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えるてん!転生したら女子中学生エルフになってて、毎日ツッコミ追いつかないんだけど!?  作者: ひなゆづ
二学期 後半編

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106/133

男湯と女湯の4分の3番線

『えるてん! 』は

毎朝6時に更新中!☀️


通勤・通学、朝ごはんのお供に

ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪

今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨



(放課後の帰り道。

空気はキンと冷たく、吐く息が白く揺れていた。)


ティナ「うぅ〜……今日ほんと寒い……!」


リオナ「そうですわねぇ……わたくしなんて、制服の下に5枚も重ね着しておりますのよ。」


ティナ「あっ、どうりで!いつもよりちょっと丸いと思ってたんだよね!」


リオナ「ま、丸いとは何ですのティナ様!?」


カレン「えへへ、あたしは薄めのインナー1枚!体動かせば温かくなるし!」


ティナ「出た!体育会系思考!!」


(そんな他愛のない話をしながら歩いていると――)


(前方から、腰をくねくねさせながら歩くピンクの影が。

夕陽に照らされ、ラメがきらりと輝いた)


ティナ「あ、ガーちゃんだ!今からバイト?」


ガーちゃん「あらぁ〜♡天使ちゃんズじゃないの〜♡

ううん、今日はね、や・す・み♡

今から銭湯行って〜、デトックスタイムよぉ〜♡」


カレン「いいねー!銭湯!体の芯から温まるし!」


リオナ「“せんとう”……?というものは何でありますの?」


(ティナとカレン、息ぴったりで説明)


ティナ「お風呂がめっちゃでっかくなった感じ!」


カレン「そうそう!知らない人ともお湯に入る場所!」


リオナ「まぁ!温泉みたいなものですのね!」


ガーちゃん「ふふっ♡そういうこと〜♪

それじゃ、寒いから風邪引かないようにね♡

もし引いたらガーちゃん特製“バイブス☆アゲアゲ⤴︎⤴︎アロマ”の出番よ〜♡」


(ひらひらと手を振り、通りの角を曲がるガーちゃん。)



---


ティナ「……てかさ、ガーちゃんって男湯に入るの?それとも女湯?」


カレン「えっ!? 一応、男の人……だよね?だから男湯なんじゃない?」


リオナ「でも、あの見た目で男湯に入られましたら……他のお客様がびっくりしますわよね?」


(三人、顔を見合わせる)


ティナ「よし、尾行だ!どっちに入るか確かめてみよう!」


カレン「やっぱりそうなる!?」


リオナ「……好奇心は文化ですわね!」


(三人、こそこそ物陰に隠れながらガーちゃんを追う)



---


(銭湯内。ロビー)


カレン(小声)

「いよいよだね……。右が男湯、左が女湯。」


ティナ(小声)

「さぁ……どっちだ!」


リオナ(小声)

「ドキドキしてきましたわ!」


(ガーちゃん、分かれ道で立ち止まる)


ガーちゃん「ん〜、今日はどっちにしよっかな〜♪」


ティナ「えっ!? 選択制!?」


カレン「気分で変えてるの!?」


ガーちゃん「ん〜……今日のアタシは〜……

“男25、女75”の気分だから〜……ここにしよっ♡」


(ガーちゃん――

男湯と女湯の間の壁を、すぅっと通り抜けていった)


ティナ&カレン&リオナ

「!?!?!?!?」


ティナ「……今の見た!?」


カレン「見た……完全に壁を通り抜けた……!」


ティナ「……え、ガーちゃん、物理やめた?」


カレン「物理も性別も越えていったよあの人……」


リオナ「“存在確率の揺らぎ”ですわね。量子オネエですの。」


ティナ「量子オネエって何!?」


(三人、恐る恐る壁を触る。冷たくて、ただの壁)


ティナ「……壁、だね。」


カレン「うん……」


リオナ「“オネエ様方専用の湯船”があちらにあるのかしら……」


(その時、壁の中からかすかに鼻歌が聞こえてくる)


♪〜ラララ〜今日も〜ツヤとラメ〜〜〜♡


(ぽわん……と、壁のすき間からシャボン玉がいくつも浮かび上がる。

その一つ一つが虹色に輝き、ラメが舞っていた。)


ティナ「……帰ろっか。」


カレン「……そうだね。もう夜になるし。」


リオナ「……きっと、ガーちゃん様はラメと美容液に愛される、

美の精霊なのですわね。」


ティナ「(……やっぱり、この世界には……

俺の知らない“ふしぎ”が、まだまだあるんだなぁ……)」


(静かな湯気の向こうで、

ガーちゃんの鼻歌が、今日もどこかゆるく響いていた)


次回【 それぞれのクリスマス・イブ(カレン、リオナ回)】

【評価のお願い】

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