イメージチェンジ
こんにちは♪
キャラメル・ラテです!
小説素人ですが、良かったらお読みください!
どうぞ〜
私、木下由佳。15歳、中学3年生。今日は卒業式。
卒業式のために髪を巻いたり、アイロンしたり、編み込みしたり。みんなすごいな。
私なんて今朝のヘアセット1分もかかってない。私は何をしてもどうせ地味。かわいくなんてなれっこない。
「由佳!迎えに来たよ〜」
「お姉ちゃん!」
職場の近くで一人暮らしをしているお姉ちゃん。たまに実家に帰ってくる。
卒業式が終わって車で迎えに来てくれた。
お姉ちゃんは地味な私とは正反対。かわいくて、おしゃれだし、明るいし。私もお姉ちゃんみたいになれたらな。
「ねぇ、こっち家の方面じゃないんだけど」
お姉ちゃんの車に乗って30分。家の方面とは逆方向に進んでいる。
「いいからいいから」
お姉ちゃんはこんな返事だけど本当に大丈夫かな?
「着いたよ〜」
「ここは?」
お姉ちゃんは車を駐車して、私におりるように指示をした。
「美容室?」
前にはコンビニ、隣はコーヒー専門店。お姉ちゃんの職場だ。
「中入って」
「お客さん誰もいないね」
中は薄暗く、お客さんは誰もいないし、人気もなかった。
「今日、定休日」
「はい、ここ座って」
お姉ちゃんの言う通りに動く。もうされるがままだ。
「髪切っていい?」
「もう、ご自由に」
どうせ、私なんか可愛くなれっこない。美容室なんて、1年ぶりくらい。
「じゃ、目隠しするね」
「え?!」
「ご自由にって言ったじゃん」
ご自由にとは言ったけどさ。お姉ちゃんは私にタオルで目隠しをしはじめた。
「はい、もういいよ」
「え、うそ?!これが私?」
鏡の前にうつったのはお姉ちゃんみたいな私。
「か、かわいい」
思わず口に出してしまうほど、かわいい。
「私の妹だもん。由佳はかわいいよ」
「お姉ちゃん……」
「お姉ちゃんからの卒業&入学祝い」
「ありがとう。ありがとう!お姉ちゃん」
私、木下由佳!15歳、今日から高校1年生。桜の木の蕾が咲き始めた今日、高校の入学式をむかえた。何か出会いはあるかな?
卒業式の日にお姉ちゃんにかけられた魔法で私は自信がついた。私でも可愛くなれるんだ。
「黒板に座席表貼ってあるからその席に座れ〜」
式が終わって、教室に移動してきた。
「あの、俺隣の席の竜也。よろしく」
隣の席の男の子から声をかけられた。
「よろしくね!」
「よ、良かったらさ、このあとちょっと話さない?」
「うん!」
男の人にこんなこと言われたの初めて。何か進展はあるかな?
こんなことを思えるようになったのもみんなお姉ちゃんのおかげ。
お姉ちゃん。ありがとう。
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
いつも読んでるよって方本当に感謝です♪
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キャラメル・ラテでした〜