~ドSが出来るまで~
王女が幼女に聞こえる。
という訳で今回は、王女の過去編です。
かなり短いですがどうぞ(。-_-。)
「あの………」
私の所に、大物が謁見しに来たというから、何事かと思ったら、雑魚っぽい人だった。
顔はそこそこいいが、緊張しているのか、硬直?している。はっきり言って、暗い。こんなやつのどこが大物なのだろうか。
自己紹介が遅れました。私、アヤメと申します。……私、誰に言ってるんだろう?
「あの、あなたは?」
「英雄です」
「はぁ?」
英雄って何?美味しいの??こんな暗い人が英雄?イミワカンナイ。
「本当に、英雄なんですか」
「はい」
会話が、途絶えた。私は冷汗をかきはじめる。
「あなた、弱そうですね?」
「はい、もっと言ってくれよ!」
いきなり英雄?は声を上げた。そして、もっと罵れ!的なことを言ってくる。あぁ、なんか怖くなってきた、どうしよう!?
でも、遊び心が働き、ちょっとずつ酷いことを言ってみちゃったりする。
「あなた、虫ケラみたいですね?」
「もっともっと!」
「お前、キモいな!」
ちょっと本音を言ってみた。さすがにショックを受けただろうか?謝らねば……。
「ありがとう!」
………は??
お礼を、言われた。のか? いや、聴き間違えに決まってるわ!とりあえず、もう一度。りぴーとしてみうw
「お前、マジで気持ち悪いね!!」
出来る限り酷く言ってみた。感情を込めて……っと。
「ありがとうございます、王女に罵られるなんて、光栄の至りでございます!」
………あれ、丁寧に感謝された。内容が変だけど。
でも、感謝されて悪い気はしない。内容が変だけど。
ちょっと楽しくなってきた……あれ?
ちょっと待って。今、私、楽しいって………え??
「この、ゴミめ!お前、何英雄気取ってやがる!」
口が自然に動いた。ヤバい、私、重症だ。私が喋る度に、英雄の顔が緩む。
「ごめんなさい、少し、牢獄に入りたいです」
「え?(家臣)」
「私の牢獄を準備なさい」
「は、はぁ…、かしこまりました(あれ、王女がおかしい」 「お、王女のために、最高の牢獄を用意しろ!(俺の憧れの王女が!?今はそれがブームだったりするのか…?」
何残念そうな顔してるんだ、この英雄。
こうして私のドSライフが始まったんだ。
二人目の英雄の新たな才能を開化させるために………
機会があれば、また短編か何かで続きを書かせてもらおうかと思います。
とりあえず、SMコンビは終了しまーす!w