年末BAR☆バイブス大騒動!笑い上戸→怒り上戸→反転ポーション
『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は
毎朝6時に更新中!☀️
通勤・通学、朝ごはんのお供に
ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪
今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨
(外は氷点下、看板のネオンが雪雲にぼんやり滲んでいた。)
(BAR☆バイブス。打ち上げ兼忘年会の夜。
グラスが並び、笑い声とジャズが溶け合う。
お酒もつまみも進み、大人組のテンションは最高潮に達していた。)
リリサ「あっははは!ティナが三人になってる〜!!」
ティナ「うわぁ、リリサ完璧に酔ってるよ……」
サラ「おっ!今日は笑い上戸じゃん☆」
ガーちゃん「いつもは氷山みたいに静かなエルフ姐がテンアゲしてるぅ〜♡」
(ローズママはカウンター越しにグラスを磨きながら、その光景を見て楽しそうに笑う。)
ローズママ「うふふ♡ 若いっていいわねぇ〜。でも飲みすぎ注意よぉ?」
グレイ「……リリサ様、酒量が限界域に近づいております。」
ローズママ「いいのよぉ♡ 年越しの夜くらい、理性もお休みさせなきゃ♪」
(リリサの笑みがピタリと止まった。目が座る。)
リリサ(ガーちゃんを睨みながら)
「……あ? なにオネエ、私に喧嘩売ってんの?」
ガーちゃん「えっ、なにこのスイッチ早変わり!?♡」
(リリサ、ポーチをごそごそと探る。)
リリサ「サラもガーちゃんも軽口たたきすぎなんだよ!!」
(リリサ、取り出したポーションを二人に無理やり飲ませる!)
ティナ「何のポーション飲ませたの!?」
リリサ「んー? 性格反転ポーション♪」
(数秒後──)
(テーブルの上に、重たい空気が沈殿する。)
サラ「……アタシなんて……本当は誰のことも救えないんだよ……」
(いつも元気いっぱいの狩人が、両手でグラスを握りしめ、虚空を見つめている。)
サラ「……獲物を仕留める腕はあっても……自分の人生は外しまくりでさ……」
(ぽつり、ぽつりと涙が落ちる。)
サラ「……笑ってたの、全部“強がり”だったのかもなぁ……」
(ティナ、凍りつく)
ティナ「う、うわぁ……心えぐるタイプの暗さ……」
カレン「え、なにこの急な人生回顧!?怖い怖い怖い!」
---
(隣ではガーちゃんが、いつものラメスマイルを完全に失っていた。)
ガーちゃん「……ラメもツヤも……所詮は虚像なのよぉ……」
(手元のグラスを見つめながら、低い声で続ける。)
ガーちゃん「……鏡の前で“綺麗”って言い聞かせても……誰も本当のアタシなんて見ちゃくれないのよぉ……」
(目尻から流れたマスカラが、黒い涙のように頬を伝う。)
ガーちゃん「……アタシが撒いてたの、ラメじゃなくて……孤独だったのかもねぇ……」
ティナ「重ッッッ!!?」
カレン「ちょっと待って、ラメと孤独が混ざって感情の色味ぐちゃぐちゃになってる!!」
リオナ(両手を合わせて)
「……お二人に、陽光が戻りますように……」
(店の温度が、ほんの数分で3度ほど下がった気がした。)
ティナ「体感温度、下がってるよね……これポーションじゃなくて呪いでは……?」
カレン「マジで除霊案件なんだけど……」
(店の温度が一気に下がる中――)
カレン「……やば、なんか暖房効いてなくない?」
ティナ「いや、むしろ氷河期だねこれ……」
リオナ「いつも太陽みたいなお二人が……
お日様が消滅しましたわ……」
(サラとガーちゃんは膝を抱え、カウンターにもたれながら静かに涙を流している。)
サラ「……狩りの腕も、結局は虚しいもんだよね……」
ガーちゃん「……アタシの美は……誰の心にも届かなかったのよぉ……」
(BGMのジャズが悲しく聞こえる。気のせいだろうか。)
---
ティナ「リリサ、ちょっと! これやばいって!」
(ティナがリリサに駆け寄るが、当の本人もどこかおかしい。)
リリサ「なによ……みんなして……私の研究を笑って……」
(リリサ、ビールのジョッキを抱えながら目に涙をためている。)
リリサ「私なんて……いつも一人ぼっちよ……
夜中まで研究しても、誰も“すごい”なんて言ってくれないのよ……」
(ぽたぽたと涙がテーブルに落ちる。)
ティナ「うわぁ、リリサ泣いた!!」
カレン「怒り上戸からの情緒崩壊!?早すぎない!?」
リオナ「でも……泣き顔もやっぱりお美しいですわね……」
リリサ「うっ……ひっく……ティナだって……最初はもっと素直でかわいかったのに……」
ティナ「いや今も可愛いから!?その認識バグってるから!!」
リリサ「……ひっく……ティナのくせにぃ……」
(リリサ、ティナに抱きつきながら泣き続ける。)
ティナ「ちょ、やめて!涙とビールが混ざって匂いカオス!!」
カレン「リリサさんって酔うとめんどくさいタイプだね……」
リオナ「でも……人間味があって素敵ですわ♪」
ティナ「リオナ!このタイミングで褒めないで!余計こじらせるから!」
ローズママ(カウンターの奥で)
「うふふ♡ 青春ねぇ……」
グレイ「……感動的ではありますが、非常に騒がしいです。」
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(そんな混乱の中、リリサがふと顔を上げる。目は真っ赤だが、笑みが戻っていた。)
リリサ「……なーんてね!」
ティナ「えっ!?」
リリサ「はい、解毒ポーション入りま〜す♪」
(リリサ、懐から緑色の小瓶を取り出し、サラとガーちゃんの口へ勢いよく放り込む!)
サラ「んぐっ!? げほっ!……アタシ、生き返った!」
ガーちゃん「ラメッ!!ツヤッ!!テンアゲ再起動よぉぉ♡」
(ふたり、見事に復活!)
リリサ「ふふっ、実験成功ね♪」
ティナ「実験すなーー!!!」
カレン「いやー、いい飲みっぷりだったね!」
リオナ「皆さま、無事に平常運転に戻られて何よりですわ♪」
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ローズママ「はいはーい♡ みんな落ち着いたところで、年越しの締めよ♡」
(カウンターの奥から、きらびやかなトレイを取り出す。)
ローズママ「大人組にはシャンパン、天使ちゃんズと執事さんには特製ノンアル・スパークリングね♡」
(トレイには、金色の泡が弾けるシャンパングラスと、
カラフルに輝くジュース入りのグラスが並んでいた。)
ティナ「おぉ……キラキラしてる!」
カレン「おしゃれ〜!テンション上がるね!」
リオナ「まるで魔法の飲み物ですわ……!」
ローズママ「じゃぁ──一年のラメと涙と笑顔に、かんぱ〜い♡」
一同「かんぱ〜い!!」
(泡がぱちぱちと弾け、グラスの中で光が踊る。
笑い声が重なり、暖かな空気がBAR☆バイブスを包み込む。)
(グレイも静かに一礼し、ローズママにだけ小さく囁く。)
グレイ「……良い年越しですね。」
ローズママ「でしょ?♡ この騒がしさが、いちばん幸せなのよ♡」
ティナ「ほんとに……最後の最後まで騒がしい年越しだよ。
でも、まぁ……こういうのが、いちばん“うちら”らしいのかもね。」
(苦笑しながらも、どこか嬉しそうに微笑む。)
――BAR☆バイブス、年越しの夜。
笑いとラメと涙とビールの入り混じった、
最高にカオスで愛しい忘年会だった。
次回【新春!餅サバイバル】
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