夏の再開! 〜365文字での文字数縛り〜
「久しぶり!風理」
声が聞こえると、懐かしさが湧き出た。
中学時代の友達、海夏。
「5年ぶりだね!」
「なつかし!」
秋葉原は凄く賑わってて。私達は陸上部の仲間であり、ヲタク友でもある。久々に爆買い!メイトを回ったり、クレーンゲームで推しのぬいぐるみを獲ろうと悪戦苦闘したり。楽し。でも今日の本題は。
「海夏ちゃん、陸上サークル、どう?よければ愚痴ってよ?」
「それより風理、純一君との交際は順調?」
「///もう、海夏!」
「ふふ」
海夏は、伸びをして笑った。グッズや漫画が入った袋が沢山、肩にぶら下がってる。
「なんか、もういい。今日はありがとね!せっかくだから、シメに映画でも観てこ?」
集合したばかりの時より晴れやかな顔。なんで?ま、いっか。海夏が元気出たなら。
「そだね」
「頑張って記録も上げる」
「うん」
夏の青空が、清々しく私達を見下ろしている。