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いやなのに

作者: 小畠愛子

やだやだやだ!


くびをぶんぶんしたけど、ママはきいてくれない。


いつもはたのしいくるまのなかも、きょうだけはちがう。


はいしゃはいやだ、こわいよぉ!


むしばがみつかっちゃったから、つれていかれる。


にげられないように、ママにがっしりつかまえられてる。


とうとうはいしゃのまえにきた。


いやだ、いやだ、いやだ!


さわぐぼくを、うけつけのひとがしんぱいそうにみてる。


おきゃくさんもみてるけど、かまうもんか!


あれ、みんな、ぼくをみてないぞ。


あっ、おんなのこがないてる。


いやだいやだって、ないてる。


ぼくよりちいさなこだ。


ぼく、きゅうにはずかしくなって、さわぐのやめた。


おおまたにあるいて、おんなのこのとなりにすわる。


おんなのこがなきやんだ。


ぼくのことみてる。


ぼくは、こわいのをひっしにがまんして、わらったんだ。



おんなのこのちりょうがおわり、つぎはぼくのばんだ。


こわいモンスターがひそんでそうな、とびらをくぐる。


でも、あのこもがんばったんだ。


ぼくだってできるよ。


そう、ぼくはいまからぼうけんにいくんだ!



ますいをしてくれたから、いたくなかった。


かえりのくるまで、ママはぼくをなでてくれた。


またぼうけんにいくときは、こんどはもうなかないぞ!

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― 新着の感想 ―
大人でも歯医者さんは苦手な人が多いですよね(*^^*)
2025/01/08 19:06 退会済み
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