平民男装少女は玉の輿に乗る

【生い立ち編】
レッセンシア王国の王都スフォードにある貴族向け娼館ウォーゲンで、奴隷娼婦の娘として生まれたフラー(１０)は、生まれてすぐに母親が死んでしまったため、その仲間の娼婦たちの計(はか)らいで少年として育てられてきた。毎日ウォーゲンの仕事を手伝うことによって衣食住をなんとか凌(しの)いできたものの、次第に女性としての成長を隠しきれなくなってきた彼女は、ある日、彼女の母親代わりだった娼婦エビータから、ウォーゲンを出て自立をするように促(うなが)される。そんなフラーはある時、幸運なことに平均よりはやや多めの魔力を自身が持っていることに気が付き、それを生かしてなんとか生計を立てていこうと決心するが・・・。孤児の少女フラーがさまざまな経験を経て、成功していくシンデレラストーリー。

※ちょっと変わった異世界恋愛ものです。漢字が多く、文章も固いのでサクサクとは読めません。時系列がめちゃくちゃであちこち飛びまくります。



【本編】★ここを書きたいがために、生い立ち編は前振りでした。

孤児出身のフラーは魔法の才能を買われ、コーフォヴォルト公爵の後見を得て、騎士として立派に成長しました。騎士訓練学校を卒業後の初赴任地は、魔獣はびこる辺境の地でした。周囲がほとんど男性兵士や騎士しかいない環境の中、元々男児として生きてきたフラーは動じることなく、魔物討伐や隣国からの侵攻阻止にと、精一杯、己の任務を頑張ります。はじめは非力な少女として馬鹿にしていた周囲の者たちも、徐々にフラーの頑張りを認めていきます。そんな時、フラーは同僚の兵士の一人に恋をします。ところが。


【英語版】
本作の後追いになりますが。

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