15
遅くなってすみません…。
はい!とゆうわけでやってまいりました!街!!城下町!活気に溢れています!いぇーい↑↑!(初、城下町への外出のため浮かれています)
そしてキョロキョロ辺りを楽しそうに見渡している、麗しのお母様と一緒です!いぇーい↓↓!(自分の思うがままに行動できないため気分が少し沈んでおります)
と、テンションも通常に戻ったところで目的に戻りましょう。
「お母様。私 お菓子を食べたいのですが、良いでしょうか?」
「あら?ダメでしょエレンちゃん。そんな言葉遣いじゃあ町娘には見えないわよ?」
ふふっと笑ってお母様に指摘された。
確かにそうだなぁ…丁寧な言葉遣いをする子供は町娘に見えない。前は、どんな喋り方してたっけ…。
「お母さんごめんなさい。あのね、お菓子、食べたいの…。だめ…?」
どうだ?この喋り方であってる?
恐る恐るお母様を見たらそれはいい笑顔で微笑んでいた。
「合格よ。エレンちゃん。是非普段もその言葉遣いでお願いしたいわね」
「え、それはダメです」
「あら、残念」
ニコニコ笑って言うものだから全然残念に聞こえません。お母様。
「わあっ」
これです!これこれ!
私はキラキラした目でお店に並ぶ可愛いお菓子を見ていた。
持ち帰り用しかないお菓子達。
シンプルなショートケーキにチーズケーキ。ちょっと値段は上がるけどチョコレートケーキにモンブラン。
あとは、マドレーヌやクッキーなどの焼き菓子達。
え、どうしよう。どれ食べようかな。どれも美味しそうだし、値段手軽(金持ち目線)だし…。
「エレンちゃん。どうする?焼き菓子は日持ちしそうだから沢山買えるけど、ケーキは難しいわね?」
そうなのである。
このお店…というか、大体のお店はイートインスペース…食べる所が無いのである。
持ち帰って食べなければならない。
カフェ的なのが付いているのは大体お金持ち向けの高いお店である。…普段王子に連れていかれているような…。
「ふふっ。エレンちゃん 二つよ。一人二つまで。ケーキはウェルに内緒で2人で食べちゃいましょう?大丈夫。帰って来る前に食べればバレないから。ね?」
お母様がウインクをしてきた。
とっても可愛い。なんでこの人二児の母なの?
「私は、うーん…。このかぼちゃのケーキとミルクレープって言うのにするわ」
「奥様!」
「ダメよ?二つとも私が食べるのよ?」
「そーじゃなくて……はぁ」
「エレンちゃんはどーする?」
なにやら疲れている護衛を無視してお母様は聞いてきた。
うーん。定番のショートケーキは外せないよね。うん。あとは…。そこでふと目に写ったケーキ。
「シフォンケーキ?」
それは生前私が愛して止まなかったケーキ。
事故で死んだ時も傍にいてくれたケーキ。
私が、求めていたケーキ。
「ん?あぁ、お嬢ちゃん このケーキが欲しいのかい?おじさん的にはオススメなんだけど、人気は全然無い、いつも売れ残ってしまうケーキだよ」
このお店の店主であろうお兄さんが笑いながら話しかけてきた。
「はい!私はこのケーキが食べたいです」
「そうかい?…ありがとう」
「ふふっ。じゃあショートケーキと、シフォンケーキ、かぼちゃのケーキとミルクレープ。あとは…この焼き菓子達を全種類くださいな」
お母様がニコニコ笑いながら言った。
焼き菓子全種類と。
「ちょっお母さん?!」
「ん?私、この店主の方気に入ったのよ。だから、ね?」
「……お母さん……」
もう、このセリフでお金持ちだと自分で言ったようなものである。
この世界の貴族は気に入った職人を自分のお抱えにしてしまう事が良くある。
まだお抱えにするとは言ってはいないが気に入ったと言ったのだ。
まあ、まだモノ自体は食べていないのでなんとも言えないのだが…。
良い貴族のお抱えになる事が大体の職人達の夢なのである。
「あ、ありがとうございます!
では、少々お待ちくださいね。今、包みますから」
店主のお兄さんがニコニコしなから包み始めた。
包んでもらったお菓子達を受け取り、外に出た。
「お母さん。私、屋台飯、というのを食べてみたい!」
屋台飯という名のお手軽ご飯!食べたい!
「そこにいるのは…エレノア嬢か?」
その声に振り返った事を盛大に後悔した。
そこには…金髪碧眼の輝く笑顔が居た。
お願いだから…私のスキルさん。
仕事して。
マジで、切実に。
金髪碧眼に輝く笑顔と言えばあの人ですよね!
なんで髪色違うのに気づいたかって?そりゃ……愛の?力ですよ。多分。




