死神騎士団と私
次の会場は大きな講堂で、受かった人は皆がそれぞて好きな場所に座っていた、
ざっと見てもう60人くらいは受かってるのかな?
見渡して探すと、ほらいた!目立つなぁウィルネイト様。
遠目からみてもキラキラして眩しいです!
「ウィルネイト様〜受かりましたぁ!」
椅子に座って佇んでいた彼に向かって駆けていく。
「スノー!受かったのか!」
「はい!なんとかなってよかったです」
「魔法が使えないと言っていたから、合格は厳しいかと思っていたが…すごいな。やはり兄様が言ってた通り剣の腕があるんだね」
「いや…そうですかね?」
うーん、力技のズル炸裂だったような?
軽く跳んだつもりだったのに、まさかあんなに跳躍するとは…
かなり飛び上がったそのままに切りつけたら簡単に壊れたんだけど…なんか力強すぎた気がする。
「私より!ウィルネイト様ですよ!魔法、とっても綺麗で強くて、、私も魔法、使いたくなりました。」そそ!私の可愛くない話なんてどうでもいいんです!話変えちゃえ。
彼はニコっとほほ笑むと
「スノーに魔力の素質があれば使えるよ。そうしたら僕より強くなっちゃうかな?」
そんな恐ろしい事を言った。
「そそそそそ!そんな事はありません!!」
ウィルネイト様より強いとかないない!
そもそも、心の強さで言えば私なんて最弱ですから。
――まあ身体は?多分そこらの人よりは強い可能性がありますが…
そんな話をしていたら
後続の試験で受かった人が到着したようで
何やら入口でガヤガヤし始めた。
そしてその中の1人が私を見つけて「あっ!いたぞ!メイドだ!メイド!」
と名指しで詰め寄ってきた。
うぉ、なんですか!?呼ばないでください!
ドタバタと近寄ってきて手をとられブンブン振り回された。
なになに!?握手ですか!???
「おれ、クワナ村の村長から推薦受けてここに来た、クローガーって言うんだけどさっ君凄いな!
試験始まるまで野次がとんでて可哀想なんて思ってたけど、実力者は違うな。見てくれに騙されるとこだったぜ!」
「あっいえ、あの、その、実力とかあの、ないですから」
ひぇえ知らない人です。なのに何故か友好的!
私の、このちょっと変わった見た目とかも気にならない人なんでしょうか?
「こら、君?クローガーと言ったか、うちのスノーをあまり驚かせないでくれ」
困っていたら、ウィルネイト様が手を握るクローガーを穏やかに窘めてくれた。
「あ、すみません!お宅の家のメイドさんでしたか!」
「いや、彼女はボルネイト砦のメイドさんだよ。あと、彼女は剣豪しか入団を果たせない第13騎士団の推薦者でもある。気をつけて接したまえ」
ウィルネイト様がよく通る声で周りを見ながらそう告げた。
すると途端にざわめきが消え―――静寂が周りを包む。
「第13騎士団の推薦…そんな事あるんですか…?あの死神騎士団の推薦者が彼女…。そ、そりゃ強い訳ですね。いや、失礼しました!ま、また何処かで、受かったら同期として親交を!」
それではと言うとクローガーはそそくさと退散して行った。な、なんだったんだろう。
「ウィルネイト様、死神騎士団ってなんなんです?」
聞いたことない単語ですよ?
「あぁ、知らなかったのかい?兄様のいる第13騎士団の通称さ。魔法を使わないと突破が難しい試験を魔法を使わず、己の力と技、剣の実力のみでのし上がり、魔物と対峙する。そんな集まりを畏怖をこめて死神騎士団と言っているのさ。数ある騎士団の中でもトップクラスなんだよ?じゃないと魔物の住む森の近くの危険な砦の守護なんて任されないでしょ?」
………。
拝見、遠いボルネイト砦の皆さん?
元気にしてますか?
皆さん、温和そうでしたのにそんな生きる化け物集団だったんですか?
私、そんな中で生活してたんです?
けっこう皆さんを叱ったり…顎で使ったりしてましたね…。
大変失礼致しました。
いま、今とても背筋が寒いです。
推薦者の異常さがバレたぞ!どうなる主人公(どうもならない




