転生前の記憶
夏の蒸し暑い風が髪を揺らす。
その日俺は学校を終え、少しばかりの開放感を感じながら、一人で下校していた………
俺の名前は新宮陸、ごく普通の高校2年生だ。部活には入っていないが、家が道場をやっているので、毎日父親にしごかれている、いや、ほんとびっくりするほどしごかれる。今のご時世使うこともないってのに…
結構厳しいけど、自分を鍛えることは好きなのでまぁ苦ではない。
友達に、道場の鍛錬の話をすると、変人、鬼、マゾなど、散々なことを言われるが、至ってごく普通の、大事だからもう一度言おう、ごく普通ーの高校生である………と思う。え、いや、ほんとだからな!?
こほん!すまない取り乱してしまった。
こんな俺だけど、実はちょっとした趣味がある。
そう!それは…え?テンプレすぎて先が読めるって?
すまないがもう少しこの自分語りをさせてほしい。
話しを戻すが、俺の趣味は、小説を読むことだ。
それも、異世界物のライトノベルが特に好物である。
もちろん1番の趣味は日頃の鍛錬だけど、
異世界のバトル物を読むと、心が踊る。
魔法を使って、火を出したり、雷を降らせたり、時を止めたりなんてしてる物語の主人公なんて見てると、俺も魔法使いてぇなと思う。因みに俺は高火力で、脳筋プレイするタイプの魔法使いよりも、戦い方を工夫してスマートに戦うタイプの魔法使いの方が好みだ。あ、いや、勿論だが憧れているだけで、使えるとまでは思ってないぞ!その病は、もう治っている!
誰に言い訳してんだよ俺は…………
まぁ、いまどきの、男子高校生なんてみんなこんな物だろう。
まぁ俺はこんな人間だ。
さぁて、今日も帰ったら、筋トレをして『あぶない!!』「へ???………」
そこで俺の意識は途切れた。
物語の始まりです!
週に一度のペースで更新していくつもりです!
気長にお付き合いください!
感想などいただけますと新米自分の糧となるので、是非よろしくお願いします!