緑のモ〇スター
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(昼下がり。湖畔の街は今日も雪に包まれていた。細かな雪片が静かに舞い、白い屋根の上に積もっていく。
フローレンス家の軒下では、氷柱がいっそう伸び、ティナの指の長さをゆうに越えていた。
その穏やかな景色とは裏腹に、室内のソファではティナがぐったりと沈んでいる。
ノートとペンは手の届く場所にあるが、動く気配はまるでない。)
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ティナ「……モンスター飲みたい……」
(カチャ、とティーカップを置く音)
リリサ「……え?」
ティナ「前世にあったんだよ。あの、緑の缶のやつ。翼生える系の。
……あれ飲んで頑張りたい気分なんだよね……」
リリサ(首をかしげて)「緑の……翼……? 薬の話?」
ティナ「いや、エナジードリンクだよ! 人間界でいう“モンスター”!」
(リリサ、少し考えたあと)
リリサ「……ティナ。あなた、“魔物”の意味で言ってるのかと思ったわ。」
ティナ「ちがうよ!飲み物!ドリンクの方!」
リリサ(くすっと笑って)「ああ、そういうことね。
“モンスター飲みたい”なんて言うから、てっきり“ガーちゃん”を飲みたいのかと。」
ティナ(むせる)「飲まないよ!!!」
(リリサ、紅茶を注ぎながらにっこり)
リリサ「……紛らわしいこと言わないでちょうだい。
ガーちゃんを飲むより、まずは紅茶で落ち着きなさい。」
ティナ(ため息)「……カフェインの量が足りないんだよなぁ……」
リリサ「じゃあ、蜂蜜と薬草を混ぜた“ポーション・エナジー”を作ってあげるわ。」
ティナ「それ飲んだら、たぶん目が光るやつだよね……?」
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(数時間後。ティナが机に突っ伏している)
ティナ(ぐったり)「……眠い……ダルい……もう宿題とか無理……」
(リリサがキッチンの奥で何やら瓶を並べている)
リリサ(穏やかに)「さっき、“モンスター飲みたい”って言ってたわね。」
ティナ(うつ伏せのまま)「……うん。あの緑のやつ……欲しい……」
リリサ(小さく笑って)「ふふ……任せなさい。
“ハーバル・モンスター”、試作品第一号。」
(ゴゴゴゴゴ……と魔力のうねる音)
ティナ「……嫌な予感しかしない。」
(リリサ、緑色に発光するポーションを手に)
リリサ「材料は蜂蜜、薬草、ミントエキス、そして……魔王国産の覚醒花の花粉!」
ティナ(ビクッ)「え!?待って、それ最後ヤバくない!?」
リリサ(にっこり)「大丈夫よ、量は“ほんのひとつまみ”よ。」
ティナ「“ひとつまみ”の基準をまず教えて……!」
(瓶の中でブクブクと泡立つ緑の液体)
リリサ「さぁ、エナジー・ポーション……完成。」
ティナ「見た目完全にスライムの残骸なんだけど!?」
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(ティナ、恐る恐るひと口)
ティナ「……うわ、これ……甘いのか苦いのかわかんない味!」
リリサ「効能を優先したの。すぐに効くわ。」
(ティナの目がギラッと光る)
ティナ「……あっ……すごい……眠気が消えた!
いや、眠気どころか目が覚めすぎてる!!!」
(ティナ、いきなり高速で掃除を始める)
リリサ(驚き)「ティナ!?なにしてるの!?」
ティナ(早口)「リリサこの部屋ちょっと埃多いね箒持ってきてあとポーション棚のラベルズレてるよあとあの瓶ピカピカにしたい!!」
リリサ「……あら、想像以上ね。」
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(深夜。ティナは目の下にクマを作りながら天井を見ている)
ティナ「……眠れない……脳が起きっぱなし……。
頭の中で数学の公式と料理レシピとリリサの歌声が全部同時に流れてる……」
(リリサがパジャマ姿で現れる)
リリサ(苦笑しながら)「あら、まだ起きてたの?」
ティナ「眠くないっていうか、目を閉じると魔法陣が見える……」
リリサ「じゃあ、今度は“スリーピング・ハーブ・モンスター”を作りましょうか。」
ティナ「……いや、もう“モンスター”はいらない……」
※ティナ:48時間無睡眠。以後“ポーション=危険飲料”と認識する
次回【三学期編突入!】
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