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遅くなってしまい本当にすみません!




いや、うん。


なんでこうなった?


「エレノア嬢。エレンってよんでもいーい?」


学園に着いてからずっとこの調子で私の隣にはサティがいる。


「何故ですか?サティ先輩」

「え?何故って、こんや…「やっぱりいいです!どうぞお好きなように呼んでください!」

「え?いいの?ありがとー」

サティはアイドルスマイルを浮かべて私の両手を握った。

……近いな……。


「エレンはさ、僕の申し出、受けてくれる?」

「……え」


答えようとしたら前からガタンっと大きい音がした。

………殿下が何やら音を立てて立ち上がったようですね。

何をやっているんでしょうかね。


「サティ先輩。ありがとうございます。でも、まだそんな事を考えることが出来ないので、少し時間をいただいても大丈夫でしょうか?」


推しと結婚?やべーだろ。

私夢女子じゃないのですけど!?


「うん。わかった。ちゃんと考えておいてね?エレン」


サティは天使の笑顔を浮かべて教室を出て行った。


…………サティの笑顔の破壊力ぱねぇ。

どうしよう。動機が止まらないわ。






エレンと別れてから口元がにやけるのを止められない。

エレンって呼ぶ許可が貰えたし、ナチュラルにエレンと手も繋いだ。

僕が"申し出"って言ったら王子様反応していたから、ちゃんとそっちまで話が通ってるって事だよね。

王子様 あらかさまに音出して立ち上がっちゃって。かーわいいね。

早く行動に起こさないからいけないんだよ。

もたもたしてると僕がエレン 攫っちゃうよ?





なんだ。なんなんだ。何で!!!

エレノア嬢とノーチェ先輩が仲良く話していて、ノーチェ先輩がエレノア嬢に婚約を申し込んだって聞いて、エレノア嬢がノーチェ先輩にエレンって呼ぶ許可を出していて。

思わず音を立てて立ち上がってしまったが、何も言えなくて。

どうすればいい?どうすればエレノア嬢を繋ぎとめられる?どうすれば、エレノア嬢に俺を見てもらえる?

どうすれば……。

俺も婚約を申し込み……いや、王家からそんな話をしてしまっては強制力が強すぎる……。

どうしようかと悩んでいたら、目の前にグレイシー嬢が立っていた。






やっとヒロインが動き出します。

王子も動き出さないとサティに取られちゃうんじゃね?って最近思います……。

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