運命の始まり
陸が目を覚ますとそこは一面真っ白な世界だった。
「ここ、どこだ?って言うテンプレな反応は置いといて、いや、ほんとにどこだ?ここ…
とりあえず、さっきまでの俺は何をしてたか思い出そうか、えーと、確か学校から帰ってる途中で、新しいラノベにテンション上げながら、どこぞの主人公みたいなしょーもない自分語りをしてー、んーーとそっからたしかー、
あ!!!そこで、歩いてる途中で急に叫ばれて…そっからはたしか『死んだんだよ』…………ん?」
ん?…………
陸の視線の先には、綺麗な銀髪の少年がいた。
『いや、だから死んだんだよ君は』
再度銀髪の少年の声が、白い空間に響き渡った。
「ああ、それはもうわかってるって、俺がびっくりしたのは、お前にだよ!おまえは誰だ!?いつからそこにいた!?」
陸の言葉を聞いて、銀の少年は、口元を緩めながら言った。
『あ、そっちかい?ここに来た人は、いっつも死んだことにびっくりしてるんだけど、君はやっぱり変わってるなぁ』
「それはよく言われるよ!、で!お前は誰なんだ?」
『ん?ああ、ごめんごめん、自己紹介を忘れてたよ、僕は、君が生きていた世界とは、別の世界で、神様をやってる、時空の神フォルティアだよ』
「ああ、異世界の神様ってことね」
『流石だね君は、飲み込みが早い、伊達にあんな恥ずかしい死に方してないってことだね』
神と名乗る少年は整った顔でいやらしく笑った。
「あ!やっぱり俺は、じ、自分語り中に死んだのか?」
『テンション上がって、赤信号にも気づかずに自分語りに熱中して、トラックに轢かれてたよ。いやぁみてるこっちも思わず恥ずかしくなったよ。』
「あーくそ!笑うなよ!」
『すまない、すまない。つい面白くてね、
じゃあそろそろ無駄話もやめて、本題に入ろうか、
別に僕は君を、面白い死に方をしたなんて言うつまらない理由で、わざわざ別世界の君を、こんなところに呼んだわけじゃないからね』
「さっきから、やっぱりだの、流石だの、俺を知ってるような口ぶりと思ったけどよ、おまえがこの白い世界に俺を呼んだのかよ。」
『うん、その通りさ、じゃあ少し長い説明をするけど、
最後までちゃんときいてくれよ?』