整いの果てに虹が立つ 〜ラメは空へ、バイブスは永遠に〜
『えるてん! 』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(夕方。スキー場近くの温泉施設)
(もくもく湯気)
ティナ「……あったかそう……」
カレン「生き返る〜……」
リオナ「まぁ……立派な温泉ですわ……!」
(玄関を抜け、廊下の奥)
(赤と青ののれんが並んで揺れている)
【男湯】 【女湯】
ティナ「……ねぇ、思い出して。」
カレン「ん?」
ティナ「前にさ、銭湯でガーちゃんが“壁に吸い込まれた”こと、あったよね。」
リオナ「……ありましたわね。あれは夢ではなかったのですわ……。」
カレン「今回は……どうするんだろ?」
(三人、息をのむ)
ティナ「……さぁ、どっちに入る?」
カレン「今回は……壁はないよ?」
リオナ「観察開始ですわ!」
(ガーちゃん、堂々と歩いていき――)
ガーちゃん「今日はねぇ……ちゃんと“男湯”に行くわよぉ〜♡」
ティナ「……あっ、入った!?」
カレン「普通に入ったね!?」
リオナ「な、なんだか逆にドキドキしますわ……!」
ティナ「え、あっさり!?やっぱりそっちなの!?」
(三人は顔を見合わせ、女湯へ)
---
【男湯・脱衣所】
(他の客が二〜三人。みんな普通に着替えている)
(そこにバラの香りとともに登場するガーちゃん)
客A「……えっ……お、お姉さん……女湯は隣ですよ?」
ガーちゃん「あらぁ♡取ってないわよぉ〜!ちゃんとついてるのぉ〜♡」
客B「な、なんだってぇ!?」
ガーちゃん「もぉ〜♡ そう固くならないでぇ♡ 柔軟にぃ〜♡」
(ガーちゃんの軌跡にラメが舞う)
客A「(なんかあの人キラキラしてるんだけど……)」
客B「(この人……存在がもうバイブスだ……)」
---
【男湯・湯船】
(ガーちゃん、豪快に湯をすくって――)
ガーちゃん「ふぅ〜……この湯、芯からくるわねぇぇ♡」
(ゆっくり肩まで浸かって――)
ガーちゃん(野太い低音ボイス)
「ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ~〜〜~……」
(ゴゴゴゴゴゴゴ……ッ!!)
湯船の水面が共鳴し、波紋が広がる。
軒先の氷柱がカラン、と落ち――
木々に積もった雪がドサァァァッ!!
──遠くの山では雪崩が発生し、白い雪煙が天へと立ち昇った。
客A「な、なんだ!?地響き!?地震か!!?」
客B「床が揺れてる!?いや、違う……“声”だ!!」
---
【女湯・露天風呂】
(雪景色の中、湯気がふわりと漂う)
ティナ「はぁ〜……やっぱ温泉って最高だね……」
カレン「運動の後の湯は格別〜!」
リオナ「硫黄の香り、癖になりますわ……」
サラ「湯あたり気をつけなよ〜。あたしなんかすぐのぼせちゃうしっ☆」
リリサ「……あなたの場合、少しのぼせた方がテンション落ち着くわよ。」
(全員の笑い声が響く。湯けむりがきらめく中、雪がちらりと舞う)
(ふと、湯面がゆらめく)
ティナ「……ん? なんかお湯、揺れてない?」
カレン「気のせいじゃ――」
――ガタガタガタッ!!!
(男湯の方から地鳴り)
(湯が波打ち、壁越しにピンクの光が漏れ出す)
ティナ「ちょっ!? なにこれ!?光ってるんだけど!?」
リリサ「……またガーちゃんね。」
リオナ「“整い爆発”ですの!?」
サラ「やっべー☆ バイブス波きたー!!!」
(ピンクの光が湯気を抜け、空に虹色のラメが立ちのぼる)
ティナ「……いやこれ、もはや天変地異でしょ。」
カレン「温泉って光るんだっけ……?」
リオナ「ラメ……空に……昇っていきますわ……!」
リリサ「水素爆発より派手なのよね、あの人。」
(サラ、湯から立ち上がって)
サラ「おぉ〜っしゃ! 負けてらんない☆ アタシもバイブス上げてくか〜!!」
ティナ「待って!?今ここで競わないで!!」
リリサ「誰か止めて!」
(サラが両手を上げた瞬間、ボフッと湯柱が上がる)
カレン「やばい!波が!!!」
リオナ「わたくしのタオルがぁぁ!!」
(全員で慌てて湯を抑える中――)
ティナ「……リリサ、あれどうすんの?」
リリサ(小声)
「あの子たち、もうノリが物理法則を超えてるのよ……」
ティナ「……うん、知ってた。」
(空にはラメの残光が流れ、まるでオーロラのよう)
カレン「……でも、綺麗だね。」
リオナ「ええ……少し、幻想的ですわ。」
サラ「そりゃそうよ〜☆ ガーちゃんのバイブスは芸術だから!」
ティナ「芸術……災害の間違いでは?」
リリサ「でもまぁ、こうして無事に終わればいいわね。」
(遠くからガーちゃんの声)
ガーちゃん「フゥ〜〜☆ 整ったぁ〜♡」
(ドォォン! と再び地鳴り)
ティナ「終わってねぇ!!!」
全員「ぎゃああああああ!!!」
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(ロビーで湯上がり牛乳を飲む五人)
ティナ「……結局、また地震扱いされてたね。」
カレン「明日の朝刊に“謎の光”とか出そうだよね……」
リリサ「施設の人、明日説明するの大変でしょうね……」
サラ「でもあの輝き、あたし的には超映え☆」
リオナ「“整いオーロラ現象”ですわ……新しい気象記録になりますわね。」
ティナ「……ほんと、平和って尊い。」
(外の夕空には、まだかすかにラメが光っていた)
――こうして、ティナたちのスノボ旅行は終わりを迎えた。
笑って、叫んで、ちょっとだけ温泉を壊しかけて。
冬の空に残ったラメのきらめきは、きっとその日の笑い声の名残だった。
次回【命懸けのあっち向いてホイ☆】
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