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えるてん!転生したら女子中学生エルフになってて、毎日ツッコミ追いつかないんだけど!?  作者: ひなゆづ
冬休みスノボー編

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122/130

整いの果てに虹が立つ 〜ラメは空へ、バイブスは永遠に〜

『えるてん! 』は

毎朝6時に更新中!☀️


通勤・通学、朝ごはんのお供に

ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪

今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨



(夕方。スキー場近くの温泉施設)


(もくもく湯気)


ティナ「……あったかそう……」


カレン「生き返る〜……」


リオナ「まぁ……立派な温泉ですわ……!」


(玄関を抜け、廊下の奥)


(赤と青ののれんが並んで揺れている)


【男湯】 【女湯】


ティナ「……ねぇ、思い出して。」


カレン「ん?」


ティナ「前にさ、銭湯でガーちゃんが“壁に吸い込まれた”こと、あったよね。」


リオナ「……ありましたわね。あれは夢ではなかったのですわ……。」


カレン「今回は……どうするんだろ?」


(三人、息をのむ)


ティナ「……さぁ、どっちに入る?」


カレン「今回は……壁はないよ?」


リオナ「観察開始ですわ!」


(ガーちゃん、堂々と歩いていき――)


ガーちゃん「今日はねぇ……ちゃんと“男湯”に行くわよぉ〜♡」


ティナ「……あっ、入った!?」


カレン「普通に入ったね!?」


リオナ「な、なんだか逆にドキドキしますわ……!」


ティナ「え、あっさり!?やっぱりそっちなの!?」


(三人は顔を見合わせ、女湯へ)



---


【男湯・脱衣所】


(他の客が二〜三人。みんな普通に着替えている)


(そこにバラの香りとともに登場するガーちゃん)


客A「……えっ……お、お姉さん……女湯は隣ですよ?」


ガーちゃん「あらぁ♡取ってないわよぉ〜!ちゃんとついてるのぉ〜♡」


客B「な、なんだってぇ!?」


ガーちゃん「もぉ〜♡ そう固くならないでぇ♡ 柔軟にぃ〜♡」


(ガーちゃんの軌跡にラメが舞う)


客A「(なんかあの人キラキラしてるんだけど……)」


客B「(この人……存在がもうバイブスだ……)」



---


【男湯・湯船】


(ガーちゃん、豪快に湯をすくって――)


ガーちゃん「ふぅ〜……この湯、芯からくるわねぇぇ♡」


(ゆっくり肩まで浸かって――)


ガーちゃん(野太い低音ボイス)

「ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ~〜〜~……」


(ゴゴゴゴゴゴゴ……ッ!!)


湯船の水面が共鳴し、波紋が広がる。

軒先の氷柱がカラン、と落ち――

木々に積もった雪がドサァァァッ!!

──遠くの山では雪崩が発生し、白い雪煙が天へと立ち昇った。


客A「な、なんだ!?地響き!?地震か!!?」


客B「床が揺れてる!?いや、違う……“声”だ!!」



---


【女湯・露天風呂】


(雪景色の中、湯気がふわりと漂う)


ティナ「はぁ〜……やっぱ温泉って最高だね……」


カレン「運動の後の湯は格別〜!」


リオナ「硫黄の香り、癖になりますわ……」


サラ「湯あたり気をつけなよ〜。あたしなんかすぐのぼせちゃうしっ☆」


リリサ「……あなたの場合、少しのぼせた方がテンション落ち着くわよ。」


(全員の笑い声が響く。湯けむりがきらめく中、雪がちらりと舞う)


(ふと、湯面がゆらめく)


ティナ「……ん? なんかお湯、揺れてない?」


カレン「気のせいじゃ――」


――ガタガタガタッ!!!


(男湯の方から地鳴り)


(湯が波打ち、壁越しにピンクの光が漏れ出す)


ティナ「ちょっ!? なにこれ!?光ってるんだけど!?」


リリサ「……またガーちゃんね。」


リオナ「“整い爆発”ですの!?」


サラ「やっべー☆ バイブス波きたー!!!」


(ピンクの光が湯気を抜け、空に虹色のラメが立ちのぼる)


ティナ「……いやこれ、もはや天変地異でしょ。」


カレン「温泉って光るんだっけ……?」


リオナ「ラメ……空に……昇っていきますわ……!」


リリサ「水素爆発より派手なのよね、あの人。」


(サラ、湯から立ち上がって)


サラ「おぉ〜っしゃ! 負けてらんない☆ アタシもバイブス上げてくか〜!!」


ティナ「待って!?今ここで競わないで!!」


リリサ「誰か止めて!」


(サラが両手を上げた瞬間、ボフッと湯柱が上がる)


カレン「やばい!波が!!!」


リオナ「わたくしのタオルがぁぁ!!」


(全員で慌てて湯を抑える中――)


ティナ「……リリサ、あれどうすんの?」


リリサ(小声)

「あの子たち、もうノリが物理法則を超えてるのよ……」


ティナ「……うん、知ってた。」


(空にはラメの残光が流れ、まるでオーロラのよう)


カレン「……でも、綺麗だね。」


リオナ「ええ……少し、幻想的ですわ。」


サラ「そりゃそうよ〜☆ ガーちゃんのバイブスは芸術だから!」


ティナ「芸術……災害の間違いでは?」


リリサ「でもまぁ、こうして無事に終わればいいわね。」


(遠くからガーちゃんの声)


ガーちゃん「フゥ〜〜☆ 整ったぁ〜♡」


(ドォォン! と再び地鳴り)


ティナ「終わってねぇ!!!」


全員「ぎゃああああああ!!!」



---


(ロビーで湯上がり牛乳を飲む五人)


ティナ「……結局、また地震扱いされてたね。」


カレン「明日の朝刊に“謎の光”とか出そうだよね……」


リリサ「施設の人、明日説明するの大変でしょうね……」


サラ「でもあの輝き、あたし的には超映え☆」


リオナ「“整いオーロラ現象”ですわ……新しい気象記録になりますわね。」


ティナ「……ほんと、平和って尊い。」


(外の夕空には、まだかすかにラメが光っていた)


――こうして、ティナたちのスノボ旅行は終わりを迎えた。

笑って、叫んで、ちょっとだけ温泉を壊しかけて。

冬の空に残ったラメのきらめきは、きっとその日の笑い声の名残だった。


次回【命懸けのあっち向いてホイ☆】

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