さるかに合戦的な何か
【キャスト】
猿 →由貴
カニ →翠琉
子ガに→敦
臼、蜂、牛糞→緋岐、紗貴、周
開演5分前となりました。御着席下さい。
開演に先立ちまして、皆様にお願い申し上げます。会場内は禁煙となっております。
スマートフォンなど音の鳴る機器は、マナーモードにするか、または電源をお切り下さい。また、飲食は禁止されております。
ご協力、お願いいたします。
それでは間もなく開演です。開演まで、いましばらくお待ち下さい。
あるところに、ちょっぴり(?) お馬鹿な猿がいました。
【由貴】うん。やっぱり柿ピーは“亀●製菓に限るなあ♪
【翠琉】おい由貴、お前は何を食べているんだ?
そこに、何も知らないカニがやって来ました。
【由貴】へ?これか?柿の種だけど……
【翠琉】むっ、柿とは……あの木になっている柿か?
【由貴】違う、違う。これのことだよ
【翠琉】……これのどこが、種なのだ?ただの“あられ”のように見えるが
【由貴】うーん。最初作った人には、“柿の種”に見えたんじゃない?
【翠琉】そんな馬鹿な話、あるものか。
【由貴】だよなあ。まさか、それはないよなぁ~(笑)
※いえ、本当です。その昔、創業者がうっかり作ってしまった失敗作の“あられ”が、“柿の種”に見えたことが、名前の由来です。
【翠琉】うまいのか?
【由貴】うん。おやつ交換する?
【翠琉】むっ。この梅干入りのにぎりと、交換してくれるのか。
【由貴】いいよ、はい
こうして猿に騙されたカニは、おにぎりと柿の種を交換してしまったのでした。
騙されたと知らないカニは言います。
【翠琉】ふむ。中々に珍妙なものをもらったな。
そして、何も知らないカニはその種を植える……のではなく、食しました。
【翠琉】∑!!?うっ……
色々あって、カニは猿に倒されてしまいました。
【 敦 】うん。一番、この話で重要なところを端折られて、ちんぷんかんぷんなのは俺だけかな?
【 周 】姉さまっ!何て、むごい事をっ……
【緋岐】一体、誰なんだっ……翠琉に“柿ピー”なんて食べさせたのはっ!
なんと、カニは唐辛子系の食べ物が大の苦手だったのです。
【 敦 】あ~……だから、翠琉、倒れちゃったんだ?
【紗貴】とりあえず、犯人を探し出してコテンパンにしなきゃね?
【 敦 】なあ、紗貴姉は犯人知ってるだろ。そのウキウキした感じ、誰が犯人なのか知ってるんだろ!?
【紗貴】それはどうかな?
【 敦 】可哀想にな、由貴……でも、俺は止めないよっ!だって、由貴がフルボッコだなんて面白いイベント、俺は見逃せないんだ!グッドラック!
カニの子供は、母親の仇を取って欲しいと、栗と臼と蜂と牛糞を家に呼びました。
【 敦 】何か、あんまり認めたくないんだけどさ。この場合、俺が子ガニなのかな?
【紗貴】ふっ……まだカニなんだからいいじゃない。私なんて……栗、臼、蜂、牛糞のどれか、はっきりしないのよ?出来れば、蜂がいいな。
こうして、猿への報復劇が幕を開けました。
数分と経たずに、猿の断末魔が家中に響き渡ったとさ。
めでたし、めでたし
【END】
◆次回予告・裏恩返し
【紗貴】由貴に勉強教えてくれて、ホント、ありがとッ!
【緋岐】いや、気にするなよ。ところで……由貴の高校入試が成功したら、俺が欲しいモノくれるんだよな?
【紗貴】へ?言ったっけ、そんな事
【緋岐】ああ言った。俺はバッチリ覚えてる
【紗貴】え?でも“気にするな”的な事を言ったよね?
【緋岐】そんな事、言ったか?
【紗貴】言ったよ!ついさっき言ったじゃない!
【緋岐】……紗貴、何で逃げるんだ?
【紗貴】緋岐くんが迫って来るからでしょ?
【緋岐】そう逃げられると、地味に傷付くんだけど
【紗貴】私は地味に怖いんだけどね!?何そのハンター張りな眼光は!って……やっ!ちょッ……
※この後、紗貴がどうなったのか……誰も知らない。
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