表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/48

魔鉱石

 魔物石に炎魔法を使うと、魔鉱石ができた。


「父さん魔鉱石って知ってる?」


「魔鉱石って魔法が使える石の事だろ。火魔法の魔鉱石なら火魔法が使えるってやつだな。魔剣とかの材料になる、ダンジョンの40階層のボスがドロップするのが有名だな。」

 ダンジョンにはボスがおり、5階層ごとにボス部屋があるのだ。40階層ともなれば、一流の冒険者しか入ることはできない。


「これ腕力強化の魔鉱石なんだけど。」


「これがか!魔鉱石が作れるスキルか!」

 父は緑色の魔鉱石を眺めている。ちょっと試していいか?とのことなので、うなずく。父は魔鉱石に魔力を込める。


「ん?なんともなさそうだな。」

 左手に魔鉱石を握り、右手で剣を振っている。


「普通ならそれでできるの?」

 聞くと父は、うなずく。魔鉱石に魔力を込めると効果が発揮されるらしい。


「アクセサリーにしてみようか。」

 魔鉱石を受け取り、紐を通す穴を炎魔法で開ける。紐を通して、父に渡す。


 父は首に紐をかけ、剣を振っている。


「おお!これは凄いぞ!」

 父は剣をブンブン振っている。魔物石は、光もしない。


「レベル1でこれか。強化系のスキルは、レベル1で20%アップだからな。」

 と言う事は、父の腕力が20%アップしたのか。


「凄いのはそこじゃないぞ、エルジュ!魔力を使わなくてもスキルが発動しているのだ!」

 剣を上に突き上げた。


 決め台詞が決まったのか?いや魔力を使わないでスキルが使えたら凄いどこじゃないな。魔法を使い放題だってできるだろう。


 父からネックレスを受け取り、装着する。短剣を振るが気持ち軽くなった様に感じる。


「これ凄いけど、危ないよね?」


「う〜ん。確かに危ないな。特にエルジュ自身の身が危険だろうな。」

 魔物石から魔鉱石を作れる天職。しかもスキルを使いたい放題なのは、悪人に渡ったら大変だ。



「あ!」

 持っていた短剣が少し重くなる。

 話していたのが5分くらいかな。振ってたの合わせて10分くらいが限度なのかな?


「今効果がきれたよ。」

 父にネックレスを渡し確認してもらう。確かに効果が無くなったみたいだ。石の見た目は変わっていない。


「効果が10分限定か。それでも凄いな。珍しいスキルならそれだけで稼げるだろうな。」

 父は嬉しそうに話している。保険に持っていれば強敵でも倒せるかもしれない。


「もう一度溶かして見るよ。」

 魔鉱石を溶かして、また固めてみる。緑色の石が手元にある。


 魔鉱石

 効果 腕力強化Lv1

 効果時間 10分


「ん?効果時間ってでたんだけど。」

 なんだこれ?


「素材鑑定眼のレベルが上がったんじゃないか?」


 スキルのレベルが上がったのか。これならもっと面白い事になりそうだ。



「エルジュ!12時過ぎちまった!そろそろ帰ろう。お昼に間に合わなくなるぞ!」

 父は腕時計見ると、焦る様に出口へ向かっていく。


 母が家で待ってるのだ。早く帰らなければ。



ヒロインがいない。

オッサンばっかり出て来そうな予感。


10月29日 7時に次話投稿します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ