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平穏な日常と私

あれから2年と少しが経ちました。

天国のお母さん、健やかにお過ごしでしょうか?

私はとっても充実した生活を送っています。

聞いてくださいますか?


私に与えられた仕事は炊事洗濯の補助

出納帳の記載、管理

週に2度来るご婦人らへの指示出し

などなど、数えだしたらキリがない程の仕事がありました。

とても1人ではこなせませんが

そこは騎士の皆様もちょくちょく手伝ってくれるので助けてもらいます。


いやはや、最初の半年は酷いものでした。


料理補助?包丁も持った事ありませんでしたよね?

ほんと貴族子女じゃない平民なのに包丁も握った事ないとかありえない!

って通いのご婦人らに怒られたんですよ?聞いてますか?

あと洗濯も。桶を渡された時にキョトンとした顔したと伝説のように語られてるんですよ?


聞いて、、聞いてますか?母さん!!


でも今は、、時の流れとは凄いものですね。

ポンコツ家政婦と言われたこの私が!今や!

この砦を支える立派なメイドへと超進化をとげたんですよ!


人間、やればできる。素晴らしいですね!


苦手だった、炊事洗濯もお手の物。

「あ、それは後で煮付けるんで置いといてください。ミットさんはジャガイモの皮むきをお願いします。人参は皮を向いて乱切りに。今日はいい鶏肉を仕入れたのでシチューにしたいとおもいます。野菜の下準備はお任せしても宜しいですか?」


「「はい!スノー様!」」

「やったぞ!シチューだ!」

「スノーのシチューは美味しいんだよなぁ」

「いやー昼飯が楽しみになってきた」


ガヤガヤとする厨房。

今日は通いの婦人たちは居ないので非番の騎士様達にお願いし調理を手伝ってもらってる。

最初のうちは怖くてお願いするのもやっとだったが、慣れてしまえばなんてことない。

胃袋さえ掴んでいれば彼らはとても紳士で優しく言えばなんでも手伝ってくれるのだ(ニヤリ)

料理を覚え洗濯を覚え、やった事ないいろんな事をここに来て学んだ。

あの時、森で無闇やたらに翔んで行かなくてよかった!

ウィルネイト様と出会えなかったらと思うと今の幸せに感謝してもしきれません。


厨房でシチューに、添える為のサラダとパンを作っていると、丁度窓から見える中庭での模擬戦に目を奪われた。


私は皆が打ち合いをしているのを見るのが好きだ。人それぞれの個性がでるから見てて飽きない。例えばキースレッド副団長。彼はとても綺麗な剣筋をしている。無駄な力をいれない。最低限の力で相手の剣をいなして勝利する。

または、模擬戦大好き1番小隊長のリカルド様は

力のこもった重い剣筋で相手をどんどん疲労させていく。あの重い一撃を何度もうけたら並の相手では手が痺れてしまうだろう。

私は砦の4階から本日の講師役であるキース様とリカルド様を見ていた。


2年たって多少忘れているのだが

私の身体能力はやはり化け物で、遠くの景色も意識すればよく見える。

なので近年の楽しみはこの厨房から料理をしつつ皆の練習を除くのが日課になっていた。そして、、

「あ、2番小隊のアルカード様、また怪我をされてるのに練習にでてきたな。普段より踏み込みが遅い。右足かな?怪我してるのは。はー、、怪我が悪化して教会で治癒の魔法掛けてもらうと砦の出費が増えるっていうのに」

私は厨房の皆に少し離れる事を告げると

中庭までかけていった。


「アルカード様、いらっしゃいますか?」

私は遠慮なく声を上げて尋ねる。

中庭では依然として模擬戦が行われているが

アルカード様の試合は終わったらしい。

やはり負けたようだった。そりゃ怪我が痛むもんねぇ?集中なんて無理だろう。


「なっなんだい?スノーレイ。今日はいい天気だねぇ?あははは…」

「おわかりになられていますよね?なんで私がここに降りてきたのかを。私は厨房で調理中だったんですが仕事をわざわざ後回しにして、ご忠告しにまいったのですよ?」

「な、なんのことやら?」

ほう…まだしらばっくれるのか。ならば!

「アルカード様、先日の討伐時にマスターベアに遭遇して吹っ飛ばされたとか。特に怪我はなかったとご報告したようですが…嘘をつきましたね?右足の調子が悪いでしょう?捻挫してるのでは?調子が悪いのでしたら休んで頂かないと、悪化して教会行きになられては困ります」

「ね、捻挫なんて!してな―」

「カート様、足を」

「ははっ姫様なんなりとっ」

私はそばに居た騎士に指示すると、同僚であるカート様はアルカード様の右足を躊躇なく剣で叩いた

「!!!!!!!」

足を抱え崩れるアルカード様。ほーらやっぱり。普段ならそんなちょっと叩かれたくらいじゃ悶絶なんてしませんよね?


私はアルカード様の所属の小隊長に報告をし

騒がせた事を謝罪してその場を後にした。

まったく!皆さん騎士道馬鹿なんだから!


「まーた当てたよ」

「スノーだろ?凄くね?」

スノーが去ってからの中庭。ガヤガヤとする騎士達。

「お前気がついた?アルが怪我してるの」

「いんや?その前の討伐時、一緒に居たけどわからなかったわ。平気な顔してここまで戻ってきたしなぁ」

「あいつキース副団長との模擬戦楽しみにしてたからなぁ。怪我してるって言いたくなかったんだろ」

「まあ気持ちはわかるがな。それにしてもスノーだよ!誰もわからなかったのに」

「前に俺も当てられたんだよなぁ。腹を打撲しててさ、かなり痛かったんだよ。でも何となく治るだろと言わなかったらさ。見事に的中。腹を痛めてるだろって」

「すげぇな。なんでわかったって?」

「打ち合い見てて不自然だったってさ」

「わかるもんなの?それって俺じゃ気が付かないわ。お前の変化なんて」

「ははは、違いない。俺もお前が怪我してても全く分からん自信があるよ」


「「ほんとなんでわかるんだ?」」


天国のお母さん、私は平穏な毎日を満喫中です!


平穏とかいってるとフラグるんだよ…^^

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