表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/48

フライパンの上で実験

 家に帰って来ると母がテーブルに昼食を並べて待っていた。


「おかえり〜」と笑顔で言ってくれたが、父を見る眼は「もう午後1時よ?遅くない?」と言っているように見える。


 うん。僕のせいだね。


 昼食を美味しく頂き、自室へ戻る。父は仕事をしに、ダンジョンへまた向かって行った。腕力強化と脚力強化の魔鉱石のネックレスと言うにはお粗末な、紐に魔鉱石を通したネックレスを渡しておいた。


 よし!実験しよ。


 母に火を使うと言ったら、「キッチンでフライパンの上でやりなさい」と言われたため、キッチンに移動し魔物石を並べる。母も興味深く離れてみている。


 ゴブリンの魔物石

 レベル1

 腕力強化Lv1


 この魔物石を10個用意した。一つをフライパンに乗せ、素材分解の炎魔法を使う。

 声に出さなくても魔法は、使えるのか。


 フライパンの上に緑色の液体ができた。魔法を止めると、固まり平べったい石ができた。フライパン一面が固まったような石だ。


 魔鉱石

 効果 腕力強化Lv1

 効果時間 10分


 うん。できたな。魔鉱石を手に持ち魔法を使い小さい石にする。もう一つ同じ様に、魔鉱石をつくる。手に2つの魔鉱石ができた。


 よし!これを合成してみよう!


 僕のスキルに素材合成があるから、多分合成できるはず。


 フライパンの上に魔鉱石を2つ乗せ炎魔法を使う。2つの魔鉱石は、液体になり広がっていく。魔法を止めると2つは一つにまとまって固まっていた。


 魔鉱石

 効果 腕力強化Lv2

 効果時間 10分


「おお!できた!」

 思わず声を出す。


「何?急にどうしたの?」

 母はビックリしたようだ。


 魔鉱石を手に持ち見せる。

「これが魔鉱石になって元はレベル1だったのが、レベル2になったんだ!」

 僕は思ったよりも早口で話した見たいだ。


「魔鉱石って高いやつでしょ?レベル2なら20万エーンもするのよ。」

 魔鉱石は、市販されている。効果によるが、レベル1なら3万エーン以上もするのだ。


 魔鉱石が自分で作れるって大丈夫なのか?


「これが僕の【アクセサリーショップ】のスキルなんだ。この魔鉱石は、売れないよ。普通の魔鉱石と違うみたいだし。」

 ダンジョンから採れる魔鉱石は、自分の魔力を使って魔法が使える仕組みらしい。僕が作る魔鉱石は、アクセサリーにしないと効果が発揮されないのだ。


 これが売れたら億万長者になれるのに。


「ならダンジョンで働く冒険者ギルドなら、必要な人がいっぱいいるだろうね」


 そうだね。このアクセサリーがあれば安全性が上がるだろう。


 よし!もっと実験しよう!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ