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執行対象a〜僕は史上最悪の犯罪者〜  作者: 西ヒナタ
第一章 無知蒙昧編
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プロローグ 開演

短編から出してみたけどー、どうだろ?









貴方がいた世界は、闇はあったけれど、私は貴方がいれば強くいられた。




貴方がいた世界はとても明るく、希望で溢れてた。




今、貴方のいなくなった世界は、酷く醜く闇に溢れてた。




どうか、戻ってきて、何時でもいい、いつかその日を待ってる。





戻ってくる日を何時か。



                 by ▓▓▓▓▓▓▓











 あなたは、人の肉が焼ける匂いを嗅いだことはありますか?


 それはもう想像を絶する不快感のある匂いでしょう。吐き気を催し、頭がくらくらするかも。


 まあ、もしもの話はよして置きましょう。


 実際、私もそんな人の肉が焼ける匂いなど嗅ぎたくないですし、何より考えたくないですから。


 嗅いだことのある、という人はごくごく…僅かでしょう。普通は嗅がない。嗅ぎたくない。そういうものです。


 戦争、紛争に巻き込まれ嗅ぐなんてことはあるでしょう、今の世界ではそれが身近に潜んでいるかもしれない。

 


───え、結局何が言いたいかって?



 んー、そうだなぁ…。



 じゃあ、あなたに質問です。


 

 あなた、人を殺せます?





 おっと、驚かせました?それは申し訳ないです。


 もっと細かく言うなれば、()()()()()()に追い込まれたときですね。


 正当防衛だの、なんだのある中でです。



 あ、僕はやりますよ。やらざるを得なかったし。


 でも…やっぱり、恋で悩んでた頃に戻りたいですね。あの頃の悩みが馬鹿みたいだ。

 

 何年前だろうか…懐かしいな。


 え、あぁ、!ごめんなさい。少し思い出に耽っていました。


 あっ、ほら、これ。ついに僕も新聞の一面ですよ〜



 そこには大きく、写真とともに大々的に取り上げられていた。

 「()()()()a()またも犯罪者を殺害」


 その写真には、おそらく、犯行現場と思われるであろう、河川敷?のような場所が警察の手により規制されている現場であった。


 私は思わず、声も出なかった。




 ──あはは、参っちゃうよね!僕もさぁ、こんな大事にする気はなかったんだよ?



 こんな…こんな奴が存在してていいのか?



 僕は、思い切りそいつの顔面を殴ろうとする。


 


 だが、止められた。寸前で、しっかりと。


 そして、奴は耳元でこの世の悪を練り合わせたような声で囁く。


 「まだ話してんだろ、動くなよ。」


 息を思わず飲む。自分の行動全てにこいつの許可がいるのではないか、そう思わせる。


 なぜ、私はこんなことになったのだろうか。

 執行対象aの捜査などに志願しなければ…こんなことにはならなかったろう…





 時は三年前に遡る。



 反射する街の光。その光を背に、一人の男が電話をしていた。


 「次の継承者はまだ決めてねぇ、だが、てめぇらが用意したっていう、候補者って奴らは継承者にしねぇよ。」


「なんでって、そりゃあ、」



()()()()()、だろ?」


「御生憎様、俺はアウトローな男なもんでね。決まった道には進まねえ主義だ。」


 そう言うとすぐに、男は電話を切った。

「ちっ、きっしょい犯罪者共め………ま、俺もか…」

こっから始まるぞー!

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