プロローグ
昔々、ある所に仲の悪い心の優しい女神と心の醜い邪神がいました。
優しい女神は心の優しい人を助け、悪い人の醜い気持ちを癒し、
醜い邪神は犯罪する者を増やし人々に恐怖を与えていました。そしてある日事件は起こったのです。
それは“戦争”。ただ悲しみを生むだけの争い事です。
女神は神々に助けを求めました。ですがどの神も「自分の事件は自分で解決すべき」などと言って助けてくれませんでした。
その頃邪神は女神に喧嘩を売った事を深く後悔していました。それは、女神の人々に対する眼差し。どの種族にも平等に接する優しさに惹かれて行ったからです。
そして邪神は行動に移しました。それは犯罪をする醜い心を持つ者に罰を与え二度と同じ過ちを繰り返させないというものです。
それに気づいた女神は邪神の変わり様に驚きましたが、「やっと正気に戻ってくれましたか」と大変喜びました。それから二人は結婚して世界の平和を守っていました。
しかし、昔の邪神と同じ醜い心を持った悪魔たちは良い心を持った邪神が面白くありません。
ですので悪魔たちは、悪魔vs邪神&女神の戦争を起こしました。その名を『漆黒大戦争』と名付けました。
邪神と女神は強い。ですが神も万能ではありません。その戦いで邪神……キルノ・リフレリアは背後からの不意打ちで息絶えました。それに怒った女神様は悪魔たちを倒しました。
戦争が終わり、女神様は一年間かけて夫、キルノの墓を作りました。そしてキルノの墓を作り終わったと同時に二人の可愛い可愛い子供が生まれました。
そして生き残りの悪魔は女神に絶望させようと、産まれた赤ちゃんを狙いました。女神は赤ちゃんだけは傷つけさせまいと、我が子に封印をし平和の星、地球に送りました。それから女神はキルノの墓の前で殺され、永遠の眠りに着きました。