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暖かい力と私

少しずつ減っていく人達。。

実は皆が武装して私が来るのを待ってるんじゃないの?

2次試験は私の討伐とかじゃありませんよね??


1人残されると余計な事を考えますね。


目を閉じて瞑想でもしてようか?

いやいや、余計に悪い事を考えてしまいそうです。

―――――

――


カチコチカチコチカチコチ

時計の音が響く中

「482番、前へ!」

やーっと私が呼ばれましたよ!

「はいっ!」

そんなに心配しなくても大丈夫って

ウィルネイト様、おっしゃられてたけど

そもそもが小心者ですから、不安は付きまとうんですよね。

緊張でギクシャクした動きで進みながら

指定された部屋に通される。

するとそこには、1人の試験官と巨大な乳白色の石が置いてあった。

「482番さん、こんにちは。私は試験官のレスターと申します。第8番騎士団の魔法騎士です」

「魔法、、騎士さんですか」

「貴方の事は伺ってますよー?第13騎士団、戦闘狂の巣窟より選出された金の卵だと。あと、1次試験で木人形をバラバラにしましたね?あれをあそこまで破壊出来たのは全受験者でたったの10人。1人は貴女も親しいヴォルフガング侯爵子息、そして勿論スノーレイさん、貴女もですね。ちなみに一撃でバラバラは貴女だけですよ!」

試験官のレスター様はニコニコしながら

さらに話を続けた。

こ、怖いです。別の意味で怖いです!バレてる?バレちゃってます???


「あの木人形の、作成は時間が掛かるんですよ?3日かけて色んな防御系の魔法をじっくりと複雑にかけてちょっとやそっとじゃ壊れない仕様にするんです。それをあそこまで破壊するーそれだけで入団許可なんて下りるもんです。が、一応後もう1つ試験がありますので是非楽しんで参加してくださいね!」

は、はぁ…。この人の言うことを真に受けると、私はもう受かってる様な口ぶりですね。

最後まで気は抜けませんが…

「あのぉ、それで2次試験は何をするんでしょうか?」

待てども始まらぬ試験に痺れを切らしましたよ!

忘れてません?2次試験!!


「あ、そうそう。忘れてました!貴女とお話出来るの楽しみだったので」

ほ、本当に忘れてた!この人私と同じうっかりな人種とみましたよ!

「2次試験の内容は簡単な個人面談と魔力測定です。1次を突破して来てるのである程度の実力はあるのはわかってはいますが、入団後の厳しい訓練に耐えられるかや、個人の資質に問題がないかなどを面談し、後に魔力を測定して終了です」

「では、あの、私の面談は?」

面談らしい面談を受けてないのですがこれからですか?

「あー貴女の面談は終わりです。あとは魔力測って次の試験へどうぞ?」

「へっ??」

「死神騎士団推薦の受験者を落選とかそんな恐ろしげな事、2次試験官に出来るわけないでしょう?合格ですよ、合格!さぁ魔力を測って次に行きましょう」


なんだか適当であっさりしてるなぁー。

まぁその方が詮索されなくて安心なのですが。


「ではコチラの石に魔力を通して見てください」

気が少し抜けていた所で急にそんな事を言われました。ん?魔力を?どうやって??


「あのぉ…私、魔力が無いみたいで?どうすればいいかわからないです」

素直にやり方がわからない事を告げると、レスター様は首をかしげながら質問してきた。

「いや…貴方には魔力ありますよ。やり方がわからないですか?今まで魔法の行使は?」

「いえ、1度も使った事ありません。母からは私には魔力ないんじゃないかと言われてたので」

「んー、、お母様は魔力保持者でしたか?」

「はい、恐らくは。ただ得意ではないし見せれるようなものではないって言ってました。だから凄く魔力が少なかったのではと思います。」

ただ、私と母は血の繋がりはないので私も同じとは言えないが。。


「私が見る限りは貴女には魔力の素質がありますよ。うっすらですが体内からの魔力漏れを感じます。貴女の髪色が薄ぼんやり光っているのも魔力が髪に行き渡って透明な髪が発光しているんだと思いますよ」

キース様大当たりでしょうか!?

ほ、本当に私にも魔力が!!


いいですね!魔法使い!ウィルネイト様みたいに氷を操ったり、炎を放出したりして見たいです。

そーすれば家事は楽ちん、食べ物の保管も楽ちん!いい事ずくめですよ!!!?


「私にも可能性があるのなら、使ってみたいです!どーすればわかりますか?!」

前のめり気味にレスター様に問いかけると

「わかりました、ではお手を、私の手の上に置いて頂けますか?」


一体どうするんだろうか。はやる気持ちを抑えながら、静かに手を乗せると

「私が貴女の魔力の扉を開けてみます。魔力とは人に宿るもの。その量は人によって千差万別。さて、貴女の魔力はどれ程のものなんでしょうね…」

そう言うと、手の先から何か暖かいものが身体に流れこんできた。

手を重ねているその場所から優しい光が見える、それは私にゆっくり入り込んできて少しずづ体の中を巡っていった。

「暖かいですね、、」光を見ながらぼんやりとそう言うと

「魔力の流れがわかるんですね…ならやはり貴女は魔法を使えますよ…さて、私の魔力を今から貴女の扉、、心臓部に流します。上手く開けられるといいんですが…」


ドックン…!!流れてき…た…


暖かい…とても…とても…


ドックン、ドックン!!!


あ?この感じ…良くないやつ…


ドックン、ドックン、ドックン!!!!


だっだめ!ここで変身はぜっったいに駄目!

許しませんよ!お願いだからそれだけは勘弁してください!

背中や頭がモソモソし出しましたが、私は必死にそれだけはご勘弁とモソモソしないでと懇願しました。すると、行き場を無くしたかのように熱か頭へと流れていき…


パァァアアアっ


と髪が発光し始めました!?

いや、あの、角が翼が出なけりゃいいってもんでも無くてですね?

髪が光るのも案外駄目なもんですよ!!?


輝き始めた私をみてレスター様は「すごい…」と呟いたまま、言葉を無くしてしまわれました。

「あ、あのですね…これ、どうしたらいいんでしょうか?」

は、早くどうにかして欲しいです!

治め方を教えてください!!


「あぁ…見とれてました。女神が降臨したのかと…いや、失礼。そのまま手をこの石へ触れてください。石の色が変化しますので、その色で大体の魔力量を測りますので」


そ、そうなんですね!なら善は急げと私はペタリと石に触れました。すると、乳白色だった石は見る見るうちに色を変えて、真っ赤な石へと変化を遂げたのです!


わぁお…綺麗な紅玉色ですね。


「こ、こんな色見たことない…貴女の魔力量は測定不能なのですね…」


………。




な、なんですと?!

しでかしたー!またもうっかりしでかした!

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