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さいはての、NIPPON。前編④


週明け、月曜日4時間目は調理実習。元太と慎一、美織と綾は家庭科教師の配慮、否、予選突破の祝杯も込みで同じグループにする心遣いがあった。


『慎一、おそいよ。』

『わかってるよ。』


『元太、ミスらないでよ。』

『わかってるよ』

一通り美織が即座に指示を飛ばして指揮していく。綾は柔和を浮かべて見守っていた。


『もう私がやる』

美織は、男子をまとめ上げ他の班の料理まで作っていた。



その日の部活練習の終わりに監督から衝撃が告げられた。

『ええ。誠に残念ながらこの中で、部活の金を盗んだ者がいる。非常に残念だが、犯人は大人しく私にまで来てくれ。そして、出るまで練習は禁止。明後日までに出なければ全国大会は辞退する。いいな。』


全員に猜疑心が立ち込める中、その日の部活は解散して、綾と慎一は一緒に帰った。


綾は得意満面に言った。

『美織ちゃんは、多分、慎一くんのこと好きだよね。』

慎一は、その笑みに身体を動揺し慄然した。


綾は急逝する勢いで続けた。 

『ねえ知ってる。サッカー代表は、代表を背負って世界の舞台に出ていくのは、良い面悪い面誇らしい面恥ずかしい面どちらも全部背負っているんだよ』


慎一は、こう答えた。

『戦う人たちにどういうエールを送るべきか。』


綾は、応えた。

『自分だったら何ができるか。』


見つめ合った二人は、落ちていった。



その次の日、犯人が名乗りをあげてきた。

『犯人は俺です。』

そう言って、名乗り上げたのは大谷慎一だった。


後編へ続く。

前編完 

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