とある悪の組織と最新モンスター
戦闘力を高めた最強のモンスターが誕生した。
「完成だ!」
博士は自画自賛した。
そこにちょうど悪の組織の幹部が入ってきた。
「ほう、ついに完成したようだな」
「ああ。現時点の技術で最高の戦闘力を持っていると断言する」
「どれほどのことができる?」
「使い方によるにきまっとるわ。ただ、そうだな。細かいことは後々伝えるとして、単純な正面からの戦力としてなら、投入する前に5分5分の戦闘は確実に勝てる。どれだけこちらの被害を少なく勝つかという次元になるだろう。あるいは数で負けていても3:5くらいなら1:1相当に持っていける」
「素晴らしいな。早速どこに投入するか決めよう」
「うむ。――いやだ!」
「は?」
「い、や、だ!」
博士は真摯な強い目で言い切った。
「理由を聞いても?」
「理由だと? この子を何だと思っている!」
「戦闘兵――」
「女の子だぞ!」
博士は真摯な強い目で言い切った。
「女の子なんか戦場に出してみろ。捕らえられてどんな事されるかわかったもんじゃない。というかこの子のスペックを見たら敵兵は舐めるような目でこの子のことを見るじゃろ! この子を倒したい、俺のものにしたい、と! わしの子の女の子をそんな目で見させるなど……怖気が走る!」
「じゃああんたなんでこの子を作った!?」
「作ってる最中で女の子になって気づいたわ!」
博士は(ry
「なるほど。だがこちらとしても引くわけにはいかんな。無理矢理でも使わせてもらう!」
「はっ!」
数分後。
そこには女の子に叩きのめされた幹部の姿があった。
「現時点で最高と言ったじゃろ」
「ぐ、ぐぅぅ……。だがしかし、裏を返せば強いのは博士ではなくこの子! つまりこの子の意志はあんたでも止められない!」
幹部はモンスターに向かって言った。
「お前はどうなのだ! その力、組織で役立てる気はないか? 我らが組織で働けば、当然その能力は高く評価されるだろう。俺と同じ、いや俺以上の立場になり、数の力も得て多くのことを好きにできるぞ。さらにお前に精通したそこの博士もいる。バックアップも万全だ」
モンスターは少し考えて口を開いた。
「は、博士が精通とかエッチぃ事言わないでください!」
「ぐふぅ!」
幹部は腹パンを受けた。
「だいたい戦場なんかに出たら数の力で囲まれて捕らえられるにきまってます! そうしたらその後は敵の基地で△△△を使われて実験と称した連続×××、いえ○○○です! さらに▽▽で◎◎を□□□□させられて※※※※※に☆☆☆☆☆です! やです!」
「い、いや。世界最高戦力を使いつぶすようなことしないから。君が対応できない程の数に囲まれたり、波状攻撃で削られ続けるような状況作らないから」
「現時点でじゃないですか! そのうち敵は私より強い子を開発してきます。いや、対私用の触手型モンスターが来るに違いありません! 私は戦場で捕らえられ、そのまま∽∽∽∽∽∽∽です! 命尽きるまで、いえ触手から栄養を補給されながら永遠に○○○。助けは来ず触手の§§として÷÷÷÷÷÷÷÷んです」
いやんいやんとモンスターは身をくねった。
「……博士」
「なんだ?」
「この子あんたの子だわ」
その後男の子型を作ったら一目ぼれして二人で世界征服した。