!」
ティナ(遠い目)「……俺の魔法、生活家電系なんだな……」
リリサ「風の加減もちょうどよかったわ。……サーキュレーターとしては優秀ね。」
ティナ「職業名みたいに言うな!!」
リリサ(くすっ)「でも、せっかくだから次は“応用編”いってみましょうか。」
ティナ「おっ、ついに攻撃魔法の時間きた?」
リリサ「ううん。――掃除。」
ティナ「なんでぇええ!??」
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リリサ「風属性の応用は“流れを操ること”。
つまり、空気の流れを細かく制御できれば……ホコリもゴミも思いのままよ。」
ティナ「いや、理屈はわかるけど!方向性が庶民すぎる!!」
リリサ「まぁまぁ、力を制御する練習になるから。ほら、やってみなさい。」
(リリサ、床の隅を指差す。そこにはうっすらホコリの山。)
ティナ「(……魔法の訓練がルンバの下請けとか聞いてない。)」
(深呼吸し、杖を構える)
ティナ「風よ、集え……ホコリを……一箇所に……!」
(小さな竜巻がホコリを巻き上げ――)
ティナ「わわっ!?ちょっ、強い強い強いっ!!」
(室内でミニ台風発生。紙が舞い、クッションが飛ぶ。)
リリサ「あー、これ……掃除どころか災害レベルね。」
ティナ「まってまって!止まれぇええっ!」
(慌てて魔力を切る。ホコリが山のように積もる。)
ティナ「……はい、成功(?)」
リリサ「部屋がグレーになってるわ。」
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(その後、しばらく無言で二人で掃除)
リリサ「ふぅ……まぁ一応、“風の吸引”まではできたわね。」
ティナ「“吸引”て……あれだよね。もう言っていい?」
リリサ「いいわよ。」
ティナ「俺、ダイソンになった。」
リリサ「ふふっ、進化おめでとう。生活家電の中でも上位種ね。」
ティナ「魔法の夢がどんどん現実的になってく……」
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(リリサ、ティナの肩をぽんと叩く)
リリサ「でもね、ティナ。家事魔法を極めればどんな戦闘魔法より役立つのよ。」
ティナ「……それ、なんか説得力あるのがムカつく。」
リリサ「“綺麗な部屋に悪は宿らない”。昔の賢者の言葉よ。」
ティナ「絶対あなたの作り話だよねそれ!」
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(窓の外、心地よい風が吹く)
ティナ「……でもまぁ、悪くないか。
戦うより、誰かの役に立つ魔法ってのも。」
リリサ「でしょ?」
(二人、顔を見合わせて笑う)
次回【リリサの魔法コレクション】
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