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10 異世界で初めての町 入りましょう

あらすじ、日本の心(液体)を異世界にて発見

 

 出発の準備が整ったようでこちらにも出発するようにとマルクさんの部下セリムさんが伝えに来る

 

 おどおどするセリムさんのうしろになぜかエリックさんが手を振っている、彼らは俺の車に商品の盗難防止という名目で乗ることになったらしい

 

 

「どうぞ、エリックさんにセリムさんその扉開けて乗って下さい」

 

 俺は窓越しにそれを伝えるとエリックさんは気軽に助手席にセリムさんはオドオドと後部座席に乗り込む

 

 「おっ、柔らか!」

 

 助手席に座ったエリックさんが座席の座り心地にテンションを上げている

 

 「セリムさんは乗る理由があって乗ってますけどなんでエリックさんも?」

 

 実際上司の命令じゃなければ敵意が無いにしろ得体の知れないものに乗りたいと思わないだろう、現にセリムさんビビってるし…

 

 「さっきの戦闘含め正式に護衛として雇われたから今セリムさんの護衛ってわけよ」

 

 「あー、成る程1人じゃ心細いですよね」

 

 うしろをみるとセリムさんが何度も上下に首をふる

 

 「まーおっさんは、荷馬車が壊れて乗る場所無くて歩きだったからどのみちケイくんに乗せてもらうつもりだったけどね」

 

 エリックさん怖いもん無しか?

 

 エリックさんの心臓に感心しているとセリムさんが出発を言いに来ただけあり荷馬車二台が動き出す

 

 「あ あの、ケイさん…よろしくお願いいたします」

 

 「了解しました、あっ、エリックのさん助手席だからシートベルト」

 

 「ん?」

 

 まーわからないよね、そういった決まりなんだとおっさんのベルトを装着する手伝いを終え、俺はアクセルを軽く踏み車を発進させる、まー焦る旅ではない、荷馬車のうしろをゆっくりまったり着いていこう

 

 すぅー

 

 静かに発進、あまりの揺れのなさに2人も驚いている…まー荷馬車と比べるとね

 

 後部座席のセリムさんは車に緊張しているのか固まっているため、助手席のエリックさんと会話しながら道を進める、話題は自然と二人の趣味料理の話しになっていた

 

 「そうだ、エリックさんはモンザエモンさんって人知ってる?」

 

 さっきエナに詳しく調べてもらおうとしたが人物や物などに関しては実際に鑑定しないと詳しい情報が出てこないそうだ、なのでエリックさんに聞いてみた、…ついでにエナはこの世界の地理に関してはほぼ完璧らしい、得意げだった

 

 

 「あー、モンザエモン様ねちょー有名人よ、料理関係で言うと今主食の一つになりつつある、お米が食べれてるはその人のおかげだから」

 

 「えっ、醤油意外に米もですか?」

 

 「そうそう、更に味噌っていう調味料も作ったし、本人は完成を見ないまま亡くなったらしいんだけど にほん酒っていうお米のお酒の酒造方法の産みの親、このお酒がうまいのなんのって」

 

 異世界でお米、醤油、味噌、日本酒に人生を捧げた男、モンザエモン…小説1冊どころか2~3冊書けそうだな、これはモンザエモン先輩には本当に感謝意外の言葉が見つからないわー…

 

 

 「ついでにおっさんが誘ったお店だけどね、串焼きに醤油使ってて更に にほん酒も飲めるのよ、どう行きたくなったでしょ」

 

 「是非」

 

 俺はおっさんの飲みのお誘いにに力強く答えた

 

 そんな感じで後部座席のセリムさん放置のグルメトークはしばらく盛り上る

 

 

 

 

 「マスター、目的地にもうすぐ到着します」

 

 グルメトークを遮りエナが目的地である街、タートスが近いことを教えてくれる

 

 「ありがとう、エナ」

 

 画面のエナにお礼をいう、妙な視線を感じ二人を見ると画面を見て固まっている

 

 「どちらさん?」

 

 「私はこの車の心のような存在でエナと申します、エリックさん セリムさんよろしくお願いいたします」

 

 画面内でお辞儀をするエナ

 

 「え~っと、うんヨロシクね エナちゃん…あとおっさんのことは 渋くてカッコいいエリックおじ様 って読んでくれてもいいんだよ♪」

 

 外でに声だけは聞いてたからかセリムさんよりも先にフリーズから抜け出したエリックさん、もう適応したのか調子に乗って変な事言っている

 

 「マスター、どうしましょう?」

 

 ほらー、エナが困ってる

 

 「渋くてカッコいいとか省略しておじ様でいいんじゃないか?、俺ももうエリックさんが自分の事をおっさん呼びしてるし、省略してエっさんって呼ぼうかなとか思ってるから」

 

 「了解しました、オジサマで登録します」

 

 「え~、ケイくんがエっさんって呼ぶのは別にいいけど、おっさん的には エナちゃんのかわいい声で 渋くてカッコいい って言って欲しい」

 

 「シブクテカッコイイ(棒)」

 

 「おう、美少女の棒読みがおっさんの心をえぐるわー」

 

 そんな漫才みたいな会話のおかげか固まってた後部座席のセリムさんも何とか復活、すごく普通な自己紹介が終わった頃に先程エナが伝えた通り町が見えてくる、しっかりとした石垣の塀に囲まれている

 

 俺は、ほえーっと口をあけ驚きながらも車は進み門の前へ、俺の愛車が門で警備の人に止められたがマルクさんのおかげですんなりはいることが出来た、ついでに認識阻害はエナの提案でOFFってるので不法入国?ではないです

 

 

門番に先導され門をくぐると …かなりの感動がそこにあった、ゲーム画面越しで見ていたような景色が今 目の前にあるのだ、石畳の道、レンガで出来た綺麗な家、自然にピンクや青といった色髪の人たちが歩いていて、屋台には見たことない料理が並んでいる

 さらに…女の子でケモ耳だよケモ尻尾だよ、わーい モフモフしたい

 

 …オッホン、町中には獣人かなそんな人達もいるみたいだ

 

  

 異世界情緒ある街並みに感動しつつ車を更に先に進めようとするとセリムさんが

 

 「商店はこの先ですが、ここがうちの倉庫です、車はここあたりに停めて頂くと助かります」

 

 そう言って倉庫横の馬車を置くスペースに案内する、門入って直ぐにある倉庫、結構な大きさの倉庫である

 

車を停めて今からたくさんの荷物をおろさないといけない…

 

 この町の観光はお預け…だいたい金無いし…さあ楽しいお仕事の時間だ(泣)

 

 

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