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皆の気持ちと私

顔に大きな傷がある者

背中に子供より大きな大剣を背負う者

全身を漆黒に纏い謎オーラを放つ者


試験会場は色んな人で溢れていた。

ご、500人くらい居るんですかね?


どの人も「俺は猛者だ!」って顔に描いてある人ばかりで、見るからに強そうです。

え?こんな人達と競うんです?

道中で聞いた話だと、キース様いわく受かるのは全体の1割程だそうな。

と、言うことは50人位しか受からない?


そんな狭き門を、通過できるのかしら?


まぁ、ね?半ば脅しのよーに連れてこられた訳ですから。

受からなくてもしかたないか。

そもそもね?周りを見渡せば、適度に防具を身につけた人が沢山!


かたや、なんの準備も間に合わず、支給のメイド服で来た私!!!!!


場違い感しかありませんね?

周りの人々からの目線が痛い。痛すぎる。

手に取る様にわかりますよ?


え、どこの貴族のメイド?試験にメイド同伴させてんじゃねーよ!…とか。

え?本人?受験者本人?メイド服で受験とか目立とうとしてんじゃねーよ!

ここは目立ってなんぼの舞踏会じゃねぇんだよ!未来の旦那探しは他でやれ!!…とか。


そんな目で見られているのが

とーってもよくわかりますよ!

すいませんねぇ!ふざけた格好で。

目立つような?自業自得な服装なのは承知ですが、

自費でね?防具を買ってる暇もお金も無かったんですよ!!!


涙目になりながら佇んでいると、私の諸手続きを終えたキース様が近寄ってきた。

「いろんな人がいるね、怯えちゃったかい?」

「……皆さん、ギラギラしてて少し怖いです」

そう小声で呟くと、笑いながら

「大丈夫、もうすぐ君の味方がくるからね?」

そうおっしゃった。味方??

こんな有象無象の中に味方??

いる訳ないじゃん…なんてションボリしていると


「スノーレイ!!!」


私を呼ぶ声がした。

振り返ると、そこに居たのは金髪碧眼の背の高い美青年で…ん?だぁれ?

「スノーレイ!探したよ!まさか君も試験に挑むなんて…第13騎士団は何を考えてるんだい?!騎士団推薦を君に出したと聞いた時は驚いたなんてもんじゃなかったよ!」


声も大人っぽくなっているけど、お顔も青年のそれだけど…

「ウィルネイト様…?」

「そうだよ、スノー。久しぶりだね?この1年でだいぶ体つきも変わっただろう?筋肉も着いてきて、少しだけ兄様に近くなって来たと思うんだ」

「はい、、驚きました。私なんか12の時から少しの変化もありませんのに、大きくなられて…」

「成長期だからね。ここで大きくなれないと騎士にはなれないもの。」

おぉ、、じゃあ私なんてはなから無理ですね!

なんたって外見が出会った時から変わりないですから!


なーんて思っていると、横からキース様が私の頭に手をポンっと起きながら

「我が隊の姫君は見かけは華奢で儚げだが、魔力無しの腕自慢を唸らせる剣の腕前だぞ?見かけに惑わされてる様じゃ負けるぞ?」

「…キース兄様お久しぶりです。スノーはそんなに強いんですか?」

「こら、兄への挨拶が適当だぞ?まぁいい。スノーレイは強いぞ?なんたって彼女を騎士へと強く推薦した小隊は、自費で彼女へのプレゼントを送るくらいに心酔してるんだからな。」


――プレゼント?はて、そんなもの貰いましたっけ?首を傾げる私の目の前に出されたのは――


一振の剣だった。

受け取って鞘から少しだしてみる。刀身の美しい…綺麗な剣。

皆が使って居るような大ぶりではなく、かといって小さい訳でもない。

グリップはとても握りやすくて 私の小さい手の為の物だと直ぐに察した。


これはオーダーメイドで作られた剣だ。


「3番小隊の皆からだよ。貸出よう(貸出用(?))の剣で戦わせるのは剣聖が可哀想だと、皆が資金を出し合って君に相応しい剣を作ったらしい。この剣はマルコルやライコット、3番小隊皆の気持ちが込められた剣。大切に使ってあげて」


声が出なかった。

こんな意志の弱い私の為に…

ココに来ることも即決出来なかった私の為に。

皆は時間が掛かるこの剣を、信じて作ってくれていた。

視界が少しボヤけて見える。


「皆の為にも、君の為にも。持てる力で挑んでくれ。騎士になってまた会おうね」


キース様はそう言って、用事があるからと去って行った。

ウィルネイト様が俯く私を心配そうにしているのがわかるけど、、


顔を上げたら気持ちが零れてしまいそうで


暫く前を向けなかった。

呑気ぼんやり主人公。やっと真面目にやる気になったか??



今日はもう一回アップできたらいいな。。

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