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世界迷作劇場  作者: 梨藍
9/16

浦島太郎的な何か

【キャスト】

浦島太郎→由貴

亀(?)→敦

乙姫さま→緋岐

玉 手 箱→紗貴



開演5分前となりました。御着席下さい。


開演に先立ちまして、皆様にお願い申し上げます。会場内は禁煙となっております。


スマートフォンなど音の鳴る機器は、マナーモードにするか、または電源をお切り下さい。また、飲食は禁止されております。


ご協力、お願いいたします。


それでは間もなく開演です。開演まで、いましばらくお待ち下さい。


【 敦 】いやぁマジ助かった、ありがとう!


【由貴】何の何のっ♪気にすんなって


【 敦 】いやっ!お前がいてくれたからチーム“亀”は見事優勝する事が出来たんだよ


【由貴】あはは、照れるじゃんか……でも、本当に敦ってバスケ馬鹿だよなぁ


【 敦 】いやいや、由貴には負けるって!お前、脳みそまで筋肉だろ?


【由貴】何気に、今すごくヒドい事言わなかった?


【 敦 】誉めてるんだよ!運動神経が、超いいって


【由貴】そうかなぁ~?



とまあ、こんな具合に、浦島太郎は亀を助けたのでした。



【 敦 】よし!今日は俺の奢りだ。行こうぜ♪


【由貴】って、どこに?


【 敦 】“ゲーム竜宮キャッスル”に決まってるだろ!



亀は言いました。

「助けてくれて、ありがとうございます。お礼に“竜宮城”へお連れしましょう」



【緋岐】また、スゴい強引なナレーションが入ってるなぁ


【由貴】あっ!先輩も来てたんだ


【 敦 】ういっす!


【緋岐】お前ら、現実とナレーションのギャップが気にならないのか?


【由貴】別に、楽しければそれでいいから


【 敦 】“踊れ!たい比目魚ひらめの舞々~乙姫様のご馳走争奪戦~”がやりたいから


【緋岐】ああ……最近やたらと流行ってる、アーケード対戦型格闘ゲームだな


【由貴】今日も華麗に“浦飯太一”を操って“亀井亀吉”を倒すぜ


【 敦 】俺の“亀井亀吉”を馬鹿にしないでもらいたいね!


【緋岐】まあ、そういう絵空事は、俺の操る“音姫”に勝ってから言うんだな



こうして、竜宮城に着いた浦島太郎は、楽しい宴会を満喫しました。



【由貴】っていうか……中間試験は何日からだっけ?


【 敦 】明日からだろ


【由貴】……え……!?


【緋岐】また今更何を言ってるんだか


【由貴】先輩だって、テスト前なのにゲーセンいるじゃん!


【緋岐】俺はいいんだよ、簡単だし。今更慌てるような事してないからな


【 敦 】流石、不動の学年一位!言うことが違うねぇ


【由貴】!(°□°;)まずいっ……姉ちゃんにぶっ飛ばされる


【緋岐】帰る時は、まあ……紗貴に見付からないよう、気を付けてかえれよ?多分、雷落ちるから



乙姫は、帰る浦島太郎に玉手箱(という名の助言)を渡しました。

――しかし……

帰った浦島太郎は、約束を破り玉手箱を開けてしまったのです。



【由貴】ウワァアァァア!!!!!!


【紗貴】あんたっ……明日から試験だって、判ってるの!? それでなくても、全教科の総合得点が8点なんていう、奇跡の最低点叩き出してるんだから、少しは勉強しなさい!だいたいねぇ……


(長くなりそうなので、以下省略)



こうして、玉手箱を開けてしまった浦島太郎は、(精神的に)お爺さんになってしまったのでした。



【END】

◆次回予告・裏シンデレラ


【 敦 】え?何々?キャスティング好きにしていいの?


【蘭子】なるほど。夢を詰め込み放題だな!


【 敦 】ここはやっぱり……


【 周 】はいっ!姉様の人魚姫姿は美しいかと//////


【蘭子】ナイスアイディアだ。ふっふっふっ……ヘタレの慌てる様が目に浮かぶ


【 敦 】ホント、蘭姉は緋岐先輩いじりが好きだよな



※果たして緋岐の反応は……?

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