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プロローグ

俺は今日もいつものように公園へと繰り出していた。

理由はそう。ロリっ子を見るためだ。昼下り。公園には何人かのロリっ子が、遊んでいた。「きゃっきゃ」言いながら走り回っている彼女らの姿はとても可愛らしい。そして、ロリっ子だったらあそこに混じって遊んだりするのかなぁ…なんて思ってみたり。あと、ついでにあの子達に話しかけ…

…うん。自分ながらヤバい奴だな、とは思う。だが、仕方ないじゃないか。だって俺、宮島夏芽みやしまなつみは、自他ともに認める『ロリコン』なのだから。それもかなりあっち系で重症の。一日中、頭の中からロリっ子のことが離れなくて、気が付けばロリの居そうな場所にいる。そして危うく、一線を超えしまいそうになる。

いつもロリっ子と色々したいな…とは思う。だが、その一線を越えてしまっては俺はただの犯罪者となってしまう。そして犯罪者になれば俺の楽しみ(日課)であるロリっ子を遠目から見るということができなくなってしまう。だから、俺は毎日そういうことは妄想の中だけに留めるようにしている。

だが、最近。俺は思うことがある。よくある異世界転生的なもので俺がロリっ子になれば、堂々としたいことができるのでは、と。

だが、まぁ、そんなことありえっこない。

だから俺はロリっ子とそういうことをするのを諦めて暮らしている。

でも、一度でいいからそういうことをしてみたいな…そう思わずにはいられないのだった。


『♪〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜♪』

いつの間にか空は夕焼けに染まっておりロリっ子達も帰宅の途についていた。

「バイバイ!」

「うん、またね」

「また明日。」

そういう声が聞こえてくる。俺はその声にそっと心のなかで「バイバイ」と呟く。

「さて、俺もそろそろ帰るか。」

俺はロリっ子達の後を追うようにしてあるき始めた。

俺の帰宅路には車通りの多い交差点がある。そこではちょうど信号が赤だったので、青になるまで待っていた。するとそこに、見るからに急いでいるようなロリっ子が後ろから走ってきた。そしてその子が俺のいるところの近くに来た瞬間、信号が青になった。なのでその子は勢いを落とすことなく横断歩道を走り去ろうとした。すると、横から一台の車がかなりのスピードで走ってきた。

「まずい…」

俺は直感的にそう思った。どうしよう…

俺はそう考える間もなく気付いた瞬間には体が動いていた。

「危ない!」

「え?」

その直後に俺の手に何かを押したような感覚と、同時に今までに感じたことのないような強い痛みが体中に走った。俺は実際には一瞬なのだろうが酷く長く宙に浮いているような感覚に陥った。

そしてまた体に凄いくらいの痛みが走った。

俺、死ぬんだろうな…そう思った。引かれそうなロリっ子を助け、そのまま車に引かれて死ぬ。

何というあっけない終わり方だろう。

まぁ、でも、ロリっ子の命を助けられたのだ。だったらよかったかな?

来世とかがあるんだったら、ロリっ子に生まれ変わりたいな…

俺はそんなことを思いながらその人生に幕を下ろしたのだった。


次、目が覚めることは無いはずなのだが、俺はなぜか目を覚ました。

もしかして死んでなかった?どうにか生き残ったのか? 

と、そんなことを思ったのだが、どうやら違うらしい。天井がLEDライトだけの付いた木製の、病院の天井とは程遠いものだったからだ。じゃあ、ここはどこなんだろう。そう思い体を起こしてみると…

「は?」そう言いたくなるような光景が目の前に広がっていた。何故ならそこは、言うならばロリっ子の部屋だったからだ。ふと、近くにあった鏡に自分の姿が写った。

「え?」

今度は本当に声に出てしまった。だが、それだけ衝撃的な姿を俺がしていたからだ。

俺の姿は…今まで何度も夢にまで見てきた、ロリっ子の姿をしていた。

そう言えばさっき「え?」と、声が出たときもなんかいつも以上に声が高かったような…

ここまで考えて俺はある一つの結論に思い至った。それは、俺が、ロリっ子に転生したのではないか、ということである。

「いやいやまさか、まさかねぇ…」

俺はこれを夢だと思いこむことにした。その直後、

「カナ、何してるの?」

という声が聞こえてきた。その瞬間。俺の記憶の中に俺の体験したことのない記憶が大量に入ってきた。

「うっ、何だこれ…」

一度に大量の記憶が入ってきたせいなのか、急に酷いくらいの吐き気が襲ってきた。

だがここは根性でどうにか持ちこたえた。そして俺は思った。

「これは本当に転生してしまったかもしてれない」

と。それと同時にこうも思った。

「ロリに転生したけどちょっと違うな」

と。

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