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11 クラウス商会に行きましょう

あらすじ、町に着きました…質問です この世界でケモ耳 ケモ尻尾へのおさわり(モフモフ)は罪に問われるのでしょうか?

 

 トランクから荷物を取りだし従業員に渡す、トランクから荷物を取りだし従業員に渡す、トランクから荷物を取りだし従業員に渡す…

 

 ひたすらそれの繰り返し、長く感じたこの作業もようやくおわりが見えてくる

 

 「これで終わり~よし」

 

 最後の荷物を従業員に渡し終え取り敢えず一段落、

 

 「すいません、お疲れ様でした個数確認等の仕事で私はここを離れられませんが 、マルクさんが商店の方で待ってます、では」

 

 セリムさんはそう告げると忙しなく倉庫の中に入っていった

 

 「おっ、終わった?」

 

 俺が働いてる間 助手席を倒しぐーたらしていたエっさんが車を降りこっちに近づいてくる

 

 「エっさんちょっとくらい手伝ってよ…絶対明日俺 筋肉痛になってる自信がある…」

 

 「若人がこれくらいで筋肉痛ってなに言ってんのさ、それにおっさんの仕事は護衛、あの時は魔物が出る街道だったから手伝ったけど人の仕事を盗るのは良くないよってね」

 

 そう言って俺の肩をぽんぽんとたたく

 

 「じゃあ、給金貰いに商店まで行こうや、ちゃっちゃと貰ってちょっと早いが晩飯食おうや」

 

 そう言ってえっさんは俺は商店まで案内してくれるそうだ、町に繰り出すその前に車のドアを開けて

 

 「エナちょっと町行ってくる、1人にしてごめんな」

 

 「マスター、大丈夫です楽しんできてくださいその間にバージョンアップしておきます」

 

 「バージョンアップ?」

 

 「また後で詳しく説明するので楽しみにしておいてください、あとマスターの荷物を少し使いますがよろしいですか?」

 

 「了解、わからんけど楽しみにしとくわ、調理器具と提灯以外なら使っても大丈夫…なんかあったけ ?」

 

 「それなら大丈夫です、マスターいってらっしゃい」

 

 「うん、いってきます」

 

 そう言って俺は外に出てドアに鍵を閉めてエっさんのもとへ

 

 ゲームのような街並みを歩き正直心が踊る、結構近い場所にお店があったのに一度道に迷うというハプニングがあったがどうにか目的地に到着できた…エっさん道案内しっかりしてくれよ…

 

 レンガで造られたどっしりとした店構えの立派なお店きっとここにマルクさんがいるんだろう、立て掛けてある看板には見たこともない文字が書かれている…ヤバイ読めんエナに聞きたい、そんな事を思っていると

 

 「ここがマルクさんが任せられているクラウス商店タートス支部だ、どうだスゲーだろ」

 

 エっさんが胸を張る

 

 「なんでエっさんが得意げなんだよ、確かにスゲーけど」

 

 「ふふ、ありがとうございます」

 

 外でしゃべっている俺らの声に気づいたのかマルクさんがお店の中から出て俺の口から出たスゲーに反応する

 

 「外で話すのもなんですし2階の部屋で話しましょうか」

 

 そう言って店に入っていくマルクさん、エっさんと俺もその後ろに続く

 

 色んな商品が並んでいる場所を通り奥の階段を上った先、案内された場所は社長室のような所、年代物のアンティーク家具などが現役で使われているそんなお部屋

 

 「さあ、どうぞ」

 

 そう言って椅子に座るように促す、

 

 「さて、お給金のお話しですねエリックさんの方はもう準備できています、これを」

 

 そう言ってじゃらじゃら音がする袋をエっさんに渡す、その口を開き中を覗き込むエっさん

 

 「お、奮発してくれた?ありがとう」


 思っていたよりも入っていたのか少しテンションの上がっている、俺も楽しみになってくる…でも俺の袋が無いんだよなー


 「そんな顔しないで下さい、ケイさんの方は運んだ量を今セリムが集計しています、その割合でお給金を出すつもりです目算ですがエリックさんより多くなると思いますよ」

 

 「わかりました、楽しみにしときます」

 

 集計を待っている間に道中に言っていたあつめたい食材の話しをする、先程出会った醤油、この世界にあるとわかった味噌など…麺造りに関して欠かせない かんすいや食感が楽しいめんまについて、マルクさんも探すのを手伝ってくれるそうだ…ありがたい

 

 話しが終わろうとした頃、誰かが階段を早足で上がってくる音が聞こえる、セリムさんの集計が終わったのかな?

 

 扉がノックされることなく勢いよく開く

 

 扉から現れた人は、知らない人…誰?、メガネを掛けた細身の男性アラサーくらいかな、えらく慌てている

 

 「エヴァンさん…どうされましたか」

 

 マルクさんが落ち着いて対応する

 

 「農作業していた人たちが町への帰りにポイズンビーの群れに襲われました、東門付近でかなりの人数が刺されてしまいポイズンビーの解毒薬が足らず病院からここに来たんです、今日物品が届く日なのでクラウス商会にあるかもって」

 

 「おいおい、こんな町の近くにポイズンビーが?」

 

 エっさんも焦ってる、結構な大事が起こっている、そんな中ドアからもう1人、セリムさんだ

 

 「マルクさん、集計終わりまし…どうされました?」

 

 「すまないセリム貸してくれ」

 

 セリムさんから書類を受け取り急いで書類に目を通しある項目を探すマルクさん、少し難しそうな顔をしている

 

 「エヴァンさん、ポイズンビーの解毒薬はどれくらい必要ですか?」

 

 「少なくともあと30ほどいると思われます」

 

 「足りない…店に在庫が5、薬瓶が三番車に乗っていた為、無事なのが倉庫に9個、他は割れてしまっている…取り合えずこの14個は持っていってください」

 

 「エヴァンさん今ポイズンビーの方はどうなってんの?」

 

 いつも軽い感じではなく真面目な顔で質問するエっさん

 

 「今ギルドと門の警備兵が連携とって駆除中です、もう大分落ち着いてきているのですが」

 

 「患者の方は?」

 

 「冒険者達は大丈夫です、でも一般人はきついかもしれないです、ポイズンビーの毒は強い麻痺毒なので死人までは出ないでしょうがポイズンビー用の解毒薬がないと重症化するかもしれません、現に意識を失った者や高熱で倒れた人もいます」

 

 「現状はわかりました、ここにはもう薬は無いですが、隣町のバモス支店にはポイズンビーの解毒薬があるはずです、至急連絡を入れます」

 

 そんなやり取りでバタバタする部屋の中俺にも出来ることないかとおろおろする

 

 ガタッ、

 

 小さくドアの方から音が聞こえけど皆あわただしく動き始めていて気づく様子がない、今大変な状況なので俺が見て来ようか…

 

 そう思い扉を開けたが扉の前には誰もおらず見えたのは階段を早足で降りる小さな影だった

 

 

 


・ちなみにこの世界の獣人?さんは獣神様等の加護で、ケモ耳、ケモ尻尾が生えてます、種族と言うより能力や個性に近い感じです、人×人からも産まれてくるので差別なく皆平和に暮らしてます

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