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異世界ダンジョン邪神を拾う  作者: 時鬼舞瑠
第一章 ルミエ
8/10

7話 帰還 ―ギルド―


__シュピン。


プラムの転移魔法で王都にまで一瞬で帰還した三人。


転移した先は、王都に聳え立つ俺達のハンターギルドの目の前であった、とても便利な魔法流石は邪神と言ったところであるとレイトは心の中でプラムの底知れぬ実力を認めた。

「ふぅ……助かった……」

「どうじゃあ? 流石、我の力じゃろ?」

片目をつぶり、胸に手を当て己の力をレイト、イレイア向け誇示する邪神。


「そうね! こんな素敵な魔法初めて観たわ、本当に便利ね、これからよろしくねプラム!!」

イレイアがプラムの能力に余程感銘を受けたのかキラキラした目で、プラムの手をブンブン縦に降りながら『これからよろしく』と激しい挨拶をした。


「お、おぉうよろしゅうのぉ、イレイア」

流石は邪神と言った所でイレイアの名前もプラムには判明してはいないのに、イレイアのその名を口にするプラム。


「すっごーい、私の名前もしってるんだ!!」


「あぁ、名前だけじゃなく……」


『お主がハンターとなった経緯(・・)や理由も我には見えてるからのなんせ邪神じゃからの』


「あっはは! 経緯ねー凄い過去も見えちゃうんだーあはは」ポリポリと顔を人差し指で掻き少し様子のおかしいイレイア。


「ん?経緯?」

キョトンとした顔で困惑しレイトは話に置いてかれる。


「なんでもないのじゃレイト」

「なんでもないわよーレイトあはは」


「ん、まあいいか」

心がモヤッとするがまあ大した事ないだろとこの話題に対しそこまで関心がなかったレイトはこの件に付いての会話をスルーした。


――そしてレイトは安堵する。


「ほっ……」これからパーティを組むに当たってこの二人の絡みがどんな感じになるのか分からなかったレイトはとりあえず二人の仲が良さそうで()()()()()はギスギスしなそうでレイトは安心した。


「むふーん、我は最強じゃからのまだまだこんなもんじゃぁ〜ないぞ」


「きゃー!! 他には何が出来るの?何が出来るの?」


あの、イレイアが意外にもプラムに興味深々であった。


「そうじゃのー色々じゃ☆」


「えーそんなあ!! プラムおしえてよぉおお」

プラムが『内緒』と言わんばかりに勿体ぶり意地悪をする、そしてイレイアはそれに負けじと駄々をこねる。


「あ、そうだプラムお前それめっちゃ目立つからどうにかしてくんね?」レイトや王都の人々からの目線が集中する先にはプラムが『異形』の者の象徴である禍々しい翼があった。


「おぉ、そうじゃの我の高貴な翼はこの様な下賎な輩に容易く見せるのは勿体ないの」


__バシュ!

素直にプラムはレイトの言いつけを守り翼を魔法で見えないようコーティングした。


「おーすげー! 消えた!! まるでカメレオンみたいだな」

プラムの翼は直ぐ様透明化し、それを見たレイトはその魔力での擬態をカメレオンと例えた。


「フハハ、どうじゃ羨ましかろう、我に出来ぬ魔法など無いのじゃ」


「いいなーその魔法おれもやりてぇー」


「アンタの事だから透明になってもやりたい事なんて、しょうもない事でしょ?」


「じゃろうな」


「おいテメェら!! まだ俺は何も言ってねーぞ!! 人権侵害だぞコノヤロウ」


レイトを勝手に脳内で動かすイレイアとプラム二人が思い描いたレイトは透明化の魔法を自らの欲を満たすために行使し無様な悪行を主に風呂屋や更衣室等でで働くレイトを想像したそして、そんな二人にブンブン指を差しレイトは蔑まれた、怒りをぶつける。


「あーもういいや、わーったよ俺は変態ですよ」


「くすくす」


「プププ」


いまさっき仲間になったばかりとは思えんばかりのパーティの仲睦まじい笑いがギルドの皆に見られてしまった。


「え?」レイトは唖然とする。


「あれ? なんで扉空いてんだ……」


(私達がうるさいから、中の皆が何事かって覗きに来きたのよ)コソコソとイレイアが耳打ちしてくれた。


そう、途中主に透明化がどうのこうのとレイトパーティが話している最中からギルドの同僚が見ていたのだ。


『よぉ!! お疲れ!!仕事終わりだろ?レイト、イレイア、一杯やってけよ?? 今日はドラゴリーの首漬けの名酒……が。 ん?誰だそいつは』

筋肉が自慢の大柄な男が話しかける、その巨漢はレイト、イレイアより先にハンターになった、先輩ハンターである『ケイン』彼であった。


「みねぇ顔だな、これからハンター志望でもすんのかお嬢ちゃん? 受付はあっちだぜ」

そしてケインがプラムに向け受付を指さしそう言った。


「いや、我はこれからコイツのパーティに入るプラムじゃよろしゅう頼む」


『えええええええ!!』


ギルドのハンター達は少女の口から告げられる唐突なレイトパーティへの加入。


「へへへ、よろしくお願いしますケインさん、コイツが俺達が決めた3人目のパーティメンバーです」


いかにもひ弱そうに見える少女のパーティ加入を告げるレイト。


そして、レイト、イレイアが認めたこの少女の実力をまだ彼らギルドのハンター達はまだ知らないのであった。

ケインさんはレイト思いの良い人だよ!



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