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えるてん!転生したら女子中学生エルフになってて、毎日ツッコミ追いつかないんだけど!?  作者: ひなゆづ
冬休み突入編

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108/130

年末大掃除、黒歴史と共に

『えるてん! エルフ転生少女の、まほうと休日』は

毎朝6時に更新中!☀️


通勤・通学、朝ごはんのお供に

ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪

今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨



(冬の朝。吐く息が白く、ロッジの屋根には薄く霜が降りている。

冷たい空気の中に、薪の香りだけがやわらかく漂っていた。)



---


ティナ「やっと冬休みだぁ〜っ!!」

(ソファに毛布ごと転がり)

ティナ「昼まで寝て、夜は漫画読んで、お菓子食べて……最高の休暇!」


(箒と雑巾を持ったリリサが現れる)

リリサ「――さぁ、年末の大掃除、始めるわよ。」

ティナ「………………へ?」

リリサ「一年の埃は年内のうちに落とすのが鉄則よ。」

ティナ「埃も希望も払われそうなんだけど!?」



---


(数十分後。屋根裏。ホコリまみれの空気の中。)

ティナ「うぅ〜……さっむいし暗いし……

“古い資料は燃えやすいから気をつけて”って言われたけど、

 この環境でランプ禁止は無理あるって……」


(木箱をずらす音)

ティナ「……ん? なにこれ。『※触れるな』って書いてある……?」


(少し沈黙)


ティナ「……フリかな?」


(そっと蓋を開けると、中には厚めのノート。

表紙には銀のインクで書かれた文字――)

月光詩抄げっこうししょう ――リリサ・フローレンス』


ティナ「げっこうししょう……中二の香りがする……!」

(ページを開く)



---


《第一章 風哭ふうこくの調べ》

『月に誓う わが祈り

 凍てつく夜の静寂にて

 誰が私の涙を知るだろう――』


ティナ「!?!?やっば!ポエムの波動が強い!!」

(顔を押さえつつ次のページへ)



---


《第二章 氷の心臓ハート

『抱きしめるたび 世界が砕ける

 愛とは、痛み……そして試練……』


ティナ「ヒィィィ!! 出た!!“愛=痛み”!!!」

(床でのたうちながらページを閉じようとする)

ティナ「無理無理無理無理!!これは読んだら魂が持ってかれるやつ!!」



---


《第三章 堕天詩だてんし

『この翼はもう飛べない

 でも、わたしは堕ちることも許されない

 嗚呼、誰か、わたしを救って――』


ティナ「ヒィィ!!中二ポエムの三種の神器、全部そろってる!!!」

(顔を覆いながらも、ページをめくる手が止まらない)



---


《第四章 エピローグ 氷雪の約束》

『君の瞳は氷より冷たく 

 けれどその奥に灯る熱を、私はまだ信じている。』


ティナ「……いや、最後だけちょっと良いな……!?」

(複雑な表情)



---


(ふと、背後から涼しい声)


ティナ「……え?」

(ゆっくり首を回すと、そこに立つリリサ)


ティナ「……あ、えっとリリサさん……い、いつからそちらに……?」

リリサ「《第二章 氷の心臓ハート》あたりから。」

(声は淡々としているが目が据わっている)


ティナ「うわあああぁぁぁぁぁ!!!?」

(ティナ、頭を抱えて床を転がる)

ティナ「違うんですこれは事故なんです!!つい出来心なんです!!!」

リリサ「見られたからには、仕方ないわね。」

ティナ「ま、待って!?なにが仕方ないの!?」

リリサ「──燃やすしかないわね。」

ティナ「えっ!?俺を!?ノートを!?どっち!?」

リリサ「両方。」

ティナ「やめてぇぇぇ!!」



---


(暖炉前。ノートが炎に包まれていく。)


ティナ「リリサ、それ、あの頃の青春の欠片じゃ……」

リリサ「黒歴史は、灰になってこそ救われるのよ。」

(パチッ、と火が弾ける)


ティナ「……なんか悟ってる……」

リリサ「……でもね、あの頃の私は、本気だったのよ。」

ティナ「……知ってるよ。だからこそ恥ずかしいんだよね、こういうのって。」

リリサ「そうね。青春って、後から効く痛みだもの。」

ティナ「うわぁ名言っぽいのやめて、余計に痛い!!」



---


(窓の外では、冷たい風が木々を揺らしている。

雪はまだ降らないけれど、冬の匂いだけが確かにそこにあった。)


――そうしてフローレンス家の大掃除は、

笑いと悲鳴と少しの炎に包まれて、静かに幕を閉じた。


次回【右手のお嬢様、ふたたび】

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