新学期、もふもふの期待
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(朝。通学路には白い雪が残り、空はどんよりと曇っている。吐く息が白く揺れ、街全体がひんやりと静まり返っていた。)
ティナ(目の下にクマ)「……おはよ、カレン……」
カレン「おはよ……って、どうしたの!? 目の下真っ黒だよ!? パンダみたいになってる!」
ティナ「リリサの新作ポーション試したら……寝れなくなっちゃってさ……」
カレン「え、それ絶対なんか間違ってるやつじゃん!」
ティナ「“エナジーポーション”とか言ってたっけ……
わたしがお願いして作ってもらったんだけど……」
カレン「それ完全にカフェインの魔法バージョン!!」
(二人、雪道を歩きながら笑い合う。通りには子どもたちの声とパン屋の香りが漂っていた。)
ティナ「……あれ? ここの建物、ずっと空き店舗だったよね?」
(視線の先――レンガ調の一角で、大工たちが看板を取り付けている。木製の扉は新しく塗り替えられ、窓には白いレースのカーテン。)
カレン「あっ! ほんとだ。やっとお店入るんだ〜!」
ティナ「何のお店になるんだろ……」
(店舗前に設置されたポスターを読みながら)
カレン「“獣人喫茶299(にくきゅう)”だって! 本物の獣人喫茶ができるんだ!」
ティナ「ッ!? 本当に!? いつ完成!?」
カレン「オープン予定は……今週末だって!」
ティナ「(……獣人喫茶。まさか、夢の“もふもふ天国”がこの街にできるなんて……!)」
カレン「ティナ、顔に出てる出てる。」
ティナ「はっ……!!」
(雪がはらはらと落ちる。ふたりの足跡が白い道に並んで続いていく。)
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(教室内。外の寒さとは対照的に、校舎の中はほんのり暖かい空気に包まれていた。)
ティナ「う〜、ストーブの神様ありがとう……手が溶けてくぅ……」
カレン「ティナ、また手袋忘れたの?」
ティナ「だって朝バタバタしてて……」
(ポケットを探る)
ティナ「ほら見て、飴しか入ってなかった。」
カレン「なんで朝から非常食なの!? どんな生活してんの!?」
(そこへ、背筋を伸ばして歩いてくる白銀のお嬢様)
リオナ「おはようございますわ、ティナ様、カレン様♪」
ティナ「あ、リオナ! おはよー!」
カレン「リオナ、今日も完璧だね〜その襟の折り方とか!」
リオナ「気品とは“日常の所作”から生まれるものですわ♪」
ティナ「(寝癖隠してる俺と朝から完璧なリオナ……格の違いがすごい……)」
ティナ「ところでさ! リオナは知ってる?」
リオナ「え、何をでしょう?」
ティナ「ずっと空き店舗だった場所、獣人喫茶になるんだって!」
カレン「そうそう! 今日工事してるの見たんだよね!」
リオナ「まぁ! 獣人喫茶ってわたくし達が文化祭で行なった獣人喫茶ですわよね?」
ティナ「そうそう! それの本物!
“本物の獣人が接客する癒しの空間”! まるで夢のようなお店だよ!」
カレン「今週末オープンなんだって!」
リオナ「楽しみですわね。ぜひ、今週末皆さまと行きましょう!」
(ティナ、机に頬杖をついてうっとり)
ティナ「もふもふ……癒し……カフェラテ……最強トリオだ……」
カレン「ティナ、涎出てる出てる!」
リオナ「ふふっ、開店が待ち遠しいですわね♪」
(窓の外では雪が静かに舞い、白い光が教室を照らしていた――)
――三学期、最初の話題は“もふもふ”だった。
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(一方その頃、とある場所。)
???「クックックッ……湖畔の街に獣人喫茶がオープンか……クックックッ……」
次回【潜入!獣人喫茶299!】
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