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20 トータスの町を散策しましょう(1)

あらすじ、異世界1日目が終了、それにしてもCP沢山欲しいな… 「これから毎日魔物引こうぜ?」…悪魔の囁きが聞こえる…


 コンッコンッ

 

 俺はドアをノックされる音で目を覚ます、目を開け窓の外を見るとエっさんがラフなかっこで手を振ってる、普段着かな?

 

 「はッ エナ今何時?」

 

 「8時37分です」

 

 …おう…集合時間は8時だからけっこうな寝坊だね

 

 アップデートされているスマホを胸ポケットに入れ車の外に出る

 

 「おはようございます、エっさん…寝坊してすいません」

 

 「おはよう ケイくん、何かしこまってんのさ 気にしてないって、昨日夜遅くまで飲んでたのはおっさんが1番良く知ってるし」

 

 まー、お酒を一緒に飲んだ張本人だしね…でもごめん…

 

 「オジサマ、おはようございます」

 

 エナが俺の胸ポケットから挨拶する、エっさんは車のなかを覗きこみ挨拶しようとする

 

 「おはよう…って、エナのお嬢ちゃん…はどこさ?」

 

 「ここです」

 

 俺は胸ポケットから少しだけスマホを持ち上げエっさんに見せる

 

 「へっ…あー…うん、エナちゃんおはよう…」

 

 スマホ画面のエナを見てエっさんは何か悟ったんだと思う…車だけでもオーバーテクノロジー、深く考えずそのまんま受け入れる方向にしたみたいだ

 

 「ケイくん、取り合えずセントー 行こうや、昨日遅くて閉まってたし」

 

 「そうですね、行きますか」

 

 俺たちはそのセントー向かって歩き出す、

 

 昨日聞いた話、セントーはつまり銭湯である、日本とちがう所はボイラーの変わりに火と水の魔法を使ってる事くらいかな?、二代前の勇者が衛生面を向上させる為、全国に水洗トイレと共に広げたのが共同浴場セントーである

 

 今ちょうど お金を払いセントーの中に入ったのだがまんま日本の銭湯、浴場の壁に描かれた山の絵などは二代前の勇者のこだわりが感じられる、所々ちがう部分もあるが懐かしい…そんな雰囲気

 

 もっと詳しく状況をまとめようとしたが男湯の詳細なんて誰特だよと冷静になり、ふつうにセントーを楽しむことに

 

 ついでに誰特な情報を言うと、エっさんはなかなかの筋肉の持ち主だった…

 


 

 ーーーーーーー

 


 「あーいい湯だったー」

 

 長風呂を堪能したエっさんと共にホカホカになった身体で町を歩く、早く食材を探しに市場に行きたいんだが 俺は先に寄る所がある、マルクさんのいるクラウス商会だ、もう開いてると思う

 

 カランコロン、店の扉についている鐘が優しい音色が響く 、お店内に並べられた商品は薬以外にも、醤油や味噌 、お酒、乾燥したハーブ類などの調味料が多いような気がする 、是非ここでも買い物しないとな

 

 店内でマルクさんの部下であるセリムさんを発見、声をかける

 

 「おはよいございますセリムさん、マルクはいますか?」

 

 「これはケイさん おはようございます、マルクさんは支配人室におられます」

 

 そう言ってセリムさんは俺達を2階の支配人室前に案内される、ノックの音の後、返事が返ってくる

 

 開かれるドア、マルクさんと目が合い軽く会釈する、俺らだとわかったマルクさんは席を立ちにこやかに近づいてくる

 

 「ケイさんにエリックさん、おはようございます、セリムもありがとう仕事に戻ってください」

 

 軽く頭を下げセリムさんが退室する、改めて挨拶

 

 「マルクさんおはようございます」

 

 「おはよう、マルクさんー ケイくんのお給金を貰いにきたよ」

 

 開幕一番に来た理由をストレートに告げるエっさん、たしかにお金無いと市場行けないしね…

 

 「はい、もう準備出来てますよ」

 

 そう言ってマルクさんは後ろの棚から袋を取り出す、袋を両手で持ち俺の前へ

 

 「本当にありがとうございました、患者の皆さんの解毒が無事に終わって今日1日様子を見て明日には全員退院だそうです」

 

 「そうですか、良かったです」

 

 「ええ 本当に、このトータスの町は私が若い頃初めて任された支店だったのでこの町の皆さんには大分お世話になりました…ケイさん達のおかげです、お礼の意味も込めて受け取ってください」

 

 渡された袋はずっしりと重たい、中を開くと五百円玉くらいの金色の硬貨がジャラジャラと入っている、

 

 「お給金を含めてエレス金貨35枚です」

 

 マルクさんは中に入っている枚数を教えてくれる

 

 「おー、たんまり入ってるね」

 

 エっさんがその金額に驚いているんだろうが俺にはいまいちピンと来ない…ポケットからエナを取り出す


 「エナ、俺に分かりやすく金額の説明してくれ…」

 

 「エナさん?」

 

 スマホ初めましてのマルクさんが反応する、…マルクさんにざっくりと説明すると…無事エっさんのように悟ってくれました

 

 「で、エナ解説よろしく」

 

 「了解マスター、マスターの感覚で言うとエレス金貨は1万円、エレス銀貨1000円、エレス銅貨100円、エレス銅銭貨10円、エレス錫銭貨1円、厳密にちがうけどこの感覚で使って問題無いと思う」

 

 …1日で35万円とか貰いすぎじゃね?…実質4時間弱しか働いて無いぞ…時給7万円以上…うん、破格のお給金だね…

 

 「マスター、参考に…トータスの町の皆さんの平均月収がエレス金貨14枚~15枚」

 

 スマホの画面からゆっくりマルクさんの顔を見る…

 

 「貰いすぎでは…」

 

 「ないですよ、適性価格に私のお礼の気持ちをほんの少し入れた額です」

 

 「ケイくんお金は貰える時に貰っときなって、今日は食材とかいっぱい買って料理研究するって 昨日飲んでる時に言ってたじゃない、おっさん味見するの楽しみにしてるんだから」


 そう、この世界の食材、地球と同じような物も多く存在するが未知の物もまた多く存在する…味を知るという意味でも研究費は多いほうがいいけど…

 

 「…ありがとうございます」

 

 「はい 受け取ってください、ついでに調味料の事ならこのクラウス商会自信があります 是非ご贔屓に、もちろんサービスしますよ」

 

 マルクさんが引目を感じてる俺の気持ちを察してか、冗談っぽくお店の宣伝を入れてくれた

 

 これはいっぱい買い物しなきゃな(笑)

 

 「じゃあ、マルクさんのオススメを教えてください」

 

 「はい、任せてください」

 

 マルクさんにお店を案内してもらって珍しい調味料が手に入った、使うのが楽しみだ

 


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