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えるてん!転生したら女子中学生エルフになってて、毎日ツッコミ追いつかないんだけど!?  作者: ひなゆづ
二学期 後半編

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105/130

歴史は愚痴とともに

『えるてん!』は

毎朝6時に更新中!☀️


通勤・通学、朝ごはんのお供に

ティナたちのほのぼのな一日をどうぞ♪

今日も“えるてん!”で、ちょっと笑顔になれますように✨



(夜。湖畔のロッジ、フローレンス家。

ストーブの火がぱちぱちと音を立てる中、ティナは期末試験の勉強中)


ティナ「(だめだ……歴史が全然わからん……)」


(ペンを咥えたまま、教科書とノートを交互ににらむ)


ティナ「(こっちの世界に来て、まだ一年も経ってないんだよな……。

今のことだってわからないのに、昔のことなんて、なおさら無理ゲーだよ……)」


(ため息まじりに、椅子にもたれかかる)


ティナ「……うーん……」


(そこで、ぱっと顔を上げ。)


ティナ「……そうだ! リリサがいるじゃん!」


(バンッと机を叩く)


ティナ「200年以上生きてるんだし、過去の事件とかリアルタイムで見てきたはず!

つまり……生きる歴史図書館!!」


(勢いのまま立ち上がり、リリサの研究室へ)



---


リリサの研究室


(魔導ランプが柔らかく光り、机の上には資料や試薬が並んでいる)


ティナ「リリサー! ちょっと勉強教えてほしいんだけど!」


リリサ「いいわよ。何の科目?」


ティナ「歴史! リリサなら昔の事件とか革命とか、体験してるかなって!」


リリサ「なるほどね。確かに、色々あったわねぇ……。

で、どこから話せばいいの?」


ティナ「えっと、この“南北連合戦争”ってやつ!」


リリサ「あぁ〜、あの時代ね。もう大変だったのよ……。

無理やり戦争に参加させられて、

寒いし食料は少ないし、上司は無能だし!」


(リリサ、急にノンストップ愚痴モードへ突入)


リリサ「あの上司の判断が遅いせいで補給が間に合わなくてね!

徹夜でポーション調合させられて、結局使われなかったのよ!?」


ティナ(ノート取りながら)

「……あ、あの……出来事の要点だけでも……」


リリサ「“要点”っていうならね、教訓はひとつ! 

上司は選べないってことよ!!」


ティナ「授業で習わない人生の教訓出てきたぁ……!」



---


ティナ(ページをめくりながら)

「じゃあ次!この“錬金学派分裂事件”は?」


リリサ「あー……あったあった。あの時はね、材料の分配で揉めたのよ。

“わたしの金粉が減った!”だの“あの子の瓶がキラキラしてるのズルい!”だの!」


ティナ「文化祭の準備か何か!?」


リリサ「で、結局私が仲裁したのに“中立すぎて冷たい”とか言われてね。

まったくもう、あの頃の若者は感情的で……」


ティナ「また愚痴かい!! もう事件の説明よりリリサの愚痴の方が長い!!」


リリサ「まぁまぁ、歴史ってそういうものよ。

“記録”より“感情”の方が強く残るものだわ。」


ティナ「かっこよく締めたけど愚痴は愚痴だからね!?」



---


(リリサ、微笑んでティナの頭をぽんぽん)


リリサ「ふふっ、まぁいいじゃない。勉強頑張ってね。

いい点数取れたら、ご褒美あげるわよ。」


ティナ「……まじで!? それもっと早く言ってよ!!」


(その夜、ティナは再び机に向かう。

リリサの“愚痴混じり授業”のメモを読み返しながら、必死にペンを走らせた)



---


数日後、試験結果発表


ティナ「……ギリッ……ギリギリ赤点回避ぃぃぃ!!」


リリサ「ふふ、やったじゃない。ちゃんと努力の成果ね。」


ティナ「いや努力っていうか、リリサの愚痴が強烈すぎて脳裏に焼きついたんだよ!」


リリサ「結果オーライってことで♪」


(ティナは大きく伸びをして、冬の空を見上げた)


ティナ(ぼそっと)

「……次は、魔法理論かぁ……

またリリサの愚痴、聞きに行こうかな……」


リリサ(背後から)

「今、聞こえたわよ?」


ティナ「ひゃあああ!?!?!?」


(今日もフローレンス家は、平和である)


次回【男湯と女湯の4分の3番線】

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