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4高性能な愛車を褒めましょう

・あらすじ 、美少女がすっぽんぽん

  

 車は北に向かってひた走る

 

 結構な距離を進み 草原しかなかった外の景色がから徐々に変わろうとしていた

 

 その道のりの間、エナにこの世界のことについていろいろ質問していた

 

 世界のこと、宗教、歴史、

 etc.

 

 エナに聞いた話しを超簡単にまとめると、この世界エレステリアは、皆大好きな剣と魔法のファンタジーな世界だった

 

 まー今現在とてもファンタジー?なことが起こってるんだけども…

 

 「これ、マジで大丈夫?、見るからにヤバいけど…」

 

心配になりエナに訪ねる


 「大丈夫です、エナの性能を信じてください」

 

 とはいえ、心配になるのは仕方ないと思う

 この草原には、地球でいう恐竜に似た生き物たちが生息しているみたいだ

 

 全長20mの四足歩行の首の長い奴が群れで車のすぐ近くを歩いている、単純に怖い、マジ怖い

 

 エナが言うには、この車にはすごい強力な加護がいろいろ付与されているらしく、その一つ〈認識阻害〉を使用しながら群れの横を通っているとのこと

 

 確かに恐竜達からは目線一つ向けられること無く横を通っているのだが怖いものは怖い

 

 「大丈夫です、今この車はそこらへんにある変哲もないただの岩のように感じる筈です」

 

 「動く岩か…違和感しかないな…」

 

 「マスター気にしすぎです」

 

 そんなやり取りをしながら恐竜地帯を移動する

 

 無事安全圏にきたところで話しは車の性能の話しに変わっていく

 

 「エナは認識阻害のほかにどんな能力があんの?」

 

 「マスター、後ろの座席を見てください」

 

 俺はミラー越しに後ろの席を見る、とくにふつうの車と変わった様子もない席が見える…

 

 ?

 

 「あれ?、あれだけパンパンに積んでた鍋やら道具やらが無いんですけど…」

 

 おやっさんにもらった赤提灯も無い…何で今まで気づかなかったのだろうか

 

 「大切にしますって言ったのにな…」

 

 「マスター、最後まで話しは聞いてください、荷物は全部トランクに入っています」

 

 「えっあの量を?」

 

 「そういう能力です、トランクにいくらでも入ります」

 

 エナに車の周りの安全を確かめてもらい外に出てトランクを開ける

 

 「うおっ」

 

 トランクの床にあたる部分が無く、下に向かって深く大きな穴?、空間が広がっている、ちょっと落ちそうになってビビった

 

 綺麗に整頓されたその空間の中には、おやっさんからもらった赤提灯やら料理道具などがしっかりと入っている

 

 「よかったー」

 

 大切にすると言った赤提灯もだけどラーメン作る道具もあってホッとした、一応異世界に来てもラーメン屋を開くという夢は捨てていない


ついでにトランクへの搬入も試してみる、そこら辺にあったバスケットボールくらいの丸っこい石?をよいしょっと…


トランクに空いた謎空間の奥に吸い込まれるように入っていった、それを出したいな~と思えばまた自動で手前に来るみたいだ


 

「マスター、外にいるついでに車の前に立ってください」


「おう わかった」

 

 トランクを閉めて、エナの声に従い俺は車の前に立つ

 

 ピロン♪

 

 車の中から電子音が聞こえる、俺自身とくに変わったところは無い

 

 「マスター、終わりました 戻って来てください」

 

 何が終わったんだろう?俺は車の運転席にすわりエナの方を見る、すると画面に映っていたのは…

 

 「俺?」

 

 「はい、見ててください」

 

 エナがそう言うと俺の映像から線が伸び文字と数字が表示される…名前、年齢など俺の個人情報がびっしりと書かれている、中にはレベルや魔力量なんていう異世界らしい表記もある

 

 そのあとに表示されたのは、スキル[加護]と書かれたもの、俺のは…

 

〈健康体〉

 〈異世界語翻訳〉

 〈運転技術向上〉

 〈運転免許証〉

 

 健康体はこの体が神様製だからかな…異世界翻訳もかなりありがたいが、残り2つが謎だ、運転技術向上って何?ただの運転上手い奴じゃないの?あと免許?

 

 そして最後に表示されたのは、説明と書かれた長文

 

 [異世界(地球)で死亡し (ロトム)の造った体に転生する、神の使い〈御津音〉より加護を受けている、・《エナ》の所有者]

 

 

 「…これもエナの能力?」

 

 

 「はい、ドライブレコーダーに映ったモノを詳しく解析できる能力です」

 

 「モノ?」

 

 「はい、植物とか動物とか道具などほぼ全部対応しているみたいです」

 

 「ついでに、エナから見て俺のステータスはどう?強い?」

 

 「マスターは〈健康体〉で状態異常が効きにくい以外 突出した能力も無く平凡ですね、この世界の住人はスキルや加護によっては大きく強さの数値が変動しますが、この世界では中の下、下の上くらいだと思われます」

 

 

 「おっ…おう」

 

 悲しくなんかないよ本当ダヨ、チートなんて夢見てナイヨ

 

 「では私の能力の説明に戻りますね、ほかの能力は、車などについた傷を自分で直せる〈自己修理〉、自分で開発し改造が出来る〈自己カスタマイズ〉、ほかにはクラクションが……」


 さらにさらにと高性能な車の能力がエナの口からどんどん説明されていく、正直加護を貰いすぎだと思うんだ…この加護もらえてたらきっと俺は英雄になれてたと思うんだ…

 

 エナの加護の数や凄さに大人げなく嫉妬する…いかんいかん、大人としてここはこの美少女に対応しないとな

 

 「本当にエナはすごいな、これから頼りにさせてもらうよ、よろしく」

 

 

 「了解です、マスター」

 

 そう言ってエナはほぼ無表情のままだが、無い胸を出して自慢気にポーズする

 

 そんなやり取りをしながら車はさらに北へと走って行く

 

 

 

 

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