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天使

作者: 八月一日

「私、天使が見えるようになったの!」

そう彼女から聞いたのは1ヶ月前のことだった。

その時はあまり気にしなかったが、天使についての話を会うたびにするのでついに私は詳しく聞いてみることにした。

彼女いわく、

天使とはこの世に生きている人全員に憑いており、とく何か干渉をするわけでもなくただ宿主を見守っているという。見えるようになった理由は彼女にも分からないらしい。

「それで、それが見えるようになってなにか変わったことはあったのかい?」私は尋ねた。

「うーん...特にないけど、ひとつ言えることはあなたに憑いている天使は可愛い!ほかの人のと比べても特に!」彼女は笑いながら答えた。

へー...そうなんだ。ちょっと嬉しくなった。逆に彼女に彼女の天使について尋ねた。

「どうやら自分のは見えないみたい...」とまた笑って答える。そういうものなのかと納得し、彼女と別れ、家に帰った。

その夜、彼女が交通事故で亡くなったと彼女の親から連絡を受けた。

私は悲しみ、夜通し泣き、

やがてそのまま眠りについた。

朝起きると私にも天使が見えるようになっていた。

しかし、鏡を見ても自分の天使は見えなかった。

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