属性魔法診断の日
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(一時限目の教室。
先生が前の机に4つの物を並べ、生徒たちはわくわくと前のめり。)
先生「はい、みんな静かに。今日は“属性魔法診断”を行います。」
(机の上には、鳥の羽・泥水の入ったコップ・白い綿・砂の入った容器。)
先生「火・水・風・土――四つの属性には、それぞれ特徴があります。
まず“火”。情熱と推進力を象徴し、攻撃魔法や集中力を高めます。
“水”は浄化と適応の力。治癒や再生、調和をもたらします。
“風”は流れと軽やかさ。速度や感覚を強化する属性です。
そして“土”。安定と蓄力の象徴で、身体能力や持久力を底上げします。」
ティナ「(うわ、なんか本格的だ……!)
(てか、転生者って魔力あるのか……?やばい、こっち来てから一度も試したことないんだけど!?)」
先生「用意した物に魔力を流し、自分の属性を確認してみましょう。
焦らず、落ち着いてね。」
(クラスがざわめく。「よっしゃー!」「俺火がいい!」など期待の声)
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(生徒たちが順番に前へ)
男子生徒A「俺の綿、燃えた!やっぱ火だー!」
女子生徒B「泥水が透き通った!水属性ね♪」
(拍手と歓声)
ティナ「(みんな普通に成功してる!?え、どうしよう……)
(俺の魔力とか、上司の顔色を伺うサラリーマンパワーしかないけど!?)」
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ティナの番
先生「次、フローレンスさん。」
ティナ「(頼む、無事に終わって……!)」
(綿に両手をかざし、集中――)
ボフッ!!
小爆発。煙と焦げた綿。
ティナ「うわっ!?ご、ごめんなさい!」
クラス中「おぉぉ!!」
先生「暴発……魔力量は高そうね。」
ティナ「(え、暴発!?そんなカテゴリある!?)」
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(次、泥水のコップ)
ティナが恐る恐る魔力を流すと――
ブクブク……シュワァッ!!
泡が立ち、液体が黒く光り始める。
先生「……これは?」
ティナ「コ、コーラになりました……」
クラス中「えぇぇぇぇ!!??」
先生「……非常に珍しい反応ですね。」
ティナ「(珍しいって言葉で片づけないで!?)」
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(次、鳥の羽)
ティナの指先から柔らかな風が生まれ、羽根がふわりと宙に舞う。
先生「おおっ、綺麗な風の流れね。風属性反応、確定。」
ティナ「や、やった……成功した……!」
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(最後に砂)
……何も起こらない。
ティナ「あ、あれ?」
先生「反応なしね。風属性優勢と見ていいでしょう。」
ティナ「(ふぅ……なんとか爆発せずに終わった……)」
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カレンの番
先生「次、ホワイトロックさん。」
カレン「はいっ!」
(まず綿)
チリ……と小さく焦げる。
カレン「おっ、火っぽい!?」
先生「次を見てから判断ね。」
(泥水)変化なし。
(羽根)変化なし。
(最後、砂)
カレンが両手をかざすと――砂がみるみる固まり、
ひび割れた土塊に変化する。
先生「これは見事な土属性反応!おめでとう!」
カレン「やったー!!わたし、土属性だって!」
ティナ「へぇ〜!なんかカレンっぽいね!」
カレン「えへへ、身体能力上がるんでしょ?体育の時間めっちゃ楽しみ〜!」
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(授業後、帰り支度中)
カレン「ねぇティナ、コーラってすごくない?飲み物出せる魔法とか便利そうじゃん!」
ティナ「いやいや、どこが便利!?泥水が炭酸飲料になるんだよ!?味の保証ゼロ!」
カレン「……でもちょっと飲んでみたいかも。」
ティナ「……お腹の保証もしないよ?」
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(夕方。ティナ、疲れた顔で帰宅。玄関のドアが開く。)
リリサ「おかえり、ティナ。今日は“属性魔法診断”だったでしょ?どうだった?」
ティナ「……一言で言うと、爆発とコーラ。」
(ティナ、ソファにずるっと沈む。)
リリサ「爆発と……コーラ?」
ティナ「うん。綿が小爆発して、泥水がコーラになった。教室が軽くパニック。」
リリサ「……ふふっ。」
ティナ「笑うなぁぁぁ!!」
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(リリサ、紅茶を入れながら落ち着いた声で)
リリサ「でも、それで合点がいったわ。」
ティナ「え、何が?」
リリサ「あなたの“魔力”よ。
あなたが転生したとき――使った器の素材、覚えてる?」
ティナ「えーと……薬草と鉱石、だっけ?」
リリサ「それに、私の魔力を少し分けたの。
つまり、あなたの魔力は“私の魔力を基盤にしてる”のよ。」
ティナ「……え?じゃあ俺、リリサ製?」
リリサ「そう。リリサ印の転生ボディ。」
ティナ「言い方!!なんか安っぽい響き!!」
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リリサ「冗談よ。でも、だから魔力の波長が私と似てるの。
あなたが風属性だったのも、そのせい。」
ティナ「あ〜、なるほど。じゃあ暴発とかコーラとかは?」
リリサ「魔力量が多すぎるのと、風の“混ざる性質”のせいね。
水に風の魔力を強く混ぜると、空気が入りすぎて泡立ったのよ。」
ティナ「……つまり、泥水に炭酸注入したってこと?」
リリサ「理論上はそう。」
ティナ「理論が悲しいッ!」
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リリサ「でも悪いことばかりじゃないわ。
あなたは素の状態で強い風属性を扱える。制御さえできれば、立派な魔導士になれるわ。」
ティナ「……ほんとに?」
リリサ「ええ。あなたの器には、薬草の癒しと鉱石の安定、
そして――私の魔力の流れが宿っているの。」
ティナ「……なんか、ちょっと誇らしいかも。」
リリサ「ふふっ、でしょ?可愛い弟子(?)が優秀でお姉ちゃんも嬉しいわ。」
ティナ「……“?”がつくのやめて。」
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リリサ「じゃあ明日から少しずつ制御の練習ね。湖のほとりで風を感じながら。」
ティナ「特訓かぁ……でもまぁ、爆発娘の汚名は返上したいし。」
リリサ「それと――次は泥水に手を出さないこと。」
ティナ「わかってるよ!次はサイダー狙うから!」
リリサ「反省して!!」
次回【便利家電、ティナ】
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