ギャルと理論とスノボとラメ
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(リオナ暴走から数時間後。太陽が雪面を照らし、ゲレンデはキラキラと白く輝いている。
何度かの練習を重ね、ティナたちはすっかり慣れてきていた。)
ティナ「カレンもリオナも上達するの早いね!」
カレン「でしょ? だいぶ慣れてきたし、もうちょっとスピード出してこっかな!」
ティナ「ちょ、カレン!調子乗ると転ぶやつ!」
カレン「へっへ〜大丈夫大丈夫!スノボって“勢い”でしょ!」
(リオナはゆったりとポーズを決めながら滑り出す)
リオナ「わたくし、お稽古でバレエをしておりますので――バランス感覚には自信がありますの♪」
ティナ「リオナはバランスってより“優雅さ”で滑ってるよね……?」
カレン「スノボなのに“舞ってる”感じするもん。」
リオナ(微笑)「雪の上も、舞台と同じですわ♪」
(ティナ、ため息交じりに笑う)
ティナ「……はいはい、みんなそれぞれ“らしい”滑り方になってきたね。」
---
(遠くの頂上。雪煙と轟音が同時に弾ける。
白銀の世界を貫くように――何かが、いや、“誰か”が――地表を滑り落ちてくる。)
(その速さ、滑走というよりも――もはや“落下”だった。)
ティナ「ん? あれは――」
ガーちゃん「バイブス全開☆ ギャルメテオ・ライドォォォォ!!!♡♡」
(ズザァァァァァッッ!!)
粉雪とラメを巻き上げながら、音速で直滑降!!
ティナ「ちょっ、目がッ!ラメがッ!肺に入る!!」
リリサ「雪崩より早いわよアレ!!」
リオナ「ま、まぶしくて直視できませんのぉぉ!!」
(雪煙の向こう――紫の光の尾が、まるで残光のように空を裂いていた。)
カレン「……光の残像できてたね……」
ティナ「ギャルって、光速を超えるんだな……」
(風に乗って、どこからかガーちゃんの声が聞こえる)
ガーちゃん「ラメは生きてるぅぅぅ〜〜ッ☆」
(ゲレンデ中腹――ガーちゃんのラメ爆発は、なおも空に舞い続けていた。)
ティナ「……ラメがまだ降ってる……」
カレン「ていうかあれ、雪より主張強い……」
リオナ「……目立つにもほどがありますわね……」
---
(数秒後、再び頂上から雪煙と轟音が――)
サラ「うぇ〜い☆ 待たせたなみんなぁぁ!!」
(雪煙を割って登場。ボードには……槍が突き刺さっている。)
ティナ「えぇぇぇぇ!?ボードに武器刺さってる!?」
リオナ「な、なにゆえそんな危険物を!?
それはもう乗り物ではなく兵器ですわ!!」
サラ「狩りもできる〜アガる〜☆ ってやつよ!」
(ポーズを決めてドヤ顔)
カレン「いやゲレンデで狩る対象いないでしょ!」
サラ「いるいる!ウサギとかモフモフとか!」
ティナ「モフモフってまさか……もこっち!?!?やめなさい!!」
リオナ「スノーボードで討伐対象が出るなんて聞いたことありませんわ!!」
サラ「じゃ〜いっくよぉ☆ ギャル・スノウ・ハンティング〜!!」
(全力で滑走!!ボードに突き刺した槍が空気を切る!)
ティナ「完全に兵器だこれ!!!」
カレン「もはや“滑る”じゃなくて“突撃”!!」
(サラがしゃがみ姿勢で疾走しながら叫ぶ)
サラ「ヒャッホォォーー☆!!雪ヤバい!ラメ舞う!!テンション爆上がりィィ!!」
(スピンしながら周りの林を切り刻む。)
――ズババババッ!!!
ティナ「 この山、環境破壊ギリギリだよ!!」
カレン「ガーちゃんの残光に続いて、今度はサラさんの残骸!?!」
リオナ(顔を覆って)「あぁぁ……自然保護協会に報告書を出さねばなりませんわ……!」
(サラ、ジャンプして空中一回転)
サラ「イェーイ☆ スノボ+ハンティング=スノンティングッ!!」
ティナ「新競技生まれた……!!」
リオナ「もはや物理学どころか倫理まで崩壊してますわ……」
(その勢いのまま、サラは着地地点で派手に雪煙を上げる)
――ズポッ☆!!
サラ「おっと☆……ははっ、やべぇ、ちょっと転んだ〜☆」
(深雪にずっぽりはまり、顔だけ見えてる)
ティナ「サラ、顔しか出てない!!!」
サラ「どゆこと!? ギャルは沈まねぇはずなのにぃ!!」
リオナ「ギャルの浮力理論、ついに破綻しましたわね……」
カレン「浮力はテンションでは得られません!!」
---
(サラが雪に埋もれて数秒後。山上から歓声が上がる)
ティナ「ねぇ、あれ見て。」
(山上の方を指さす。)
カレン「あれは……リリサさん?」
リオナ「リリサ様の軌跡が虹色になってますわね……」
(リリサ、三人の前で優雅に止まる。)
リリサ「みんな、楽しんでるかしら?」
ティナ「いや、楽しいけどさ……
リリサ、何か魔法使ってるでしょ?」
リリサ「ここの雪、摩擦係数が高くてね。普通に滑るとエネルギーロスが大きいの。」
ティナ「……理論でスノボ説明する人初めて見た。」
リリサ「だから滑走抵抗を魔力で中和して、“摩擦”を減らしてみたのよ。」
カレン「そんな事やったら止まれなくない!?」
リリサ「大丈夫。空気抵抗を使えば止まれるわ。」
(魔法陣が足元で淡く光る。リリサのスノボー板がすっと滑り出す。)
ティナ「えっ!?そこ斜面ないよ!? 反則では!?」
カレン「バフかけてる!完全に自己バフかけてるよリリサさん!!」
リオナ「物理法則が……仕事を放棄しましたわ……」
(リリサ、風と雪が優雅に舞い、髪がなびく)
リリサ「ふふっ……理論上、滑るとは“摩擦の管理”よ。」
(彼女の軌跡だけが虹色に光りながら曲線を描く)
ティナ「え、なにこれ……?スノボじゃなくて……舞踏?」
カレン「ちょ、なんか神秘的すぎて声かけづらい……」
リオナ「……あぁ……雪上の舞踏会ですわ。氷上の妖精が降臨なさったかのよう……」
ティナ「いや魔力で滑ってるだけだからね!?妖精ちゃうからね!?」
(少し斜面を滑ったところでピタッと停止。)
リリサ(さらりと)「これが『ゲレンデ・マジック』よ。」
ティナ「いやそれ“恋が始まる魔法”であって“摩擦を消す魔法”じゃないの!!」
リリサ(肩をすくめて)「どちらも心が滑るのよ。」
ティナ「上手いこと言うなぁぁ!!!」
---
(数分後、全員がゲレンデの麓に集合する)
ティナ「ふぅ〜……午前だけで体力全部使った気がする……」
カレン「でも楽しかったぁ!雪サイコー!!」
サラ「テンションで滑りきる、それがギャルメンタル☆」
ガーちゃん「アタシのラメ、まだ空に残ってる〜♡」
ティナ「どんだけ撒いたのそれ!?」
リオナ(微笑)「でも……とても華やかでしたわね。冬の舞台のようで。」
リリサ「午前のデータは十分取れたわ。お昼にしましょうか。」
ティナ「おぉ〜!やっとお昼!お腹すいたぁ〜!」
カレン「ゲレンデ飯きた!やっぱりカレーかな!」
サラ「わかる〜☆ あと唐揚げとポテト!!」
リオナ「わたくしは……雪のように白いシチューがいただきたいですわ♪」
ティナ「いや貴族チョイス!」
(みんなで笑いながら歩き出す)
リリサ「午後はもう少しだけ遊んで
それが終わったら温泉に入りましょう。
冷えた体はちゃんと温めないとね。」
ティナ「賛成っ!温泉〜!!」
カレン「スノボ→温泉……完璧!」
サラ「ギャル的にも浄化タイム☆」
ガーちゃん「ラメが湯船で光る予感♡」
ティナ「いや、それだけは絶対やめて!!」
(白い息を弾ませながら、笑い声と共に雪の坂を下っていく)
――冬の太陽が輝く中、ティナたちのスキー場の一日は、まだ始まったばかりだった。
次回【リリサの特技『耳ピョコ☆』】
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