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ある冒険者の復讐譚  作者: 昴
6/24

束の間の休みと近づく影

1日遅れました。それと今週テストがあるんで更新遅めです。

 「あいつなんの話してるんだろうねぇナターシャちゃん?」


「………………むぅ」


 あーあむくれてるなぁ

 

          10分前

「それじゃあ失礼いたします。」


 俺たちは話し合いを終えて、挨拶をして部屋を出ようとした。すると


「ああ、ちょっと待ってくれ。フレイ。お主だけに話がある。」


「…………はい」


 するとナターシャちゃんが逃さないと離れないとばかりにフレイの腕に抱きつく。


「…………………私も聞く。」


 フレイが言う


「ごめん、今回はほんとに僕1人にしてくれ。お願いだ。」


 ナターシャちゃんが少し驚き、ショックを受けたような顔をして


「…………………………」


 無言で離れて無言で部屋の外に出た。


「あ、ちょっと!フレイ!終わったら下にいろよ?後でまた来るから!」


 そう言い残して俺はナターシャちゃんを追いかけた。

 

 

 

 



 なんの話してるんだかなーまぁとりあえず


「ねぇナターシャちゃん、まだ戻って来なそうだし、そこら辺の喫茶店でも行かない?」


「…………………酒場で飲んで待つ」


 はぁ


「まだ元服前でしょ??だーめ」


「…………けち」


 いつものように酒を飲もうとするナターシャを諌め


るやりとりをしながらフレイについて考えていた。

 

 ほんとになんの話だ?フレイも心当たりがありそう


だった…さっきの話の関係?だめだわかんない…とり


あえず


「面倒はやめてくれよーほんと」


 ボソッと小声で言ってしまった。


「…………それ、私に言ってる?」


 違うよー、違うから柄に手をかけないのー


「はぁ、フレイはやく戻ってこいよー」

 



「さて、話しなさい。」


「は……?」


 2人が部屋を出た途端、ギルド長の雰囲気が変わる。

 

「聞こえなかったかな?話せと言ったんじゃ、フレイ・フェニクス」


「な!?何故その名前を知っている!?」


 僕は一気に戦闘態勢となり、剣に手を伸ばし、さらにすぐにスキルを使えるように警戒をする。不審な動きをすれば纏で一瞬で制圧するために


「さっきも言っただろう?相手に気づかれないように…」


 そしてギルド長の姿が歪んで消えた。そして


「戦闘態勢をとれとな」


 目の前の景色が歪み、突如ギルド長が現れた。


「なっ!?ま、まと…」


「遅い。」


 袖から出た剣が僕の喉に突きつけられている。


「ふん…流石にこの距離ではわしの剣が先にお主の喉を突き刺す方が早いと思うが、どうする?」


「ぐ…あ、あんたは何者なんだ!何故その名前を知っている!今その名を知っているのは…」


「ナターシャ・ヴィクトリアスだけ、か?」


 は……


「なん…」


「はぁ、若くてせっかちなのは結構じゃが、まず話さぬか?第一、向かってきたところで無駄死にするだけ、わかっておるじゃろ?」


「…………」


 僕は無言で戦闘態勢を解く


「ふむ、やはり馬鹿ではないようじゃな。しかし些か感情的にすぎるが…まぁ若いということかの」


 まぁ座れ、と僕を椅子へ促す。僕はそのまま座る。


「まぁいきなり名前を呼んで悪かったな、これを言わぬと話す気にはならんと思っての。」


 そうだ、それだ…


「何故、その名を知っているんですか…?」


「何故じゃと?そんなもの、貴族や家族と交流があるものなら殆どが知っておる家名…」


「違う!何故僕が、あの家の…フェニクス家の人間だとわかったと聞いているんです!」


 おーおー怖いのぉ、と呑気にそんなことかけらも思ってなさそうに言う。


「まぁさっきも言った通り落ち着け。ふむ…やはり話した方が良いか。」


 そして、ギルド長は話し出す。


「まぁ簡単に言えば、わしはお主の父親…つまりはサルージャの友人でな。お前の事を預かる予定だった。」


 預かる…?


「お主が幼かった頃、屋敷で酷い扱いを受けておっただろう?」


 ……思い出したくもない。


「ええ」


「何故だか、わかるか?」


「僕が…フェニクス家の血を引くものなら必ず受け継ぐはずの、火に関連するスキル…それを発現することがなかったから…」


 ギルド長は頷く。


「そうだ。そのせいで、お主の母がお主をなかったもののように扱い始めた。ここから先はつらとは思うが、聞け。その理由は、お主が母と家のある使用人との子供である可能性があったからだ。」


 は……?


「なん…だよそれ…それじゃあ母さんは…」


「そうじゃ、それをどうしても明るみにするわけには行かなかった。だから、すべてお主が家の人間の象徴である火の力を持たない無能ということで片付けようとしたのだ。」


 そうか…そうだったのか…


 

「無論、お主の父親はそのことに気がついた。だが


その頃には手遅れだった。母親とその使用人との関係


は隠蔽され、領民には出来損ないの情報が知れ渡って


いた。ここでサルージャがお前に関する真実を公開し


ようもののなら、フェニクス家の信頼は失墜し、サル


ージャは自らの妻にありもしない疑いをかけ、自らは


無能の息子とは関係ないと主張する最悪領主と、領民


にとられかねなかった。」


 父さん…


「そこで、お主を救うために…」


「ナターシャの…ヴィクトリアスの家に僕を差し出すことだった、ということですか。」


 その通り、と言いそのまま続きを話す。


「そうするしか、お主を救う手立てはなかった。領


民には慕われず、家に居場所がないお主を。だが、誤


算があった。それは、相手がお主に自らの娘と婚約さ


せようとしていたのだ。もしこれが成立すれば、外か


ら見れば無能な息子を他領主へ捨てた事になるから


だ。本来ならば、療養や勉学に励ませるという名目の


予定だった。そこで、予定を変更してわしのところ、


つまりこのギルドで冒険者として生活させようとした


のだ。幸い風に関するスキルが発現していたから、問


題ないと踏んだ。だか直後…」


「魔獣事件…」

 

 突如、フェニクス、ヴィクトリアス領近辺に魔獣の


大群が出現し、その二つのを領家とその領地領民を一


晩で蹂躙した。その数は数百にも上り、互いの騎士団


や私兵などではとても対処ができなかった。

 

 ちなみに、魔獣とは魔物とは似ているが異なる存在


だ。最も大きな違いは、魔物は本来の生態系にいた生


き物が変化したものに対し、魔獣は魔物に似せて作ら


れた人工生物。いや生体兵器だ。本来ならば、遺跡な


どでしか発生したりしない。


「そうだ、突如として現れた魔獣に両領主共に殺された。国にその際の救援要請が来たのは全てが終わった後だった。だが、幸いにも生存者がいた。フェニクスの屋敷に来ていたヴィクトリアスの娘、そして」


「僕…か」


「そうだ…だが、王政は何故かそれをなかったこと


にして、誰も助からなかった…ということにした。助


けた子供は領民の子供2人。それだけだったと。そこで


最初の質問じゃ。何故、お主ら2人だけが生き残った。


何故、王政はわざわざ全滅したと言ったのか。」


 それは…


「僕が…全滅させました…魔獣も…そして、領民も。」


「領民じゃと?どういうことじゃ」


「ヴィクトリアス領は確かに魔獣によって全滅し、残


党も始末されたと聞きました。だが、フェニクス領は


違う。僕が…いや、おそらく僕が.やりました。おそら


くというのは、記憶がないのです。覚えているのは、


目の前で食い殺された父と母、屋敷に現れた魔獣…そ


して領民と襲う魔獣、そして民家を焼く断片的な景…


それだけです。ナターシャに聞いてもわかりませんで


した。あいつはあの日の記憶が僕と同じように欠損し


ているから。」


「火じゃと?しかし…」


「ええ、だけど今でも信じられないんですよ。何故なら今でも火のスキルを使えないから。」


「だが何故王政はそれを隠して…」


「僕が言わなかったんです。自分のことも、ナターシャのことも。」


「ほぉ…何故?」


 何故か、だって?


「決まってるじゃないですか、ナターシャと2人で自由に生きたかったんですよ。嫌われ者同士、仲良く。


「お主、今同士と言ったか?それは…」


 なんだ、しらなかったのか


「知らなかったのですか?ナターシャも、ヴィクトリアスの家で、奴隷のような仕打ちを受けてたんです。だから、ヴィクトリアス家は僕を領地に差し出すと聞いた瞬間、使えると思ったのでしょう。いらないものを捨てて同盟を結ぶいい機会だと。」


 まぁ詳しいことは僕も知りませんが


「とにかく、話は以上です。これ以上家について話せることはありません。」


「待て、あと一つ。」


 まだ…?でももう聞かれるようなことは…


「神話の話をした時、妙に動揺しておったな。何故じゃ?」


 それ…は…


「き、気のせいですよ…」


 ど、動揺するな…僕は何も知らないんだ。そう知らな…


「今更隠し通せると思っているのか?別に取って食おうとしているわけじゃない、何故動揺したのか。それが知りたい。」


 大丈夫なのだろうか…父さん…この人には、話しても


 意を決して言う。


「ギルド長から聞いた真実の神話、それと僕が父から聞かされた話が、一緒だったからです。」


 やはり…か。と重々しく言う。


「わかった、もう行っていいぞ。ランクアップの件は追って伝えるわい。」


 あ、ちょっとひとつだけ…


「そうだギルド長。一つ聞いても?」


「なんじゃ」


「魔獣事件について、何かわかったことってありますか?」


 正直起こったことはもはやどうでもいい。でも、原因が、突然現れたとだけ言われても正直納得できない。


「いや、突然現れた。本当に突然で前兆すらなかったわい。」


 そうなんだ…何もわかってないんだ…


「…そうですか…ありがとうございました。あ、あと僕とナターシャのことは…」


「わかっておる、他言はせん。」


「助かります。それでは…」


 部屋を後にして、下の集会所にもどる。

 

       フレイが部屋から出た後


「サルージャ…あの子なら、お前の…お前の家の真実を、知ることができるかも知れんなぁ。お前も、そう思っておったのじゃろ?」


 ギルド長…フライゼルの独り言が、広い応接室に響いて消えた。

 


「あーっ!やっときたなぁ!?おっせぇんだよー!」


 どうしてこうなる


「なんで帰ってきたら酔ってるんだよ!てかナターシャ!いるんならこいつをととと!」


 ユリウスの隣にいたナターシャに声をかけると席か

ら立って歩いてそのままぶつかってきた


「お、おいまさか…」


「ふれい〜お帰り〜」


 おいコラァ!


「誰だこいつに呑ませたやつ!?ユリウスか!?」


「おいおい固いこと言うなよフレイ!」


 そう言って絡んでくる髭を生やして僕より10センチかそこら僕より背が高い筋肉だるまのおっさん…いやまだ二十代半ばのお兄さんか?はリグル。


「おい…おまえも一枚噛んでるのか?」


 そう睨んで見ると


「おいおい睨むなよ〜ナターシャちゃんのランクアップ祝いだよ祝い!来月には元服なんだろ?いいじゃねぇか!なぁみんな!」


 というとノリのいいやつがのっかって叫ぶ。


「そうだぜフレイ!俺らのアイドルナターシャちゃんのちょっと早いお祝いだ!」


「そうだそうだ!ちょっといっつもお前ばっかり一緒にいやがって!ずるいぞ!」


 等々だんだん嫉妬の声に変わってくる。


「こ、こいつら…」


 ナターシャがどんだけ酒癖悪いか知らねーから飲ませられるんだよ!てか


「誰がお前らのアイドルだ!」


 するとナターシャが頭に手をやってくる。


「怒鳴っちゃ…だめ」


 あ、今日は幼児退行か…よかっ…


「怒鳴るフレイには…おしおき…」


 あ、ダメこれ


「お、おい待っとぉ」

 

 ナターシャはどすっと近距離から当たってきて、そ

のまま寝た。


「寝ちゃったか…」


 そのまま抱き抱えて近くの席にもたらさせる


「てかフレイ、今日の依頼について聞かせろよ!あと、ランクアップのこと!おかしいだろ!お前みたいな17歳のクソガキがAランクとかよぉ!」


 そんなこと言ったらナターシャは16…いやまだ15だが…


「あーもういいや!僕にもなんかよこせ!僕もランク上がったんだからおごれ!しかも今日死にかけたんだから!」


 全く図々しいガキだ、と言いながらリグルは酒を頼む。


「おいおいフレイ〜助けてやったのは誰だっけ〜?俺だろ?くっそたかいぽーしょんもつかってやってよぉ〜」


 あー酔っ払いいやぁ


「はいはいありがとうよ親友。さて、何から話したもんかなぁ」


 そうして久々に馬鹿騒ぎして、途中でナターシャの話になった。


「そぉいえばおまぇ、何企んだんだよぉ〜。聞いたぞぉ。来月に向けて何か準備してんだろ?」


「おいーその話すんじゃねーよ!本人いるだろうが!」


 みんなは相当酔っているが、僕は飲んでもあまり顕著に酔っ払ったりしない。まぁそれでもそれなりには酔うが…


 ちなみに今までにも呑んだふうになっているが、まぁ過去のことだ、時効。


「まぁいいだろぅ!聞け!てかお前らも協力しろ!なんたって一度っきりの元服式だぞ!金は僕が準備する!場所も準備する!だからお前らは思いっきり盛り上げろぉ!」


 おー、とギルドの大半が盛り上がっているすると


「ちぃ!」


 と、吐き捨てるように舌打ちをしてそのまま出口まで行き、ばんっと音を立てて、ギルドのドアを閉める。


「ちょ、ちょっと支払いは!?」


 ギルドの受付嬢…というかエイダさんが慌ててこっちにくる。


「あ?誰だあいつ、感じ悪りぃ」


 あーと頭をかきながら俯くリグル


「お前はあんまり関わらないか…あいつは…なんつったっけ?」


 おいおい


「紹介しようとするなら名前くらい知っとけよぉ!」


 ユリウスが半分寝ながら言っている。


「で、結局だれ?」


「ディレイルだろぉ!忘れんなよぉひでぇやつー!」


 ギルドの中で笑いが起きる。


「で?なんであいつさっき出て行ったんだ?」


「それはなぁ。」


「あいつおかしいんだよ!誰ともパーティ組まないし、基本人をみくだしててさぁ。だから俺らで一体になった感じが嫌だったんじゃねぇか!?」


 と誰かが言う。


「ほぉ…」


 そんなやついたんだなぁ


「まぁいい!」


 気分の良い僕はたいして気にしなかった。


「お前らぁ!さっきの事!協力してくれるなら全員に一杯奢ってやる!」


 おー!とそしてまた盛り上がり、日付が変わるまでそのノリは続いた。


 いつもなら夜明けまで騒いでるのだが、今日は潰れた2人を回収しなきゃいけないからだ。と言ってもユリウスは起こすだけなのだが。


「ほらぁ起きろぉ!帰るぞ!」


「あーうっぷ…」


 吐きそうになってんじゃねぇよ。


「一回吐いてからこいよー」


 そういってナターシャのとこにいく。するとリグルが


「おいおいフレイぃ!もう帰るのか?いつもならもっと呑んでるだろぉ?もっといようぜぇ?」


 そうしたいのは山々なんだがなぁ。


「残念ながら、こいつらを撤収せにゃいかんのやぁ。ナターシャー起きろー」


 軽く揺するとビクッとしてナターシャが顔を上げる。


「んー…頭痛い」


 全く、大して呑んでないだろうが


「はいはい、帰りますよー」


「……ん」


 ………ん?


「そのん、と手はなんだ?」


「抱っこー」


 まだ酔い覚めてないのか?


「子供じゃないんだから、歩けるだろ?行くぞ。送ってやるから。」


 つっても近くだけど。


「やーあ抱っこー」


 こ、この女…公衆の面前でそんなこというと…

 案の定肩に手がかかった


「よぉよぉフレイくん。そういえば、歓迎をしてなかったなぁ。」


「な…なんのですか?リグルさん?」


 もちろん、と言って背中から大きめの両手斧を片手で掴んで構えて


「ランクアップのに決まってるだろうが!」


 ですよねえ


「酔ってるんじゃねぇのかよ!?」


「そんなの知らねぇ!」


 さっきまで酒を飲みまくってたとは思えない素早い動きで僕に襲いかかる。


「ぐおおお!?」


 咄嗟に剣で受けたが、一気に後ろにやられる。よく見ると、持ち手を短く持っている。こういう配慮はちゃんとやってくれるんだよな…


 あえて早く殴るための工夫とは考えないようにする。


「あー!剣が!?」


 斬れないように横で殴りつけられたせいで、剣の殆どが変形する。


「おっとっと。すまんなぁ。そんな弱っちい剣とは思わなくてなぁ」


 お?言いやがったな?


「よーしよく言った。いやいやよく言ってくれたよ。今日こそお前を葬ってくれるわぁ!」


「望む所だ!やってやるよ!」


 いいぞーやれーと周りも盛り上がる。


 それぞれの武器を撃ちつけようとした瞬間


 人が入り込み、受け止める。


「え…ギ、ギルド長…」


「お、おお…ギルド長…」


 すると間に入ったギルド長が僕たちを交互に見てこう言った。


「元気があるのはいいことだ。いいことだが…ならば、発散してやらなきゃならんのぉ」


「い、いやけ…結構…」


「お、俺もじゅうぶ…」


「なに、遠慮するな。そっちからこないなら…こっちから行くぞ?」


 いや待ってぐほぉ!?


 腹に一撃を食らう。


「お…ふ…」


 即落ちた。


「い、いやギルド長…ちょ…かんべ」


「ふっ」


「おぶう!?」


 リグルは顎に強烈な一撃を食らって撃沈した。


「全く…此奴らはここを壊す気でもあったのか…元気のあるやつはわしが相手してやるぞ?おらんのか?」


 辺りがシーンとなる。だが僕はそんなことを気にする余裕はない


「お…おう」


「ぁ…ぉ…ガク」


 い、意識落としてたまるかぁ!


「ぬ、ぬおおおお!?」


 すると頭を撫でられる。


「お?」


「ふれい…大丈夫?」


 ナターシャ…


「あ、ああ大丈夫!?」


 ふわっと身体が浮く


「ちょっ!?ナターシャ!?お、下ろせぇ!?」


 ナターシャに抱き抱えられた。


「ふれい、痛がってる。わたし、持ち帰る。」


 ちょー!?このまま帰る気か!?


「待て、待っていや待ってください!お願いします下ろしてください!」

 

     このままギルドを出た。後ろから恨めしい視線とは別に、射殺すような、本気の殺意の篭った視線を向けられたが、それに気づく事はなかった。

 とりあえず恥ずかしかったです。

 


 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

ありがとうございます

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