70話 武辺者の女家臣たち、行方不明者捜索を行う・中編
テイデ山の裾野に広がるヴェッサの森。
雪の中を六人の捜索先遣隊が慎重に歩みを進めていた。
先頭は地元の案内人モルスス。その後にはアニリィ、オーリキュラ、ネリス、パウラ、ジュリアが続く。皆、獣道を踏みしめて黙々と雪の中を歩いていた。
「ここから先は音だけでなく意識も吸われてゆくようなところだ、気をつけな」
先行するモルススが振り返るとそう言った。アニリィたちは静かにうなずくと耳を澄ます。周囲の音がまるでどこかへ吸い込まれたかのように静かだった。消音効果が高い雪に閉ざされた樹林帯――ここでは風の音さえもどこかへ消え失せる。
「――この静けさ、時間や方向まで消えていくから本当に迷いそうよね」
アニリィがぼそりと呟いた。その直後、オーリキュラが足を止める。
「この茂みに生える草って、アレですよね」
オーリキュラが探索棒で突いてみると細い野ばらのような蔓草が雪の下に隠れていた。
「これ、棘草ですね」
パウラが静かに警告した。しかし後ろを歩くジュリアやネリスを見たが既に目がとろんとしている。時折自分の頬叩いて頭を振る。眠気に襲われているようだ。
「ジュリア、ネリスさん。眠いならこのキャンディ、良いよ」
パウラが懐から小さなブリキ缶を取り出すと二人の掌に黒っぽい色のキャンディを落とした。二人はぼんやりとした表情で口に放り込む。――その途端。
「うわまっず!」「気持ち悪ッ」
表情を歪めて思わず吐き出そうとするが、パウラとオーリキュラに口を塞ぐ。
「ここは聖地なんだから、食べ物を吐き出すなんて駄目よ」
オーリキュラに窘められて二人は涙目になりながらキャンディをぼりぼり嚙み始めた。口の中に含んでいるだけでもあまりの不味さ、不快な香りで吐きそうなのだ。
「でも目が覚めたでしょ?」
オーリキュラにそう言われて二人は涙目になりながら頷いた。オーリキュラが右手を差し出すとパウラはキャンディを一粒落とす。それをぽんと口に放り込んだオーリキュラも顔をしかめた。
「――このリコリスキャンディ、相変わらずくっそマズいよね」
「そうそう、この棘草だけどさぁ」
アニリィが探索棒で突きながら真剣な表情で説明する。
「前に創薬ギルドのアルディさんにこの棘草の成分を調べてもらったの。こいつって茎からも葉からも『眠くなる成分』がにじみ出てるんだって。ちなみに棘が身体にひっかかるとぐっすり眠りこけちゃうトラップ付き」
「何それ、森で最悪の罠じゃないですか……」
それを聞いたジュリアが青ざめながら呟いた。「あ、ちなみにモルススさんはこの棘草の毒はどう回避してるんです?」
「あぁ――慣れやぞ」
「慣れ」「やっぱり」「脳筋すね」「かっけぇ」
「一人だけひどい言い分だな!」
*
しばらく進んだところでネリスの動きが止まる。そして身体が傾きズズッと沈んでゆく。
「動くな」「パウラちゃん、引き上げるよ」
オーリキュラとパウラがとっさに彼女の両肩を掴むと静かに引き上げた。さきほどまでネリスがいたところには片足分の深く底の見えない穴がぽかりと開いていた。
「これ落ちてたら引き上げるのに時間がかかりそうですよね」
ジュリアが探索棒で穴の縁を突きながら言った。この深い穴はかつて火山として活動していたテイデ山の溶岩流が作り出した自然の風穴だ。小さな風穴だと雪に覆い隠されており、足を踏み抜くだけならともかく、墜落したらただでは済まない。
「こういう場合は二人以上でゆっくり引っ張り上げる。落ちた人は自力で脱出しない。覚えておいて」
パウラが静かに言った。ジュリアは涙目になりながらこつこつと頷いた。
冬山登山でもそうだが、ずぼっと足を踏み抜いて自力で脱出できなくなったら、救助者一人での救助はなるべく避けるべきだ。というのも雪山を歩いて足を踏み抜く事をような状態というのは、大地周囲の雪が溶けてスカスカになっている(雪が腐るとも)ことが多く、救助者まで一緒に踏み抜いて身動き取れなくなる危険があるからだ。そのため可能な限り複数人で救助にあたること、そして被救助者側も不用意に暴れてどんどん埋まらぬよう注意したい。
アニリィは顔をしかめた。
「これ、数十人でこの道に救助に入ったら絶対に誰か落ちるよね」
そのときネリスがそっと自分の髪に触れると、紅いリボンをするすると解いた。
「あの、これを使いませんか?」
紅いリボンをナイフで短く切り、枝に結びつけた。
「“ここは危ないよ”って、このように見えてわかるようにしたら――うっかり墜落のリスクは減りませんかね? 今後入ってくる捜索班に伝えておけば事故リスクは下げられます」
それを見てモルススは思わずうなずいた。
「俺らは風穴の場所が大体判ってたからその発想はなかった」
こうしてネリスの赤いリボンは、森の命綱として雪の枝々に結ばれていくこととなる。しかし途中で足りなくなったので、工兵隊の資材であった紅い紐を結わえる事にしたのだが。少し髪の長いネリスは資材の革紐で髪を留める。
やがて一行は、視界がやや開けた広場にたどり着いた。アニリィはここに領主軍の隊旗を突き立てると、再び捜索に入るのだった。
※役に立つかどうかわからない、ヴェッサの森の地図
左下に拠点、上部にはニアシヴィリ家、ヴァザーリャ家の集落、下にはアンティム家の集落。真ん中あたりに月詠の泉がある。
なお見切れているが、北には霊峰テイデ山、西にはテイデ山へ向かう修験者の道がある。
*
アニリィたち先遣隊が森の奥へ捜索を続けている頃。
領主館から派遣された第一隊がようやく隊旗が立てられた広場に到着した。広場には工兵隊を中心に捜索本部を設営する。訓練通りの手慣れた手つきで拠点が完成すると、ウタリが信号弾を打ち上げた。しばらくしてアニリィの先遣隊が隊旗が掲げられる捜索本部へと戻ってきたのだった。
アニリィたちが集めた情報をウタリとクラーレがすり合わせると、だいたい四~六名を一班として手書きの地図片手にヴェッサの森へと捜索に入って行った。その班には工兵隊が測量を行い、斥候隊が探索棒で危険察知をしての捜索だ。その手書きの地図を頼りに測量を行ってなるべく正確な地図を作りつつの捜索でもあった。――要は、捜索しながら今まで未実施だった測量による地図作成も一隊が派遣された理由でもあったのだ。
各班が捜索に入ってから捜索本部に残ったメイド隊や衛生看護隊はそれぞれの業務に入る。
マイリスは各隊からの報告を捜査本部に整え、クラーレやウタリへ正しく届く準備をしていた。時折温かいお茶を入れては報告に来た隊員たちにも振舞っている。そして正確な筆記と判断の早さにクラーレは思わずこぼした。
「ほんと、マイリスさんって下手な事務官よりよっぽど有能ですよね」
メイド業務もきちんとしており、振舞ったお茶と共に出された美味しいハニークッキーが好評だった。そのためか用もないのに報告に来る隊員が居たらしい。そのマイリスの横には捜索本部付けとなったプリスカはハニークッキーをもそもそ食べながら支給された警告リボンを手に首をかしげていた。
「あの、クラーレさん。この赤リボンより私がしてる白リボンのほうが可愛くないですか? ね? ほら?」
「それだと雪の色に溶けて見えないでしょ! てかアンタがクッキー食べてどうするの!」
雷のような叱責に、プリスカは「ぴゃー」と肩をすくめながら手を引っ込める。結局、本部に着けていてもマイリスの邪魔にしかならないのでは、ということでプリスカは各隊への連絡係になってもらったという。
一方、ロゼットは湯を沸かしていた鍋をひっくり返し、派手に湯気を上げては看護兵に叱られていた。
「ひゃあっ!? ご、ごめんなさいっ! う、うそ、またやっちゃった!」
ちなみにメイド業務では色んなミスをしでかすプリスカだが、それ以上にミスが多く、始末書の枚数を増やし続けているのがロゼットである。なぜこの二人をオリゴは捜索隊に抜擢したのか。彼女には『仕事のミスは仕事でとり返せ』というスタンスのため、この前大失敗をやらかした二人の名誉挽回のチャンスとして派遣したのだ。しかしそのチャンスはまだ活かせてはいないようである。
そんな騒動の中でも、専用の天幕では看護兵たちが凍傷を訴える隊員たちの治療に当たっていた。その中で新兵のカタラナが医官に指導を受けていた。
「凍傷の原因と初期症状は覚えてるか?」
「あ、はい。組織が冷えて血管収縮による流量不足での組織損傷です。初期症状は、えと――?」
「蒼白か赤い腫れ、ちりちりとした鈍い痛み、感覚が弱い、だな――では治療法は?」
「えと、あつあつのお湯に漬けて――」
「まずはぬるま湯だよ。40度以上のお湯にいきなりつけると急激な流量過多を起こして組織損傷と血圧低下を起こす。――また教科書を読んで勉強し給え」
「はい、ありがとうございます!」
カタラナと言えば、「看護隊は短槍の訓練は不要だと思う」と言ってメリーナを静かに怒らせた子である。念願かなって衛生看護隊に配属となって今は勉強中のようだ。
時間が経つごとにイオシスの危機が高まってゆく。特に日が暮れると急激に冷えるのだ。捜索隊は空に浮かぶ陽と日没時間を気にしながら捜索を続けるのだった。
*
森の奥。
白銀の静寂を進んでいた捜索班の前に突然数人の影が立ちふさがる。その姿は雪に溶け込むような白い毛皮と灰緑の布で身を包み、頬かむりをした者たちが鋭くこちらを睨んでいた。
「ここから先、人間族、だめ。帰れ」
ひときわ若い女性の声が冷たい空気を切り裂いた。その者は腕を組み、堂々とした態度で捜索隊を睨みつけた。言葉はたどたどしい大陸共通語――センヴェリア語だった。彼女の背後からも数人の仲間が森の影から現れじりじりと警戒の色を見せる。
「ここから先、冬、人、来ない。聖なる泉。だから、帰れ」
あまりの勢いに捜索隊は気圧される。しかし渡された手書きの地図にはこの先にある『月詠の泉』まで捜索範囲となっているのだ。捜索班はどうするかと話し合っていたその時、随行していたクイラが小さく息を吸い、彼女らの前に出た。そして雪深い地面に膝を付けると手袋を取って掌を見せた。
「突然来て、ごめんなさい。挨拶、する。私、捜索隊、ヴィンターガルテン家、メイド、クイラ」
クイラはたどたどしく自己紹介をした。彼女自身もセンヴェリア語にはまだ慣れていない。しかし相手の目を見据え、ゆっくりと語ったのだ。
「お前、なぜ、その挨拶、知ってる?」
今まで居丈高に腕組みしていた若い女も両膝を地面につける、そして彼女も手袋を見せて掌を見せた。それを見てクイラは左手を握り軽く胸を二度叩く。
「メイド、挨拶、勉強、します」
領主館でメイド隊に入ると、キュリクス周辺の挨拶や習慣についてオリゴからきっちりと叩き込まれる。この地域では頭を下げるのは失礼とか、あの地域は握手をするのが基本とか、どのような挨拶をするかなどを勉強するのだ。その中でヴェッサの森の住民の『両膝をついて掌を見せる』という挨拶も習っていたのだ。ちなみに他の隊ではそのような事は学ぶことが無いので知らなかったのは言うまでもない。
「それは、失礼。無礼を許せ。だが、この先、だめ」
女はそう言うと立ち上がり、クイラに手を貸した。クイラは立ち上がる事なく頭を下げる。
「だけど、ニアシヴィリ家のイオシス様、探す、必要がある」
「この先危険。風穴多い。不慣れなお前ら、落ちる。だめ」
女はどうしてもこの先は通したくないと言う。ヴェッサの森の住民やテイデ教徒にとっては『月詠の泉』は聖地だ。非教徒が土足で踏み入れるのは愉快な事では無いのは捜索班も重々承知はしているつもり。そのため両者の背後の者たちも互いに視線を交わしている。だが、クイラは言葉を続ける。
「判ってる。でも、あなたと私、命、同じ」
その言葉を聞いて年配の女がゆっくりと前に出た。赤い頭巾が印象的な女だった。
「あなた、寒いのに。立ちなさい。膝、冷える」
そう言うとクイラの手を持って立たせようとした。しかしクイラはそれでも腰を上げようとはしなかった。
「お前、あなたが我ら、異なる民であることは、知っているか?」
クイラはそっと首を横に振った。
「知りません。でも、命は命。どの言葉でも、どの姿でも、同じ」
その返答に先ほどまで腕組みしていた若い女が目を逸らし、小さく舌打ちする。年配の女はクイラの前に膝を付くと掌を見せて言った。
「判った。でも、その長靴、だめ――『皆、履いてるかんじきを貸してあげなさい』」
女はセンヴェリア語と違う言葉――ヴェッサの森の民の言葉であるカルトゥリ語――で話すと、森の民たちは履いていたかんじきを脱ぎ、捜索班の者たちの足につけた。しかしクイラは膝を付いたままだった。
「ここから先、雪深い。これ、必要」
「ありがとう。――私、クイラ」
「あぁすまん、ポラリスだ。このバカ娘はプロイス」
「似てますもんね、目の色や鼻の形が」
「はは、誉め言葉、しておく」
両者の緊張状態が緩んだ時に、後続のアニリィたちの班がようやく追いついた。アニリィはクイラの横で両膝を地面につけるとポラリスに掌を見せた。
『お初にお目にかかります。イオシス嬢捜索隊の隊長、ヴィンターガルテン家所属武官、アニリィと申します。この度は挨拶もなく集落に立ち入り、皆様に不快な思いをさせたことを深くお詫び申し上げます』
流ちょうなカルトゥリ語で挨拶をした途端、森の民たちが慌てて両膝を地面につけて掌を見せた。そしてアニリィは左拳で胸を二度叩くと立ち上がり、先ほどまでクイラに食って掛かってた若い女プロイスに近づいてゆく。そして肩に手を回すとカルトゥリ語で話し始めた。
『ねぇあんた、雪兎亭の女将の妹プロイスちゃんでしょ? いやぁ、姉ちゃんそっくりだね!』
『ちょ、ちょっと! 姉ちゃん知ってるの?』
『当り前よー、ヴァザーリャ家のエレナちゃんともマブだし、そこにモルススも来てるじゃん』
アニリィは後ろに立つ小男を親指で指し示す。プロイスはそれを見て口をぱくぱくさせる。
『あとお姉ちゃんから聞いてない? ヴェッサの森の代官の話』
『――ちょッ! それってあなたのことなの?』
『正解! ウチの若いモンに熱い御挨拶、マジありがとうね』
笑顔で話し合う二人だが捜索班の者たちは何を話しているかは聞き取れない。ただ、何やらお互い見知った仲だというのは判ったぐらいだ。しかし話している内容は半分は脅迫そのものだし、笑顔のアニリィの瞳は一切笑っていなかった。
『この件って、姉ちゃんに話す?』
『もちろん! 妹のプロイスちゃんが捜索に熱い介入してきたよって』
『マジやめて! 姉ちゃんにバレたらマジでブチ転がされるんだけど! 絶対内緒だからね!?』
そう叫びながら、プロイスは目にうっすら涙にを浮かべて顔を赤くした。ここでようやくアニリィの瞳がふと緩む。
『こちらも月詠の泉がテイデ教の聖地だということも、プロイスちゃんにとっても大事な場所なのは知ってるよ、だから捜索を許してほしい』
アニリィは胸元から『祈りの石』を見せるとプロイスはふぅとため息を付いた。
「クイラさん、立つ。膝冷えて、痛くなる」
そう言うとアニリィもクイラの手を取ったので初めて重い腰を上げた。クイラの手はまだ震えていたが、その目は少しだけ柔らかくなっていた。クイラの勇気と言葉が道を拓き、捜索の大きな弾みとなったのだった。
「よくがんばった、お疲れさん! あまり頑張りすぎるなよ?」
アニリィはそう言ってクイラの頑張りをねぎらった。そのあとでアニリィの捜索班に居たネリスがクイラの尻を軽く叩きながら「ナイスガッツ」と囁いたのだった。
*
月詠の泉への道が開けたのだが、空は徐々に瑠璃色へと変わり、気温が一段階下がったように感じられた。捜索隊の斥候は口を閉ざし、工兵隊の一人が「もうそろそろ引き返した方がいいのでは」と呟いた。アニリィも捜索時間について気がかりだった。夜が深くなれば捜索隊にも命の危機が迫るのだ。
「――ここまで、か」
その言葉に、ジュリアが思わず叫んだ。
「まだ明るいですよ! もうちょっとだけ、もうちょっとだけ探しましょうよ! 行方不明の子だってこんな寒空で待ってるのは辛いと思いますから!」
それは皆も判ってることだ。しかし寒い中で雪道を歩き捜索するのはどれだけ体力が奪われるか。しかも暗くなれば足元を踏み抜いたり滑落したり遭難したりと危険度も増すだろうし、さらに冷えてくる。――自身の危険を顧みずに捜索を続けるなんて、前にオリゴが言ってた「蛮行は美徳にあらず」の言葉通りである。
「判断はアニリィ閣下にお任せします」
この班では階級が一番上のオーリキュラがアニリィに告げた。そのアニリィは地図を見ながら唇をかんでいた。そのときだった。モルススがしゃがみ込み、地面に鼻を近づけるようにして遠くを見て呟いた。
「この先は風穴帯が続く。下手に足を突っ込んだら大変だ。この森の民が冬場にこの道を通るとは思えねぇ。――あと、イオシスのお嬢の自宅があるニアシヴィリ家から月詠の泉へは直接行けん。この場所から泉へ行くなら、迂回路を通るだろうな」
ネリスが簡易な地図を見ながらすかさず言った。
「ですが、その迂回路から泉へ行くのでしたら、着く頃には完全に日が暮れてますよ?」
アニリィは地図と足元を交互に見た後、短く言い切った。
「それなら風穴帯を抜けて月詠の泉まで急ぎで進める。戻れないと判断したなら、そこで一泊する」
疲れが見える隊員たちの中から不安の色が浮かぶ。その中で、アニリィは指示を飛ばした。
「防寒具の再確認! 体力が限界に近い者。お前とお前、そしてお前もだ! モルススと共に拠点に帰還! 月詠の泉に到達したら信号灯を上げる。 ――案内役、プロイスちゃん!」
「うぅ、わかった」と彼女はしぶしぶ頷いた。
凍える森の奥へ、捜索隊は再び進路を変えて踏み出したのだった。
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※作者註――雪が腐る
方言らしい。
なお北陸人の中の人は「ゴボる」とか「ズボる」とか「ガボる」とも言う。




