前髪戦線異常有り
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(午前の授業中。教室は静かにチョークの音だけが響く。)
ティナ「(……前髪が……長い……!視界が……侵略されていくぅぅ……!)」
(ふわっと髪が目にかかる)
ティナ「(くっそ、黒板が見えねぇ……いや、世界がもう半分見えねぇ……!)」
(隣のカレン、小声で)
カレン「ティナ、どうしたの?さっきから髪ばっか触ってるよ。」
ティナ(小声)「……前髪が伸びてきてさ。目に刺さるんだよ。授業どころじゃない。」
カレン(小声、苦笑)「刺さるほど伸びてるってどんな状況?」
ティナ(小声)「もうね、髪が生き物レベル。黒板より前髪と格闘してる。」
(先生がチラッと見る)
先生「フローレンスさん、黒板見えてますか?」
ティナ「見えてません!!……あっ違う!見えてますぅぅ!!」
先生「じゃあ静かに見てください。」
(クラスの笑い声が起きる)
ティナ「(……笑うな……前髪に支配されてるんだ……)」
---
(昼休み。教室の隅。ティナ、机にハサミを出す。)
ティナ「もうダメだ……ここで切る……ここで決着をつける……!」
カレン(慌てて)「ちょっ!?教室で!?それはやめなって!!」
ティナ「この前髪はもう敵なんだよ!平和な世界のために……斬る!!」
カレン「いやいやいや、戦争やめろ!?そんな大義名分いらないから!」
(ティナ、ハサミを構える)
ティナ「いくぞ……未来を切り拓く一閃ッ!」
カレン「やめろ未来まで切るなぁぁ!!」
(カレン、手を伸ばしてハサミを取り上げる)
ティナ「うわっ!?返せぇぇ!!」
カレン「ダメ!それセルフ爆死の未来しか見えない!」
ティナ「でもこのままだと視界ゼロで授業受ける羽目になるんだよぉぉ!!」
カレン「だったら――お姉さんに相談しなよ。」
(ティナ、ハッとする)
ティナ「リリサに?」
カレン「うん。あの人なら、いい美容院とか知ってそうじゃん?
なんか研究とかで美意識高そうだし。」
ティナ「……たしかに。リリサ、そういうのこだわり強そうだし。」
カレン「自分で切るより絶対マシ。前髪って、顔の命だよ?」
ティナ「顔の命……なんか名言っぽいな。」
カレン「ふふっ、でしょ?」
(ティナ、ちょっと照れながら)
ティナ「……ありがと、カレン。マジで救われた。」
カレン「友達でしょ?暴走しそうになったら止めるのも役目だよ。」
ティナ「……くぅっ、マジで頼れるなぁ……!」
カレン「じゃ、放課後はリリサさんに相談だね。」
ティナ「了解!前髪、いざ救済作戦開始だ!」
カレン「タイトルみたいに言うな。」
(二人、笑いながら昼食へ向かう。)
――前髪ひとつで人生を賭ける少女と、
それを止める少女。今日も教室は平和である。
次回【草と石とかりそめボディ】
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