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牛乳の王子さま☆   作者: 梅花 かえで
16/20

16話 美湖の覚悟

帰宅した後も、宏斗に頭を撫でられた感触が残っていて、

思い出す度に顔が熱くなる。


“山野くんって⋯あんなことするの??

『よくがんばったな!』って私が無理して飲んでること気が付いてたってこと??”


頭の中でぐるぐると様々な感情が駆け巡る。

そしてやはり一つの決断にたどり着く。

溢れ出す『好き』をちゃんと本人に伝えよう⋯

牛乳という繋がりがなくても山野くんと一緒にいたい。

今までたくさん助けてくれたお礼もちゃんと伝えたい。

そしてきっと、初めて牛乳を飲んでくれたあの日から、

ずっと好きだったと⋯⋯


あることがふと頭をよぎる。

あれは中学生になって少し経った頃、クラスの女の子たちが宏斗に話しかけていた。

「山野くんって誕生日いつ?みんなでお祝いしようよ〜」

「あ〜⋯俺、4月生まれだから。もう終わったんだ。」

「え〜!!ざんね~ん。みんなでお祝いしたかったのに〜」

そう、宏斗の誕生日がまもなくやってくるのだ。

美湖はその日に想いを伝える覚悟を決めた。

小学1年生の頃からの9年分の想いを、感謝を、これからの願いを⋯

しっかりと、自分の口で。


もう、見てるだけの毎日は嫌だから⋯⋯


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